コロナ禍や高齢化の影響で需要の高まりをみせている在宅ケア。「住み慣れた自宅で療養したい」「最期まで自宅で過ごしたい」という患者や家族の思いを支えるのが、患者宅を訪問して在宅医療や訪問介護などを行う在宅ケアだ。 これまで1000人を超える患者を在宅で看取り、「最期は家で迎えたい」という患者の希望を在宅医として叶えてきた中村明澄医師(向日葵クリニック院長)が、若い人たちにも知ってもらいたい“在宅ケアのいま”を伝える本シリーズ。 80代で老老介護中の親を、近居で見守りながら都内で暮らしている50代のA子さん。母親は5年ほど前に進行性の神経変性疾患であるパーキンソン病と診断され、現在はA子さんの父親が介護しながら、自宅での生活を続けています。 A子さんは仕事仲間で、私は彼女の両親に医師として直接、関わっているわけではありません。ですが、A子さんが直面している悩みが、老老介護を見守る多くの家族に共通
![老老介護の限界を感じた娘が出した「2つの選択」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1020811f7bbf2b11cadb341516b4703e20435ba9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fc%2Fc%2F1200w%2Fimg_ccd21c73779bfbe7600024c5459c73f6653013.jpg)