米SlySoftのツールを使えば、著作権保護のための最新の暗号化規格「Advanced Access Content System」(AACS)のプロテクトを解除できるという最近のニュースは、デジタル権利管理(DRM)技術にとって最新の打撃となっている。そして、この事態を「もはやDRM技術には変化か死滅か、どちらかの道しか残されていないことの証拠」ととらえる向きも一部にはある。 「解除が簡単だったとは思わない。だが、それでも現にAACSは破られている。しかも、HD DVDドライブのファームウェアに対するハッキングもあったとはいえ、今回はソフトウェアの実装のせいでだ」とセキュリティベンダーCloakwareのCTO(最高技術責任者)、アレック・メイン氏は指摘している。「こうしたソフトウェア実装が、ハッキング攻撃に対してもっとしっかりした予防措置を取る必要があることは明白だ」と同氏。 SlyS