Googleのロボット自動車をあなどってはいけない。実際に試乗してみると、ドライバーはまもなく時代遅れの存在になると感じるかもしれない。 季節はずれの熱波が到来しているある火曜日の昼下がり、シリコンバレーのGoogle本社からそう遠くない混雑した道路を走る白のハイブリッドSUV「Lexus RX450h」は、隣の二輪車専用車線を走っている自転車から距離を置くためにほんの10cm分ほどハンドルを切ったうえで、追い越しをかけた。 この自動車を運転しているのがエチケットを身に付けた人間のドライバーであった場合、こういった運転は取り立てて騒ぐほどの話ではないだろう。しかし、上述したのはGoogleの自動運転車に乗っていた際のことなのである。運転中のこのちょっとした操作は、同社の研究開発部門「Google X」の自動運転車プロジェクトチームのメンバーらとともに過ごした1日における印象的な出来事の1つ