この数年で、起業を支援する環境が整ってきた。サポートする態勢だけでなく、独立系VCがいくつも誕生し、CVCも積極的に動き出すなど、出資の環境も充実してきた。 起業を後押しする活動は活発だが、起業したすべての人が成功するとは限らない。多くの出資を集めたスタートアップでさえも、本当に成功するのはほんの僅かだ。起業を勧める一方、起業に失敗し倒産した人がその後どういった展開をするのかということは日本ではあまり話を聞かない。気がついたら、そっとサービスを閉じ、静かに会社を畳むなど幕を閉じることがしばしある。 日本では、失敗したものに対して厳しい目を向け、一度でも会社経営に失敗すると再チャレンジがしにくい社会だとも言われている。事実、再チャレンジを果たせる率は13%(2002年中小企業白書)と言われている。しかし、海外では失敗した人にこそ新たなチャンスを与えるべき、という考えがある。起業家として世界的