舞台は北陸の保守王国、石川県。現職最長となる7期27年目の 谷本正憲 ( たにもとまさのり ) 知事(75)は、コロナ禍に「無症状の方は石川県にお越しいただければ」と失言、「4人以下での会食」を呼びかけながら自身は90人以上で会食。永すぎた権力集中が招いた綻びか、仕える者は忖度の度合いを強め、為政者は傍若無人になっていく。そんな長期県政もついに終焉を迎えた。8選出馬に前向きに見えた谷本の機先を制したのは、谷本の選対本部長を務めていた衆議院議員の 馳浩 ( はせひろし ) 。新知事が掲げたスローガンは「新時代」。そういえば22年前、衆議院に初当選した馳が掲げていたのもまた「新時代」だった。 ムラの男たちが熱演する栄枯盛衰の権力移譲劇。ここ一番で必ず登場するのは、ご存知キングメーカーの 森喜朗 ( もりよしろう ) だ。いっぽうキャメラは、市井の生活者へも向けられる。同調圧力の強い社会で暮らす
東京大学には「オリ合宿」と呼ばれるイベントがある。 4月の初旬、入学したばかりの1年生が、30人ほどのクラス単位で関東近郊に出向き、合宿をするのが通例である(新型コロナウイルスの影響で近年は少し状況が変わっているが)。 【マンガ】東大の新入生、じつは「こんな苦労」をしていた…! そこでは、「オリター」と呼ばれる一つ上の学年の学生数人が主導して、新入生どうしが親睦を深めるためさまざまなイベントがおこなわれる。いわば「親睦合宿」である。 楽しい気楽な行楽がイメージされるが、しかしこのオリ合宿において、東大生のなかでの「格差」を痛感する学生もいる。 「それほど東大合格者を輩出しているわけではない地方の高校出身者は、首都圏の名門高校出身者にくらべて不利な状況に置かれると思います。僕の場合も、少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、「洗礼」を浴びたような気分でした」 こう語るのは、数年前に東京大学を卒
【適菜収「それでもバカとは戦え」】#201 国際政治学者を自称する三浦瑠麗とは一体何だったのか。太陽光発電事業への出資を名目に、およそ10億円をだまし取ったとして投資会社「トライベイキャピタル」本社と代表を務める瑠麗の夫の自宅マンションが東京地検特捜部により家宅捜索されたが、それをきっかけに瑠麗の過去の言動に注目が集まった。 社民党・福島みずほ党首に上から目線 三浦瑠麗氏の発言に強烈な違和感 瑠麗は「私としてはまったく夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないことではございますが、捜査に全面的に協力する所存です」と関与を否定。もちろん夫が引き起こした事件と配偶者は関係ない。そういう意味では、瑠麗は巻き添えを食ったかのようにも見える。 しかし、次第に実態が明らかになっていく。瑠麗が経営する会社と夫の会社は同じビルの同じフロアにあり、両社は合同で行事を開催することもあった。さらに瑠麗は、政
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