※話者:南直哉(みなみじきさい/恐山菩提寺院代)、茂木健一郎 ※とき・ところ:2005年6月3日 朝日カルチャーセンター(東京・新宿) ※出典:[full]南直哉さんとの対談〜茂木健一郎の講義 - YouTube ※[ ]内は、文意を明瞭にするために当ブログの管理人が補足した部分。 (途中まで略) 南:恐山というと、霊を背負ってきたのかと思われるかもしれませんが(笑)……今日、じっさい恐山――霊場――から参りました。 (中略) 南:いわば「先祖に対する供養」とか、あるいは霊魂の問題と恐山とが具体的に結びついているとすれば、私が行ってみて思ったことは、あそこ[=恐山]には人の思いが形になって出ているんです。それが、そこを霊場らしくしている。 例えば比叡山とか高野山も霊場です。ああいうところの条件として、自然環境が非日常的だ――恐山みたいに火山の跡にできているとか、深山幽谷にある――というもの