出典:日経コンピュータ 2012年7月5日号 pp.92-93 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) 「非順序型」と呼ぶ実行原理に基づくデータベースエンジンの開発が進んでいる。データベースのレコードに対してI/O要求を分散して発行。同様の検索処理で、従来の「順序型」では到達できない処理スピードを目指す。ターゲットに据えるのは、大量かつ多様なデータを掛け合わせて知見を得るビッグデータ活用だ。 従来型に比べ800倍の性能を達成する――日立製作所と東京大学が共同開発中の「超高速データベースエンジン」が掲げる目標はかなり高い。 研究開発には、2010年3月から取り組む。製品の第一弾として、従来型データベースエンジンに比べ約100倍の検索性能を発揮するエンジンを開発。日立製のサーバーやストレージと組み合わせ、「Hitachi Advanced Data Binder プ