若者の活字離れが進む中、広島県立図書館(広島市中区)と広島市立中央図書館(同)が、サッカーJ1・サンフレッチェ広島とタッグを組み、若年層の “利用増加作戦”に乗り出す。 選手は本の推薦や読み聞かせで活字の世界へといざない、図書館はチームの公式本などをそろえてファン拡大に協力。関係者は相乗効果に期待を寄せる。(平井宏一郎) 県立図書館によると、2009年度の利用者数は延べ9万3760人で、06年度の9万488人から増加。年齢別では、23歳以上が6万7782人から7万1419人に伸びたのに対し、13〜15歳は2552人から2315人、16〜18歳は1999人から1732人、19〜22歳は3579人から2604人に減少。 中央図書館も同様に、若い世代で利用者が減っていることから、Jリーグ・ヤマザキナビスコ杯で準優勝するなど活躍するサンフレとのタイアップで、地元ファンを図書館に呼び込もうと協力を要