AI(人工知能)を搭載したヒューマノイドが当然の存在となった近未来、人さながらに「病」を抱えるまでになったヒューマノイドを治療する医者とその助手が出会う数々のドラマ。週刊少年チャンピオンで連載中の『AI(アイ)の遺電子』は、少年漫画としては異例のテーマの作品であり、第1話から大きな反響を呼んでいる。“近未来版ブラックジャック”とも言えるだろう。山田胡瓜氏は、テクノロジーと人間が生むドラマをみずみずしく描いた『バイナリ畑でつかまえて』で注目を集める気鋭の漫画家。さぞITに詳しいのかと思いインタビューをしてみると、実はかなりのアナログ人間だったことが発覚して…!? 取材・文/照沼健太 ジャンプ黄金期世代のはずが… ――漫画家を目指したキッカケは何ですか? 子どもの頃から絵を描くのが好きで、いつからか覚えてないくらい昔から漫画家になりたかったです。中学・高校と運動部に入っていて、その時期はあまり