さて、この本を素直に読んだ方は関係モデルの真価(真のデータモデルと呼ばれる由縁)を理解できたと思いますが、 同時に関係データベースと呼ばれている製品群が、実は関係モデルと全くの無関係(自然数上で適用される論理体系を 複素数上で考えているようなもの)であることに愕然としたと思います。 我々に残された道は、 1.SQLが持つモデルに相応しい『まともな』理論体系を作る。 私の知る限るそのような論理は存在しません。 2.SQL上で関係モデルを『実装』する。 これがもっとも現実的な手段でしょう。ですが、この本には全く 『SQL上で関係モデルを効率的に実装する』手段が書かれていません。 当然ですね。関係モデルの本であり、SQLの本ではないのですから。 しかし、別の道にも気がつきます。関係データベースと呼ばれない製品群上で 関係モデルを実装する事も可能です。当然ながらそんな方法は この本には書かれていま