ロート製薬は、社内サーバーの「Amazon Web Services (AWS)」への移行を進めている。今はシステム基盤の第一選択肢をAWSとする「クラウドファースト」を実践する同社。しかし、クラウドの本格導入を開始するまでには4年の検討期間を要した。ロート製薬がクラウドファーストへと至った過程を詳しく見ていこう。 ロート製薬は2012年から、システム基盤の第一の選択肢をパブリッククラウドとする「クラウドファースト」を実践する。その方針は至ってシンプルだ。同社情報システム部の古川尚良部長は、「業務システムで使用するサーバーはハードウエアの保守期限が切れたものから順次、『Amazon WebServices(AWS)』へと移行する。規制上や性能上の理由でAWSに移行できないサーバーのみ、オンプレミスに残す」と語る。 もっとも、同社がクラウドファーストに至るまでには様々な試行錯誤があった。同社
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