政治や経済の混迷が続く日本。IT(情報技術)の活用や経営モデルの改革などを通じて国際的な競争力を回復するにはどうすればいいのか。携帯電話を使ったネット接続サービス「iモード」の生みの親で、複数の有力IT企業で取締役をつとめる夏野剛・慶応大学大学院特別招聘(しょうへい)教授に処方箋(せん)を聞いた。――ITをテコに起業家をめざす若者が目立ち始めた。大企業に勤めることの不確実性が増幅している。優
作家の水村美苗(みなえ)氏=写真=が評論『日本語が亡びるとき――英語の世紀の中で』(筑摩書房)を上梓(じょうし)した。バイリンガルの作家として、英語の公用語化を推進する意図はない。インターネットを追い風に、強まる英語の覇権から「日本語をいかに護(まも)るか」を訴えた、憂国の書だと語る。(尾崎真理子) 21世紀はインドやシンガポールのように、自国語と二重言語化する英語圏がアジアでも増えていく。ネットを通じて英語の図書館には、いよいよ激しく情報が流れ込む。一極集中化の中で、日本語が生き残る道はどこにあるのか。本著は七つの章から示そうとする。 「無限の造語力を持つ漢字を音訓自在に組み合わせて語彙(ごい)を広げ、ひらがな、西洋語を表すカタカナ、ローマ字……多様な文字を縦にも横にも併記して、歴史も感情もすべてを含み込む。書き言葉としての日本語は、希有(けう)なだけでなく、世界に誇れる機能的かつ陰影豊
[前編]Androidは国内メーカーにも開発者にも大きな好機 早稲田大学大学院 情報生産システム研究科 客員教授 日本Androidの会 会長 丸山 不二夫氏 米グーグルの携帯電話プラットフォーム「Android」の対応端末が年内にも登場する。この新しい波に乗ろうと,多くの開発者がソフトウエア開発キットを入手し,新サービスの創出に向けて動き始めている。国内開発者の交流を支援する「日本Androidの会」を9月に立ち上げ,会長に就任した丸山氏に,設立の狙いやAndroidの将来展望,クラウド・コンピューティングとのかかわりを聞いた。 Androidは国内の携帯電話市場にどのようなインパクトを与えるか。 Androidのオープンなプラットフォームは,国内の事業者や端末メーカーが海外展開を図る上で,大きなチャンスとなるはずだ。現在,日本の携帯市場には閉塞感がある。既に1億台以上が普及し,これ以上
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