おそらく獺という名の動物がいるということを知らない日本人はいないのではないかと思われる。 だが、実際にそれがどんな獣なのかを知る人は少ない。知名度は高い。されど実際には影が薄い。獺というのは、そういう生きものである。 もっとも「名は知られているが実態はなじみうす」という動物は、きっと他にもたくさんいるだろう。それでも特に獺という存在が気になるのは、彼らが類い稀な「三冠王」であるからだ。 まず、日本から早々に姿を消してしまった絶滅動物であるということ。そして河童のモデルになるほど、民俗的には近しい存在であったこと。 さらに日本における初代の「医用実験動物」であったこと、である。 多様な鳥獣類のひしめくわが国とはいえ、これほどの「勲章」を身にまとった生物となると、そうはいない。 獺が日本最初の臓器解剖の検体だったことを意外に思う人は少なくなかろう。人間の死体にメスを入れることが禁止
ナマケモノ(樹懶)は、哺乳綱有毛目ナマケモノ亜目(Folivora)の総称。ミユビナマケモノ科とフタユビナマケモノ科が現生し、他にいくつかの絶滅科がある。分類群としては、別名食葉亜目[6]。 木にしがみついているナマケモノ 名前・身体 そのゆっくりとした動作から「怠け者」という呼び名がついた。英語名の Sloth も同じく、怠惰やものぐさを意味する。体長は約41-74センチメートル。四肢は長く、前肢のほうが後肢より長く発達している。長い鉤爪を持ち、これを木の枝に引っ掛けてぶら下がっている。 生態 南アメリカ、中央アメリカの熱帯林に生息する。生涯のほとんどを樹にぶら下がって過ごす。食事や睡眠から交尾、出産までも樹にぶら下がったままで行う。主食は葉や新芽など。また自毛に生えた苔も食用とする。週に1回程度、樹上から降り、地上で排便、排尿を行う。 地上に降りて排泄を行うのは、ナマケモノの被毛の中に
新しい実験データについての新聞・テレビ報道が研究者の間の「雰囲気」を伝えていないというのは、たしかにあることなのだけど、今回ばかりは少し乖離が大きすぎるような気がするので、久しぶりに素粒子物理の話をブログに書こうと思います。 OPERA は CERN から打ち出したニュートリノビームを、730km離れたイタリアのグランサッソという地下実験施設でで受け止める実験です。CERN から出るビームはミューオンニュートリノですが、ニュートリノ振動があるので長距離を飛ぶ間にタウニュートリノに変化し、これが測定器にあたる時にタウレプトンが出ます。この実験はそのタウレプトンを測ろうとするものです。主要な測定器はエマルジョン(写真乾板)という名古屋大学が長く手がけてきた装置で、日本の貢献が極めて大きいことでも知られています。 今回の発表はこのニュートリノ振動とは関係がなく、ニュートリノがグランサッソに到着す
2011年09月13日19:56 カテゴリ科学実験 インジコカルミンの酸化還元反応に基づく色の変化 インジコカルミンの酸化還元反応に基づく色の変化 この溶液の中には、ブドウ糖と水酸化ナトリウム、インジコカルミンが入っています。 インジコカルミンは酸化型で緑色、還元型で黄色を呈します。 水酸化ナトリウムでアルカリ性となったインジコカルミン水溶液は緑色ですが、アルカリ性溶液中のブドウ糖は還元力を持つために、このインジコカルミンは還元されて黄色の還-元体になります。溶液を調整した直後は緑色ですが、部分的に還元された赤橙色の中間体を経て、黄色くなります。 黄色の溶液の入ったペットボトルを振ることで、空気中の酸素が溶液に溶け込み、還元型の黄色のインジコカルミンが酸化され、黄⇔赤橙⇔緑の色の変化が起きます。 静かに置いておくと、今度はブドウ糖の還元力による再び還元されて緑⇔赤橙⇔黄の変化が起きます。
ファミリーマートや牛角など、Tポイントカード提携店では「Tポイントカードお持ちですか?」と店員さんが聞いてくれますが、買い物のたびに「持っていません」と答えるのは面倒と感じている人も多いのではないでしょうか。そんな人たちのために、店員さんに聞かれる前にTポイントカードを持っていないことを示す「Tポイントもってないよカード」が誕生しました。 Tポイントもってないよカード これが「Tポイントもってないよカード」のイメージ。これで店員とのやりとりを簡略化できるほか、ポイントの代わりに店員のストレスが溜まる効果もあるとのこと。 Tポイントもってないよカードはどこかのお店で作ってもらうのではなく、自分でPDFをダウンロードして印刷し、自作するタイプのカードです。作り方は以下の通り。 1.好きなデザインのカードをダウンロードする Tポイントもってないよカードのデザインは、Tポイントカードに似たデザイン
我々は直接に過去を知ることはできない。 人間の行動や思考が残したさまざまな痕跡を手がかりに、過去を再構成する以外にそれを知る術を持たない。 そのようにして再構成された過去を歴史といい、再編成の手がかりとした痕跡を史料という。 もとより人が残した痕跡は〈書かれたもの〉に限らないが、古文書、古記録をはじめとする文献史料は、長きにわたって史料のなかでとくに優越した地位を占めてきた。 以前は限られた人しか見ることができなかった文献史料が、一部ではあるが歴史資料集として編纂され、刊行物として活字化されることを経て、多くの人が見ることができるようになった。 加えて近年、そうした刊行物はインターネット上で誰でも検索/参照できるようになっている。 以下では、自宅で誰でも(基本的に)無料でアクセス可能な歴史史料を紹介する。 ここで紹介する歴史資料集は、大きく2つに分けることができる。 A.ひとつは各文書・記
至るところにありますよ。 ともかく研究室選びで重視しなければならないのは教員の人格ですね。邪魔さえされなければ、たとえ教員が無能でも研究はできるので。もちろん両方備わっていればいいけど、有能だけど人格が備わっていない教員は学生を搾取したりするので、どっちがいいかといえば人格。 さて、不幸にも私がついてしまった教員は、人格も能力も破滅的な教員でした。 なにせ、研究をしない。そのくせ仕事は強要する。論文コピーしてやったり場合によっては代わりに読んでやったり、調査・実験のための質問紙も何千部(もしかすると1万部に届くかもしれません)も印刷して製本して実施してやったのに、6年かけて1回の学会発表にもなりませんでした。 ゼミも、“オレが考えた最高の教育法”を押しつけ、まるで無駄な“課題”(課題ですよ、大学院にも入って)を押し付けられて、研究の時間が大幅に奪われました。で、いざ実験しようとする
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