オシロスコープのフロントエンドは、アナログ入力パスとA/D変換器 (ADC) の2つのコンポーネントで構成されています。アナログ入力パスでは、ADCによるデジタル化に備えて信号を最適化するために、信号の減衰、増幅、フィルタ、結合などが行われます。ADCは、信号調節済みのアナログ波形をサンプリングし、アナログ入力波形を表すデジタル値の信号に変換します。入力パスの周波数応答では、振幅および位相の情報が必ず失われます。 帯域幅とは、外界からADCに (すなわちプローブやテストフィクスチャのチップからADCの入力に)、振幅の損失を最小限に抑えながら信号を取り込むアナログフロントエンドの能力を表します。つまり、帯域幅はオシロスコープで正確に測定可能な周波数の範囲を表します。 帯域幅は、正弦波入力信号が本来の振幅の70.7%に減衰する周波数と定義され、-3 dBポイントとしても知られています。図2およ