7月10日朝9時過ぎ、小惑星探査機はやぶさ2津田雄一プロジェクトマネジャーは運用チームにいつものように穏やかに声をかける。その後、11時1分、運用チームははやぶさ2がリュウグウの高度20kmから降下を開始したことを確認した。
7月10日朝9時過ぎ、小惑星探査機はやぶさ2津田雄一プロジェクトマネジャーは運用チームにいつものように穏やかに声をかける。その後、11時1分、運用チームははやぶさ2がリュウグウの高度20kmから降下を開始したことを確認した。
世界初となる小惑星内部の岩石採取を目指し、「リュウグウ」に向けて降下を続けている日本の探査機「はやぶさ2」は、10日夜、高度5000メートル付近で速度を秒速10センチに落とすことに成功し、降下を続けています。順調にいけば着陸は11日午前10時5分ごろの予定です。 11日午前6時現在、「はやぶさ2」は高度1700メートル付近まで降りてきているとみられ、順調にいけば11日午前10時5分ごろに着陸する予定です。 「はやぶさ2」はことし2月の最初の着陸の際、小惑星表面の岩石採取に成功したとみられていますが、今回は、ことし4月に金属の塊を衝突させて作った人工クレーターの近くに着陸し、世界初となる小惑星内部の岩石の採取に挑みます。 内部の岩石は、宇宙を飛び交う放射線などの影響をあまり受けていないことから、太陽系が誕生したころの状態をよりとどめていると考えられていて、生命の起源や太陽系誕生の謎の解明が期
ギリシャで発見された約21万年前の頭蓋骨化石が、ユーラシアにいた現生人類の最古の証拠だとする研究報告が、今週掲載される。同時に出土したもう1つの頭蓋骨化石は17万年前のものと推定され、この化石にはネアンデルタール人の特徴が見られる。この新知見は、現生人類がアフリカから分散した時期がこれまで考えられていたよりも早く、これまで考えられていたよりも遠方に到達していたことの裏付けとなる。 南東ヨーロッパは、現生人類がアフリカから分散する際の主要な回廊だったと考えられている。1970年代後半にはギリシャ南部のApidima洞窟でヒト頭蓋骨の化石が2点発見されたが、考古学的脈絡が欠如しており、断片化された状態であったため、この2つの化石標本を詳細に記述した研究論文はなかった。今回、Katerina Harvatiたちの研究グループは、最新の年代測定法と画像化技術を用いて、これら2点の頭蓋骨化石(Api
ギリシャの洞窟から見つかった現代の人類の化石が、アフリカ以外で見つかったものとしては最も古い21万年前のものとみられることがドイツのグループの研究で分かりました。グループでは「現在の人類は定説より数万年も早くアフリカの外に進出しネアンデルタール人などとの共存や競争が長い間複雑な形で行われたことになる」と分析しています。 その結果、前頭部の特徴などから、頭蓋骨の一つは17万年前のネアンデルタール人のものとみられましたが、もう一つはそれより4万年古い21万年前のホモ・サピエンス、つまり私たちと同じ現代の人類のものとみられることが分かりました。 これまで見つかっている現代の人類の化石は、誕生の地とされるアフリカで30万年前、中東で18万年前、東アジアで9万年前、ヨーロッパでは5万年前などとされていて、アフリカ以外で見つかったホモ・サピエンスの化石としては最も古いものとみられるということです。 今
ギリシャの洞窟で見つかったヒトの頭蓋骨「Apidima 2」の一部を再現した画像。エバーハルト・カール大学テュービンゲン提供(2019年7月10日提供)。(c)AFP PHOTO / EBERHARD KARLS UNIVERSITY OF TUEBINGEN / KATERINA HARVATI 【7月11日 AFP】ギリシャの洞窟で発見された頭蓋骨の化石を分析した結果、アフリカ以外で見つかった中では最古となる21万年前の現生人類(ヒト)の骨であることが分かったとの研究結果が10日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。これまで考えられていた人類の欧州到達時期を15万年以上さかのぼることとなる。 【関連記事】ネアンデルタール人と現生人類の分岐、従来説より約30万年早い 英研究(図説) ヒトのユーラシア大陸進出についての通説を覆すこの驚くべき発見はまた、現生人類ホモ・サピエンスが
「科博の恐竜の先生」である真鍋真さんは、恐竜好きの市民からしてみると、まさに「恐竜博士」であって、メディアもなにかわからない海外の恐竜ニュースがあると、かなりの確率で真鍋さんに連絡して解説を請うてきた。恐竜ニュースの背後に真鍋さんあり、ということが多い。 何年かに一度の「恐竜博」では企画を成り立たせるために東奔西走してぼくたちの知的欲求を満たしてくれる。最近、バージニア・リー・バートンの名作絵本『せいめいのれきし』が、作中の生命史情報をアップデートして改訂版になった時、「まなべ まこと 監修」というクレジットが入ったのには「なるほどそうだよね」と膝を打った。 真鍋さんは、ぼくたちの社会において自然史分野で信頼を集める、国立科学博物館の研究者として、なにか日本の「恐竜文化」「古生物文化」のごときものの一端を20世紀末からずっと支え続けている感がある。 一方で、研究者としての真鍋さんは、前述の
ゼブラフィッシュの睡眠段階は、哺乳類、鳥類、爬虫類と似ているということを示した論文が今週掲載される。この新知見からは、ヒトが経験する睡眠が、4億5000万年前に出現した可能性があることが示唆されている。 睡眠は、動物界の系統樹上の全ての枝について、行動基準を用いて記述されており、ヒトの場合には、主要な電気生理学的特徴、すなわち深睡眠と急速眼球運動睡眠(レム睡眠)が突き止められている。こうした睡眠状態は、他の哺乳類、鳥類、爬虫類にも見つかっているが、ヒトの初期の共通祖先である魚類と両生類が同じ睡眠状態を経験するかどうかは不明であった。 今回、Philippe Mourrainたちの研究グループは、2週齢のゼブラフィッシュ幼生の睡眠時の眼球運動、筋肉運動、心拍とともに脳全体の活動を測定し、この測定結果を用いて、ゼブラフィッシュの睡眠のニューロンのシグネチャーを初めて突き止めた。今回の研究では、
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米国の宇宙飛行士(301人)と旧ソ連・ロシアの宇宙飛行士(117人)に関する過去のデータの統計解析が新たに行われ、この解析から宇宙飛行士の過去の宇宙放射線被曝線量は、がんや心血管疾患による高い死亡リスクと関連していないことが示唆された。この研究知見が、今週掲載される。 宇宙飛行士は、深刻な健康上のリスクをもたらす可能性のある独特な種類の電離放射線を被曝しているが、これまでの解析研究では、心血管疾患とがんによる死亡リスクと電離放射線との間に何らかの関係があることを示す決定的な証拠は得られていない。 今回、Robert Reynoldsたちの研究グループは、複数の統計的方法を用いて、1959年以降に選抜された米国NASAの宇宙飛行士と1961年以降に選抜された旧ソ連/ロシアの宇宙飛行士で、追跡調査期間の終了日(米国の宇宙飛行士は2018年7月、旧ソ連/ロシアの宇宙飛行士は2017年12月)より
NASAは7月3日、オクラホマ大学のXinyu Dai氏らによるX線観測衛星「チャンドラ」を利用した研究によって、遠方宇宙にある超大質量ブラックホールの自転速度を測定することに成功したと発表しました。 チャンドラがX線で捉えたクエーサーたち。重力レンズ効果によって複数の像に分裂して見えています観測の対象となったのは、98億から109億光年先にある「クエーサー」。クエーサーは周囲の物質を活発に飲み込む超大質量ブラックホールの存在を示すものとされており、飲み込まれつつある物質によって形成された降着円盤の輝きは、ブラックホールが存在する銀河をも上回るほどです。 ただ、どんなクエーサーでも良かったわけではありません。研究チームが選んだのは、クエーサーと地球との間に別の銀河が存在することで生じる「重力レンズ」効果によって、複数の像に分かれて見える5つのクエーサーです。そのなかには、重力レンズの存在を
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