タグ

ブックマーク / blog.livedoor.jp/tristanetsamuel (24)

  • 心と感覚(センス)を論じる全ての人に:フィッシュ『知覚の哲学入門』(山田圭一監訳、源河亨、新川拓哉、國領佳樹訳、2014、勁草書房) : ページからページへ

    知覚の哲学入門 [単行]ウィリアム フィッシュ著、山田圭一監訳、源河亨、新川拓哉、國領佳樹訳、2014年8月勁草書房2014-08-31 世界的に今も議論の盛り上がりを見せている知覚の哲学の待望の入門書が日語になって登場である。 大変喜ばしい。 邦訳も読みやすく仕上がっているので、これからこの分野を知りたいと思う日語話者の学生や研究者にとって、書が大いに意義のある仕事であるのは間違いないだろう。 また、翻訳者の1人である源河亨さんがこの邦訳の紹介サイトを作成してくださっている(ウィリアム・フィッシュ『知覚の哲学入門』)。まだ書を入手していない場合でも、こちらで目次と簡単な内容を確認できるようになっている。 書の構成は大きく二つに分けることができる。一つは知覚の性をめぐって競合する理論を紹介する内容であり、2章から6章にかけて、5つの理論それぞれの利点と欠点が提示されている。も

    心と感覚(センス)を論じる全ての人に:フィッシュ『知覚の哲学入門』(山田圭一監訳、源河亨、新川拓哉、國領佳樹訳、2014、勁草書房) : ページからページへ
    sakstyle
    sakstyle 2014/09/25
    知覚の哲学について5つの競合する説を紹介し、また他の関連分野との関係を紹介している本。失認や共感覚などの現象と知覚の理論の関係など。また、各説がどういう動機に基づいているか
  • 豊富な事例の論文集『フィクション論への誘いー文学・歴史・遊び・人間』(大浦康介編、世界思想社、2013) : ページからページへ

    sakstyle
    sakstyle 2014/05/26
    事例の範囲が幅広い。分析哲学を適切に参照して物語論と架橋した論文もある。文学やメディア、およびその哲学的問題に関心のある人に
  • ビデオゲーム研究にもっと専門家が参入してほしい:京都ゲームカンファレンス@みやこめっせ : ページからページへ

    sakstyle
    sakstyle 2014/03/11
    “松永さんはお話の内容から考えて賭博はゲームではないと答えるだろうと思ったのだが、それどころか「賭博はゲームとは全く違うカテゴリー。独自の現象。」というご意見だった。”
  • 日本の性差別と自民族中心主義を指摘する〜ジェニファー・ロバートソン「ロボットのジェンダー――日本におけるポストヒューマン伝統主義」 : ページからページへ

    コメント一覧 1. 大澤博隆 2014年01月27日 20:24 はじめまして。ご紹介の、ロボットや人工知能研究に関わるものとして、興味深く読みました。 ただし書の章の論旨には、いくつか、無視できない問題点があるように思えます。 以下、指摘を述べます(長くなりまして申し訳ありません) >p.278 ここ二十年間で進化を遂げたヒューマノイドのほとんどに性別が定められており これは事実とはかなり異なります。日のほとんどのヒューマノイドは、性別を定めていません(章に登場するロボットは、どちらかというとその数少ない例外を集めたものです) >p.279 ロボットが日で一般的に肯定的な見方をされる〜第一にして最大の要因は、日古来のアニミズム的死生観を説く神道である アニミズムは日固有ではなく、論拠としてはかなり弱いと思います(これは有名な俗説にあたるかと思いますが、証明されていません。

    日本の性差別と自民族中心主義を指摘する〜ジェニファー・ロバートソン「ロボットのジェンダー――日本におけるポストヒューマン伝統主義」 : ページからページへ
    sakstyle
    sakstyle 2014/01/27
    “女性らしくするには細身のボディが必要で、男性らしくするには露出型のがっしりしたボディでなければならないという発想”
  • Levison, J. (1980), "What a Musical Work is". : ページからページへ

    Music, Art, and Metaphysics: Essays in Philosophical Aesthetics [ペーパーバック]Jerrold LevinsonOxford Univ Pr (Txt)2011-04-15 Levinson, J. (1980). What a musical work is. The Journal of Philosophy, 77(1), 5-28. 音楽作品の存在論ではよく言及されるジェラルド・レヴィンソンの有名な論文。 思いつきをしたためましたという印象はぬぐえないが、示唆的なポイントがちりばめられている。 音楽作品は、抽象的な音構造+演奏手段+特定の時点tの作曲家xによる制作という四項関係としてとらえられている。演奏手段が作品にとって質的というのは肯定も否定も難しいポイントに思える。作曲家の創造性を確保しようとして作曲家と制作

    Levison, J. (1980), "What a Musical Work is". : ページからページへ
    sakstyle
    sakstyle 2014/01/05
    音楽作品の存在論ではよく言及されるジェラルド・レヴィンソンの有名な論文。
  • 【まとめ】Julian Doddの音楽作品の存在論 : ページからページへ

  • Ben Caplan and Carl Matheson, (2006), "Defending musical perdurantism" : ページからページへ

    ページからページへ ・主として哲学に関連した勉強内容の記録や、メモをとるために利用しています。 ・ご意見ご質問のある方、および誤解や間違いにお気づきの方はコメント欄または連絡先までご一報いただければ幸いです。 西條 玲奈 SAIJO Reina。 北海道の大学院を出て現在は研究員(ポスドク)。教育と事務の仕事が生活の中心。専門は芸術の哲学(および美学)と分析形而上学。 連絡先:r.saijo@gmail.com Read&Researchmap の情報(研究や業績の紹介)はこちら

    Ben Caplan and Carl Matheson, (2006), "Defending musical perdurantism" : ページからページへ
    sakstyle
    sakstyle 2013/12/10
    「音楽作品を具体的対象と考えればよい」
  • Julian Dodd,(2004),"Types, Continuants, and the Ontology of Music". : ページからページへ

    ページからページへ ・主として哲学に関連した勉強内容の記録や、メモをとるために利用しています。 ・ご意見ご質問のある方、および誤解や間違いにお気づきの方はコメント欄または連絡先までご一報いただければ幸いです。 西條 玲奈 SAIJO Reina。 北海道の大学院を出て現在は研究員(ポスドク)。教育と事務の仕事が生活の中心。専門は芸術の哲学(および美学)と分析形而上学。 連絡先:r.saijo@gmail.com Read&Researchmap の情報(研究や業績の紹介)はこちら

    Julian Dodd,(2004),"Types, Continuants, and the Ontology of Music". : ページからページへ
    sakstyle
    sakstyle 2013/12/10
    「連続体説を批判し、作品と演奏 をタイプ/トークン関係で説明する自説を擁護する」
  • Ros Cameron(2010), "How to have a radically minimal ontology" : ページからページへ

    sakstyle
    sakstyle 2013/12/10
    「音楽作品の存在を否定する立場(ニヒリズム)を支持しつつ、日本語の「ベートヴェ ンの第九がある」という文は真であることを両立させることを志した論文」
  • 聴講:知覚の哲学(10/17/2012) 概念とは何か : ページからページへ

    聴講:知覚の哲学(10/17/2012) 概念とは何か カテゴリ: 勉強記録 知覚の哲学 知覚経験についての概念主義論争は、知覚内容が概念化されているかどうかを論じる対立である。 ではそもそも内容が「概念化されている」とはどのようなことなのか。これを理解するには概念がどのようなものかを明確にする必要がある。概念についての哲学的理論は大きく四つ、(1) 心的表象として概念、(2)フレーゲ的意義としての概念、(3)能力としての概念、(4) 非実質的概念としての概念とに分けられる。 (1) 心的表象としての概念 概念を心的対象、つまり概念は心に依存して存在する何かしらのものと捉える立場である。近世哲学のロックやヒュームなどの言葉を使えば観念に相当する。現代的に言えば、概念は、Jery Fodor やMillikanなどに支持されている、いわゆる思考の言語仮説と結び付いて理解されることが多い。また

    sakstyle
    sakstyle 2012/10/28
    (1) 心的表象として概念、(2)フレーゲ的意義としての概念、(3)能力としての概念、(4) 非実質的概念としての概念
  • 聴講:知覚の哲学(10/9/2012) 概念主義論争についての状態説と内容説 : ページからページへ

    聴講:知覚の哲学(10/9/2012) 概念主義論争についての状態説と内容説 カテゴリ: 勉強記録 知覚の哲学 【概念主義論争:知覚内容は概念化されているか】 知覚の哲学における概念主義論争とは、知覚内容が概念化されているかどうかに関するものだった。内容が概念化されているとは、内容を構成するものそれぞれを主体が把握しているということである。たとえば、概念化された内容として信念内容が挙げられる。「『2丁目のスーパーで売っているりんごは赤い』と太郎は信じる」という太郎のもつ信念文の場合、信念内容に出てくる「りんご」や「赤」「スーパー」などの要素をそれぞれ太郎は正しく把握している。 それでは、信念内容とは別種の心的状態だと考えられる知覚の、知覚内容は概念化されているだろうか。言い換えると、知覚内容を構成する要素をその知覚の主体はそれぞれ把握しているのだろうか。たとえば「『このりんごは赤い』ことを

  • 聴講:知覚の哲学(10/2/2012) 概念主義論争への導入 : ページからページへ

    聴講:知覚の哲学(10/2/2012) 概念主義論争への導入 カテゴリ: 勉強記録 知覚の哲学 【復習】 知覚の哲学は何を扱う分野なのか。その課題は大きく分けて、(1)現象学的課題と(2)認識論的課題に分けられる。現象学的課題とは、知覚経験の<意識に現れる>という性格をどのように説明するかという課題である。こうした特徴は知覚経験の現象的性格と呼ばれている。一方、認識論的課題とは、知覚がどのように経験的知識の基的な資源としての役割を果たすのか、説明するものである。知覚経験が知識とどのように結び付くかをどのように説明するかという課題ともいえる。 ・知覚理論 知覚経験とはどのようなものか。これを説明するための理論はいくつかあるが、その中でも目下有力なのが<志向説>と<選言説>の二つである。志向説では、知覚経験とは何らかのものを表象する心的状態であり、知覚経験が表象内容をもつとみなすところに特徴

    sakstyle
    sakstyle 2012/10/28
    知覚についての志向説における、概念主義と非概念主義の論争
  • John Carroll(2012), "Laws of Nature" (2) , in The Stanford Encyclopedia of Philosophy : ページからページへ

    sakstyle
    sakstyle 2012/10/11
    自然法則はスーパーヴィーンするのか
  • John Carroll(2012), "Laws of Nature", in The Stanford Encyclopedia of Philosophy : ページからページへ

    John Carroll(2012), "Laws of Nature", in The Stanford Encyclopedia of Philosophy カテゴリ: 勉強記録 形而上学 Carroll, John W., "Laws of Nature", The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Spring 2012 Edition), Edward N. Zalta (ed.), URL = . ・自然法則と単なる規則性のそれぞれの具体例 自然法則:ニュートンの引力の法則・運動法則、理想気体の法則、メンデルの法則 規則性:潮の満ち引き、水星軌道の近日点、光電効果 ・哲学における自然法則の問題 (1) 自然法則はどのようなものか D Lewisのシステム説、Armstrongの普遍者説、 反実在論(van Fraassen、Mumford

    sakstyle
    sakstyle 2012/10/11
    自然法則はシステムか、普遍者か
  • G.E.ムーア(1903)「観念論論駁」 : ページからページへ

    G.E.ムーア(1903)「観念論論駁」 カテゴリ: 勉強記録 現代哲学基論文集〈2〉 (双書プロブレーマタ) クチコミを見る ジョージ・E・ムーア(1903/1987)「観念論論駁」神野慧一郎訳、『現代哲学基論文集II』、勁草書房、1987年、1-49頁 'The Refutation of Idealism' originally published in Mind vol.12, 1903:433-53. 【論駁の対象となる観念論は「存在するとは知覚されることである」という主張から導かれるものである】 観念論の結論「実在は精神的である」 この結論に至るための前提「存在する事は知覚されることである」 このような主張をする事例。テイラーによる「(何らかの事実)を実在たらしめうるものは、その事実が感覚知覚的性能をもつ或る経験の一つの相としてそうした経験から不可分離なものとして現存してい

  • D.M.Armstrong(1977), "The Causal Theory of the Mind" : ページからページへ

    D.M.Armstrong(1977), "The Causal Theory of the Mind" カテゴリ: 勉強記録 心の哲学 Chalmers ed., The Philosophy of Mind読書会の担当論文: D.M.Armstrong, "The Causal Theory of the Mind", in The Nature of Mind,University of Queensland Press., 1981, pp.16-31, originally published in Early Causal and Functionalist Views, 1977. 【内容のまとめ】 この論文でのアームストロングの心の哲学に関する立場は、心脳同一性と心的概念の因果説の二つである。 ・物理主義の一形態としての心脳同一説 心脳同一性は心的状態は脳状態にほかならない

    sakstyle
    sakstyle 2012/09/18
    二次性質は認識論的に単純な概念/概念分析は目的ではなく手段
  • Kit Fine (2005), "The Variety of Necessity" (1) : ページからページへ

    Kit Fine (2005), "The Variety of Necessity" (1) カテゴリ: 勉強記録 形而上学 キット・ファインKit Fineの必然性の種類に関する論文。長めなので今回は前半だけをまとめてある。 論文の書誌情報と要約は以下の通り。 Kit Fine (2005). The Varieties of Necessity. In John Hawthorne & Tamar Gendler (eds.), Conceivability and Possibility. Oxford University Press. 要約:必然性は形而上学的必然性、自然的必然性、規範的必然性の三つに分けられる。この論文でファインが主張したいのは、これらの必然性は互いに独立で還元できないという必然性についての多元的立場である。この反対の立場は必然性の一元論であり、たとえば、形而

    sakstyle
    sakstyle 2012/09/12
    「ファインが主張したいのは、これらの必然性は互いに独立で還元できないという必然性についての多元的立場」
  • 聴講:知覚の哲学(6/5/2012) : ページからページへ

    聴講:知覚の哲学(6/5/2012) カテゴリ: 勉強記録 知覚の哲学 引き続き志向説が話題。だんだんとこの立場の巧妙さが飲み込めてきた気がする。 今回は、高階の志向説と一階の志向説の分類、および知覚内容の立場について概観するというもの。 【高階の志向説と一階の志向説】 志向説は現象的性格をもつ経験をもつこと、いわば意識することをどのように説明するかで立場が分けられる。意識とは知覚体験の心的状態について反省されている状態だと考えるのが高階の志向説higher order intentionalism (意識の高階モニタリング概念を使用した志向説)であり、そのような反省なしに知覚体験の心的状態そのものが意識することだとみなすのが一階の志向説である。たとえば一階の志向説では「赤いりんごを見ている」という心的状態そのものが意識状態だとされるが、高階の志向説は「赤いりんごを見ていることを信じる」と

    sakstyle
    sakstyle 2012/06/08
    高階の志向説と一階の志向説、知覚内容→強いラッセル的内容と弱いラッセル的内容
  • 聴講:知覚の哲学(5/15/2012) : ページからページへ

    聴講:知覚の哲学(5/15/2012) カテゴリ: 勉強記録 *5/15に5/22の講義内容の一部を加筆。 今回の一連の講義でも中心となる志向説にいよいよ突入。プロトタイプとして紹介された信念獲得理論よりも、知覚経験の現象的性格を説明する上では有利そうである。が、物理主義と親和的という要素と共通要素原理(知覚と錯覚/幻覚には共通する要素があるという理解)が調和するかというと、ひと筋縄ではいかないように思える。今後の展開が気になる。 【志向説】 intentionalism / representationalism 志向説は知覚経験をある種の心的状態とみなす立場である。より精確にいえば、主体Sが性質Fを有する視覚経験をもつ only if SはFが例化されていることを表象する一階の心的状態Rにある、という立場である。共通要素原理と表象原理を認め、現象原理を否定する点は信念獲得理論と志向説は

    sakstyle
    sakstyle 2012/05/23
    志向説
  • 聴講:知覚の哲学(4/24/2012)その2 : ページからページへ

    聴講:知覚の哲学(4/24/2012)その2 カテゴリ: 勉強記録 知覚の哲学 ・知覚の理論(ii) 【副詞理論】 Adverb theories 副詞理論は、知覚、錯覚、幻覚に共通する要素がある(共通要素原理)を認めるが、知覚経験の対象が外界の事物を表わしている(表象原理 )ことを否定する。ここまではセンスデータ理論と同じである。しかし、意識に現れるものは何らかの仕方で存在する(現象原理)ことを否定する点で異なる。 副詞理論では、主体Sが性質Fを有する視覚経験をもつ iff SがF-lyに感覚することである。これはどういうことか。たとえば、ジョンが赤いりんご見るとは、ジョンがりんごを赤く[redly]見ることである。ここで重要なのは、りんごを「赤くrealdy」見るというのは、知覚経験を変容させるその仕方であって、知覚の対象として存在してはいない点である。「赤く」と副詞で表現できるという

    sakstyle
    sakstyle 2012/04/30
    副詞理論とそれへの批判