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ブックマーク / globalhead.hatenadiary.com (6)

  • 英米SF賞史上最多7冠受賞作『叛逆航路』は新たなるフェミニズムSFの潮流なのか? - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■叛逆航路 / アン・レッキー ■英米SF賞史上最多7冠受賞作 ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、アーサー・C・クラーク賞、英国SF協会賞、英国幻想文学大賞、キッチーズ賞の7冠獲得 二千年にわたり宇宙戦艦のAIだったブレクは、自らの人格を四千人の人体に転写した生体兵器〈属躰〉を操り、諸惑星の侵略に携わってきた。だが最後の任務中、陰謀により艦も大切な人も失う。ただ一人の属躰となって生き延びたブレクは復讐を誓い、極寒の辺境惑星に降り立つ……デビュー長編にしてヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞など『ニューロマンサー』を超える英米7冠、格宇宙SFのニュー・スタンダード登場! この『叛逆航路』、まずなんといっても《英米SF賞史上最多7冠受賞!》って所で「おお!」ってなりますよね。「『ニューロマンサー』『ねじまき少女』を超える受賞数!」なんて言われちゃうとさらに「おお!おお!」ってなっちゃいま

    英米SF賞史上最多7冠受賞作『叛逆航路』は新たなるフェミニズムSFの潮流なのか? - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
  • バイセクシャルの父、レズビアンの私〜『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■ファン・ホーム ある家族の悲喜劇 / アリソン・ベクダル ファン・ホーム ?ある家族の悲喜劇? 作者: アリソン・ベクダル,椎名ゆかり出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション発売日: 2011/03/16メディア: 単行 クリック: 17回この商品を含むブログ (14件) を見る セクシャルマイノリティとして、文学を愛する者として、共感を覚えながらもすれちがい続けた父と娘。互いをつなぐ微かな糸を、繊細にして静謐な筆致でたどる、ある家族の喪失と再生の物語。アイズナー賞、最優秀ノンフィクション賞受賞、全米批評家協会賞最終候補作品、アングレーム国際漫画フェスティバル優秀作品賞ノミネート。 亡き父の思い出を、娘は語り始める。家族は、ペンシルベニアの片田舎で葬儀屋を営んでいた。父は、英語教師だった。父は、心から文学を愛していた。父は、常にスタイルに拘っていた。父の死は、自殺だったのかもしれ

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  • 壮大なる謎の都市群~コミック『闇の国々』 - メモリの藻屑 、記憶領域のゴミ

    ■闇の国々 / ブノワ・ペータース, フランソワ・スクイテン 〈闇の国々〉――それは、我々の現実世界と紙一重の次元にある謎の都市群。 ある日突然増殖しはじめた謎の立方体に翻弄される人々を描く『狂騒のユルビカンド』、 巨大な塔の秘密をめぐる冒険から、数奇な運命へと導かれる男を描く『塔』、 未知の天文現象により、体が斜めに傾いてしまった少女の半生を描く『傾いた少女』、 傑作と名高い選りすぐりの3作品を収録した歴史的名作シリーズの初邦訳。 メビウス、エンキ・ビラルと並び、BD界の三大巨匠と称されるスクイテンが、ついに日上陸。 繊細な描線、計算されつくされた構図、あらゆる芸術のエッセンスを詰め込んだBD芸術の真骨頂! ブノワ・ペータース&フランソワ・スクイテンのコミック『闇の国々』は、いつともどことも知れぬ架空の世界を覆う壮大なる巨大都市群そのものが主人公となった幻想物語である。スクイテンの描く

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  • 『松井冬子展 世界中の子と友達になれる』に行ってきた - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    先日は横浜美術館へ『松井冬子展』を見に行きました。松井冬子さん、全く知らない画家の方だったんですが、横浜美術館のホームページで展覧作品を眺めてみると、幽霊や臓物を晒した女、狂女、奇怪な犬や鶏、暗く艶かしい花の絵など、怪奇でグロテスクな、物凄く薄っぺらく言うとホラーチックな、そんな絵を描いてる方だったんですね。しかし、ただ薄気味悪いだけではなく、その絵はとても美しく、そしてしっかりとした美術的な素養の上で描かれたものなんですよ。一歩間違うと扇情的なだけの露悪趣味で終わってしまう題材を、とても上手く芸術作品としてパッケージしている、その上手さと言うのは、作者の持つ情念、と言いますか、情念の表出、と思わせるものの描き方のコントロールがとても巧みだと思うんですね。 自分は個人的に、情念的な表現をあまり好まないのですが(むしろ、音楽でも小説でも、情念の束縛から開放された、否定した、または対象化した作

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  • 神は存在するか。〜 I 【アイ】 (1) / いがらしみきお - メモリの藻屑 、記憶領域のゴミ

    I【アイ】 第1集 (IKKI COMIX) 作者: いがらしみきお出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/07/29メディア: コミック購入: 5人 クリック: 134回この商品を含むブログ (37件) を見るいがらしみきおの新作長編漫画『I【アイ】』は【神】を巡る物語だ。物語は東北の小さな町で生まれた二人の少年を中心に語られる。一人は中流家庭で何不自由なく育った少年・雅彦。もう一人は身寄りもなく浮浪者同然の生活を続ける少年・イサオ。雅彦は世界に違和感を感じながらそれでも親の敷いたレールに乗って常識的に生きようとしていた。そしてどこか知恵遅れのようにも見える少年・イサオは死に瀕した人、死を望む人の心と同一化する奇妙な能力を持っていた。遠い親戚同士だった二人は、あるきっかけから町を離れ、二人が立ち寄る様々な町に住む人々の、死と、それを巡る生のドラマに介入するようになる。 宗教やスピリ

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  • ヒーロー・アクション『グリーン・ホーネット』はずっこけ映画だった!? - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■グリーン・ホーネット (監督:ミシェル・ゴンドリー 2011年アメリカ映画) 劇場で『グリーン・ホーネット』の予告編を初めて観た時は「またロートル・ヒーローもんの焼き直しかー?ってかなんでヒーローがセス・ローゲン?いったいどうしたいの?ぐぇっ、おまけに3D!?もうそういうの飽きたわーもういいわーぜってー観にいかねー」と鼻くそほじりながら思っていたが、その後この映画の監督があのミシェル・ゴンドリーだと知り、椅子からずり落ちてしまったオレである。ゴンドリーはん、なんや、なんでや…なんでこげな映画撮らんとあかんのや…。オレの頭の中ではきっと相当の訳があるに違いない、とばかりに借金苦のゴンドリーや荒れ果てた部屋で酒に溺れているゴンドリーや家族を人質に取られ狂乱するゴンドリーの姿が思い浮かんでしまい、あまりの不憫さに「こりゃあ観に行かなきゃゴンドリーはんが浮かばれん…なんまんだぶなんまんだぶ」とか

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