中教審・大学分科会大学教育部会に提出された資料から。授業科目ナンバリングのイメージなどが示されている これまで日米の大学生の学習時間の比較などを通じて、学士課程の教育をいかに充実させるかを検討してきた中央教育審議会の大学教育部会。学生の学習時間を確保するための方法や大学評価制度の見直し、大学の教学面のガバナンスをどう確立するかなど、議論は多岐にわたった。2月13日の会議で示された、3月末にまとめられる予定の報告案骨子案が興味深い。大学分科会会長の前慶應義塾大学塾長・安西祐一郎氏は「相当な退学者が出ることを覚悟するつもりで評価の基準をつくらなければならない」と述べ、大学教育の質の低下に対する危機感を強調した。 ■「学生であるための資格」明示を 骨子案は ①学士課程の実質化(学生の学習時間の確保と学習密度の向上) ②全学的な教学マネジメントの確立 ③評価制度の見直し(教育研究成果を重視した