市民権とは何か 作者: ドミニク・シュナペール,富沢克,長谷川一年出版社/メーカー: 風行社発売日: 2012/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (3件) を見る 結論を見よう。冒頭にこうある。 この十年ほどの間に「市民」と「市民権」という言葉はなぜこんなにも広く普及し、ついには私たちの心にしっかり定着するに至ったのか。 これを見て、ぼくはこれがすごく古い本の翻訳なのかと思って、あわてて奥付を見直したんだけれど、2006年の本なんだよねー。「この十年ほど」??? いや、まずぼくとは世界認識がちがうみたい。 本書は、市民権概念の歴史みたいなものを延々と(数十ページにもわたる文献の引用をたくさん散りばめて――おかげですごく読みにくい)解説する。それで市民権についていろんな考え方があって批判もあるよ、というのをまとめる。あんまりまとまらず羅列に終わってい
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