大阪市が公募していた全24区長の合格者を発表したのは6月21日のこと。 「これまで大阪市の区長は市職員が配置されてきました。しかし、橋下徹市長は『大阪都』を実現させたら、東京都のように特別区を設け、その区長は選挙で選ぶというアイデアを温めています。今回の24人の公募区長はその特別区のトップ、つまり公選区長をイメージして、応募者1461人の中から橋下市長が直々に面接して選んだ人たちです」(全国紙・大阪市政担当記者) 公募区長には市長、副市長に次ぐナンバー3の職級が与えられる。本庁の局長を指揮監督できる地位で、年俸も1200万~1400万円となかなかの高給だ。橋下市長が市政改革のキーパーソンとして、いかに大きな期待を公募区長にかけているか、よくわかる。 ところが、その顔ぶれを見ると、これがなんともビミョーなのだ。 まず北区長となるのが前兵庫県加西(かさい)市長の中川暢三(ちょうぞう)氏(56歳