東京都三鷹市のストーカー事件で、殺害された女子生徒=当時(18)=の両親が29日、検察側が池永チャールストーマス被告(22)に無期懲役を求刑したことに「非常に怒っている。再犯性が高い被告に甘い求刑だ」とのコメントを出した。 両親は「死刑の恐怖と懲役のリスクは比べものにならない」とし、無期懲役の求刑ではストーカー殺人の連鎖は止められず、助長すると主張。「死刑求刑をしてもらうために証人に立ったのに、裏切られた思い」と落胆した。 両親の代理人弁護士によると、2人は法廷内に設置されたついたての中で公判をすべて傍聴。被告人質問を怒った様子で聞いていたという。 母親は29日、被害者参加制度を使って意見陳述。「被告は娘の未来、夢、希望、尊厳も全て冒涜(ぼうとく)した。二度とこのような事件があってはならない。極刑で償うべきだ」と訴えていた。