今まで何度も大地震が起きた日本。住まいのおいても建物の地震対策は気になるところだ。調べたところ、現在の住宅建築の構造における地震対策は、主に「耐震」・「免震」・「制震(制振)」に分かれるという。この3種、何が違うのだろうか? 建築構造技術のプロが集う日本建築構造技術者協会の寺本隆幸さんに聞いてみた。 「地震による建物の損壊・倒壊は、地震の振動エネルギーが建物に伝わることで起こります。3種の違いは、その振動エネルギーの伝達をどう防ぐかの違いといえますね」 簡単に説明すると、「耐震」は壁や柱など建物の構造自体を強化し、建物そのもので振動エネルギーを受け止め、その力に耐えられるようにする方法。「免震」は地面と建物の間に入れた免震装置が振動エネルギーを吸収し、建物に振動が伝わらないようにする方法・構造。そして「制震」は鋼やゴムなどを使用したダンパーという振動軽減装置などを壁や柱、屋上に設置し、