周囲を山に抱かれた山科は、京都や亀岡と同様に盆地です。 そのため秋は、日中と夜の寒暖の差が大きく、紅葉が鮮やかになりやすいのです。 毘沙門堂は行基の創建。後に1665年、徳川幕府に政治顧問として仕えた天海僧正が山科の地に再興しました。 寺院は山科盆地の最北端に位置し、秋には勅旨門に続く参道を色鮮やかに紅葉が彩る、写真家にも人気のスポットです。庭園には樹齢150年を超える枝垂れ桜があり、春も花を愛でる人で賑わいます。宸殿には狩野益信筆の「動く襖絵」があります。これは目線を一定にしてその前を歩くと、まるで絵が動いているかのように見えるもの。どんなふうに見えるのか、こちらも必見です。 DATA