サイン・コサインの視覚化 今回は、サイン・コサインの基礎について解説を行っていきます。まずは、三角形の辺の長さと、内角の関係性について理解を深めることから始めます。それには、三角形の斜辺が上向きになるにつれて側辺の長さの比率が、どう変化をするかを観察するのが良いでしょう。図のように、三角形の斜辺が真上を向くまで、反時計回りに等間隔で回転を行います。 上方向への回転が進むにつれて、画像で陰影がついている下部X軸方面の長さは徐々に短くなっていきます。そして、45度の角度に達した時では、X軸におけるベクトルの投影(陰影)の長さが 0.7 であることに気づかれたでしょうか。(図:6) 回転角度と長さの関係を投影して観察すると、その数値の変化はリニアな動きでないことがわかります。Y軸の垂直方向に投影したエッジの長さをグラフ化すると、-1から1の間でスムースな周期を描くカーブが表れるのです。(図:7)