またまた佳作を手がけてきた映画関連会社が倒産した。映画・映像の企画、製作管理、権利運用などを手掛けてきたミコット・エンド・バサラが、東京地裁へ自己破産を申請し、4月21日に同地裁から破産手続き開始の決定を受けていたことがわかった。負債は19億3800万円。 前身となる会社は1997年12月に設立。士郎正宗原作をアニメ映画化した「アップルシード」「エクスマキナ‐APPLESEED SAGA‐」の緻密な作品性は玄人筋の評価が高かった。日本アカデミー賞優秀作品賞ほか4部門受賞「キサラギ」、浅田次郎原作を映画化した「地下鉄(メトロ)に乗って」のほか、「アタゴオルは猫の森」、「ぼくんち」、「青い春」、「彼岸島」、「食堂かたつむり」などメジャー、インディーズを問わず数々の話題作、意欲作を提供してきた。しかしながら、独立系の映画製作・配給会社の経営が厳しくなる中で、2008年に製作費未払いによる訴訟を制