竹内純子 国際環境経済研究所主席研究員 (GEPR編集部より)アゴラ研究所の提携するNPO国際環境経済研究所(IEEI)の主席研究員竹内純子さんのコラムを転載する。(IEEI版)(GEPR版) (本文)第1回の寄稿では以下の事実を紹介した。 ・ドイツの電源計画が自国で産出する褐炭(石炭の中でも品質の悪いもの)を主に、化石燃料を中心とする構成になっていること。 ・北部に大量導入した風力発電による電力を消費地である南部に届ける送電線の建設が遅れていること。その不安定な電源が流入する近隣国から苦情が出ていること。 ・発電設備容量と発電電力量の比較を通じて、ドイツが太陽光発電設備の大量導入には成功したものの、それが生み出す電力があまりに少なく、導入の経済的負担に対する反発が大きくなっていること。 第2回の寄稿では以下の事実を紹介した。 ・ドイツでは1998年の自由化開始当時と比較し