5/31に公開を控えた「言の葉の庭」(公式サイト)。前回はセルの塗り分けについて解説しましたが、ここでは物語のもう一つの主役と言うべき雨の表現について解説します。 とはいえ、本作での雨表現はおそらく他の多くの国産2Dアニメーションとほぼ同じソフトウェア、同じ手法でなされています。Adobe After EffectsとTrapcode Particularの組み合わせです。プロの方には新鮮味を欠く記事かと思いますが、アニメ制作に興味ある若い観客の一助になればとの思いで解説します。 画像中の解説の通り(クリックで拡大)、雨表現の基本的なパターンは雨本体+着地または着水した時の反射、波紋です。「言の葉の庭」ではこれらに様々なバリエーションを持たせることで多彩な雨を表現しています。 予告篇でも使われている水たまりのカットです。「言の葉の庭」では限られた作画枚数(制作予算)をなるべくキャラクターの