民主党代表選(12日告示、25日投開票)への出馬を11日に正式表明した代表は、雇用、社会保障、食料分野での「セーフティネット」の確立を柱にまとめた基本政策を発表。再選後に、今回示した構想を軸に党の政策として早期にまとめ、来夏の参院選での与党過半数割れを目指す考えを示した。 8ページにわたる小沢氏の基本政策は、「『常識の政治』で普通の国に」を表題とし、小泉純一郎政権の構造改革路線の継承を掲げる「安倍晋三首相」との対決を意識して、格差の解消を党の最重要課題として全面に打ち出した。 また、国家像については、安倍氏の「美しい国」に対し、小沢氏は「筋の通った『公正な国・日本』」とうたった。現在の自民党政治については「極端で偏向した『扇動政治』」と指摘。外交面では、安倍氏と同様に日米同盟とアジア諸国との関係強化の2点を強調したが、基本姿勢として「先の戦争への反省を踏まえ」と明記し、両氏の違いを際立たせ