サケ釣りを楽しむ観光客。引きの強さが魅力だという=15日、福島県楢葉町、大和田写す釣ったサケは漁協に渡され、体長と重さを計測する=15日、福島県楢葉町 食卓におなじみのサケを食用としてではなく、スポーツフィッシングの対象として楽しむ「サケ釣り」が各地で広がっている。本来は漁業者以外がサケを釣ることは原則「違法」だが、知事が特別に許可した資源調査という名目で行われている。観光の目玉になっている地域もあり、水産庁も「地域振興のためならば」と静観している。 サケ釣りは8〜10月にかけて各地で解禁になった。太平洋に面した福島県楢葉町の木戸川では、15日の解禁日に全国から約30人の釣り人が訪れ、早朝からさおをふるった。3匹を釣り上げた栃木県の男性会社員(34)は「引きがとても強くて面白い」。サケ釣りは同町の一大イベントで、昨年は約1カ月の期間で全国から約1500人を集めた。 漁業者以外によるサ