民間から国の部局へ職員が就職・出向する「天上(あまあ)がり」が急増しています。「天上がり」が行われた部局数を企業別に見ると、三井住友銀行と東京海上日動火災が最も多く、それぞれ15部局です。上位10社には、みずほコーポレート銀行や三菱UFJ銀行なども入っていることが分かりました。この中には、企業への許認可権限や検査などを行う部署も含まれており、行政の中立性が疑われるケースもあります。 「天上がり」の実態は、総務省が発表した資料で明らかになりました。この場合の「民間」とは、企業だけでなく、弁護士・公認会計士や大学教授、公益法人などを含んでいます。「天上がり」は、2006年の2352人から12年の4167人へ、7年間で1・8倍近くになりました。12年の「天上がり」職員4167人の3割超となる1360人が民間企業の出身者です。民間企業出身者の「天上がり」は7年間に1・6倍に増加しました。 「天上が
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