職員の不祥事が相次ぐ鹿児島県警で、組織ぐるみの不正隠蔽(いんぺい)が疑われている。国家公務員法の守秘義務違反容疑で逮捕された本田尚志(ほんだ・たかし)前県警生活安全部長が勾留理由開示手続きの法廷で「野川明輝(のがわ・あきてる)本部長が県警職員の犯罪行為を隠蔽しようとしたことが許せなかった」と述べ、警察庁が特別監察に入ったところだ。 監察対象の野川本部長は、中央採用のキャリア警察官。身内の調査にはおよそ公平性が期待できないとしても、本来、外から彼らを監視すべき報道機関は、どこまでその役割を果たせていたか。 逮捕された前部長への捜査は、福岡のニュースサイト「HUNTER(ハンター)」への捜索がきっかけとみられる。 まず県警は別の事件の関係先として報道機関であるハンター編集部を捜索し、パソコンなどを押収した。その中に、北海道でライター業に就く筆者が同編集部と共有していたデータがあった。捜索の5日
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