違法な薬物の摘発を行う厚生労働省の麻薬取締部の46歳の麻薬取締官が、裁判所に捜索令状を請求する際にうその内容の捜査関係書類を作成したなどとして警視庁に逮捕されました。 警視庁の調べによりますと、奥村取締官はことし2月から4月ごろにかけて裁判所に捜索令状を請求する際にうその内容を記載した供述調書を作成したなどとして、虚偽有印公文書作成などの疑いが持たれています。 警視庁は、うその捜査関係書類を作成した詳しいいきさつを調べています。 麻薬取締官は、地方厚生局の麻薬取締部に所属する厚生労働省の職員で、全国におよそ300人います。 刑事訴訟法に基づく特別司法警察員として逮捕権を持ち、拳銃の所持も認められていて、薬物犯罪に関する捜査のほか、麻薬や向精神薬の不正な流通を防ぐため定期的に病院や薬局などに立入検査も行っています。 最近の事件では、元女優の高樹沙耶被告を大麻を所持していた疑いで逮捕したほか、