【読売新聞】 ミャンマー東部で、日本人が中国人組織などと特殊詐欺に関与している疑いが浮上している。拠点は数十か所とされ、国際的な詐欺に加担させられている外国人は1万人に上るとみられている。日本の高校生2人が現地で詐欺に関与させられて

ウクライナやガザでの戦争の影に隠れて、内戦が続いていることを忘れられがちなミャンマーが、いつの間にか世界的な組織犯罪の中心地になっているようだ。その実態を米紙「ニューヨーク・タイムズ」が現地取材し、不穏な写真とともに伝えている。 山村から延びるほぼすべての道路沿いには花畑が広がり、白やピンク、紫のパッチワークが風にそよいでいる。ミャンマー北東部シャン州にあるこの秘境の美しさは、激しい内戦をしばし忘れるような光景かもしれない。 ところが、この花々はその内戦のしるしなのだ。畑で栽培されているのはすべてケシであり、ミャンマーはふたたび、ヘロインやその他アヘン剤の原料を世界で最も多く輸出する国になっている。しかもそれは、始まりにすぎない。 軍隊が民政を転覆させた4年ほど前、全面的な内戦に突入して以来、ミャンマーは国際犯罪の温床としてその立場を固めた。 軍事的指導者、武器商人、人買い、密猟者、麻薬組
丘の上、木々の合間に、ミャンマー軍キャンプの廃墟がある。眼下に、特徴的なハートの形で地元で有名な、絵のように美しい湖が見える。足元には、地雷の薬筒や使用済みの弾丸が散乱している。兵舎があった場所では、散らばるトタン屋根の隙間から、黄色い花をつけた野草が顔を出している。キャンプの一角には、急いで掘られた塹壕(ざんごう)がある。 赤、白、青の横じまの中央にサイチョウという鳥が描かれた旗が、曇り空の下で風になびいている。ミャンマーの西部チン州で同国の軍事政権と戦う、民族武装組織「チン民族軍(CNA)」の旗だ。 CNAは7カ月前、地元の武装住民グループとともに、インドとの国境貿易の町リクホーダルにあるこのキャンプと、チン州の他の地域からミャンマー軍を追い出した。チン州の武装勢力は、2021年のクーデターでミャンマーのぜい弱な民主主義を粉砕した軍事独裁政権と戦ってきた。その彼らにとって、前例のない成
ミャンマー軍が徴兵制を実施する計画を発表したのを受けて、最大都市ヤンゴンにある隣国タイの大使館の前には、徴兵を逃れるために出国を希望する若者らがビザを求めて長蛇の列を作っています。 ミャンマー軍は今月10日、18歳以上の男女を対象に兵役の義務を課す徴兵制を実施すると発表しました。 この発表を受けて、最大都市ヤンゴンにあるタイ大使館の前には、徴兵を逃れるために出国を希望する若者や家族などが長期滞在のビザを求めて100メートルを超える長蛇の列をつくっていました。 20歳の男性は「兵士になりたくないので、ミャンマーを離れてタイに行き、学校に通いたい」と話していました。 ミャンマーでは去年の秋以降、軍に対して民主派勢力や少数民族の武装勢力が各地で攻勢を強めていて、軍は兵士の死亡や投降で兵力の不足に直面しているとみられています。 複数の地元メディアは14日、軍の報道官が4月から毎月5000人を徴兵す
ミャンマー東部で軍と少数民族の武装勢力との戦闘が続く中、少数民族側は軍の将官を含む2300人を超える兵士が投降したことを明らかにしました。 少数民族による一斉攻撃が始まって以降、最も多いまとまった数の投降とみられていて、軍の士気の低下と統制の乱れをうかがわせています。 ミャンマーでは去年10月下旬に、3つの少数民族の武装勢力が東部シャン州で一斉に軍への攻撃を開始し、攻勢を強めています。 少数民族側は5日、コーカン族の武装勢力がシャン州の中国との国境近くの地域を掌握し、この地域最大のミャンマー軍の司令部の兵士が投降したことを明らかにしました。 投降した兵士は合わせて2389人で、このうち、准将6人が含まれているということです。また、兵士の家族1600人余りも投降したとしています。 地元メディアは、少数民族側が撮影したとみられる、投降した軍の兵士たちの様子を伝えています。 これについてミャンマ
2021年2月にミャンマーで軍事クーデターが起きてから、先月末で1000日が過ぎた。国軍は抵抗する市民を執拗に弾圧し、人権団体によると死者は4100人、被拘束者は2万5000人を超える。その実情をアートで伝えようとする人たちがいる。刑務所での政治犯の姿をひそかに描いた絵。国軍の振る舞いを糾弾する風刺画。彼らはどんな思いを作品に込めているのか。(北川成史)
軍政下で禁錮2年の実刑判決を受けて収監され、釈放後すぐに取材現場に戻った男性記者=ヤンゴンで9月12日 2021年2月のクーデターで国軍が実権を握ったミャンマーでは、報道の自由が厳しく制限されているが、危険を顧みずひそかに情報発信を続ける記者がいる。「反骨のジャーナリスト」の実態を追った。 密告恐れ職偽り ヤンゴンの喫茶店に現れた男性記者のナインさん(仮名、34歳)は、黒いキャップ帽にサンダルという軽装だった。今年5月に1年あまり収監されていた刑務所から釈放されたばかり。「誰かが記録しなければ」と取材現場に戻ったが、再び拘束されるのを避けるため記者と分かる身分証やカメラは持ち歩かない。密告を警戒して近所の人たちにも宅配業をしていると偽っているのだという。 撮影にも使うスマートフォンには、国軍や警察に見とがめられた場合に備えて当たり障りのない内容の偽のフェイスブックのアカウントも登録している
性的暴行を受けたあと殺害され、埋められた15歳の少女 2人の息子を同時に失い、復讐を誓う母親。 2年前にクーデターを引き起こしたミャンマー軍による民主派勢力への弾圧は今、武器を取った民主派側と軍の暴力の応酬へと様相を変えています。 罪なき市民、子どもまでもが犠牲になる現実。 「アジア最後の経済フロンティア」と呼ばれ、外国企業がこぞって進出した国でなぜ、目を背けたくなる暴力がエスカレートしているのか。 その背景には、ミャンマー軍が長年採ってきた、ある戦術がありました。 (アジア総局記者 高橋潤) 白昼のヒットマン ことし4月、ミャンマー最大の都市ヤンゴン。 自転車に乗って現れた2人組の男が突然、車の前に立ちはだかり、車に向けて発砲。男たちは走り去ろうとする車を執拗しつように追いかけながら発砲を続けました。 画像の左上 赤丸で囲った男が被害者の乗る車に発砲する瞬間 店先の防犯カメラに一部始終が
Published 2023/06/18 21:59 (JST) Updated 2023/06/19 08:40 (JST) 【ヤンゴン共同】クーデターで全権を掌握したミャンマー軍政によって収監されている民主派指導者アウンサンスーチー氏の次男、キム・エアリス氏が18日までに、ビデオメッセージを公表した。母親の解放を求めると同時に、日本が国軍を支援していると批判した。19日はスーチー氏の78歳の誕生日。 キム・エアリス氏は英国在住で、米政府系メディアのボイス・オブ・アメリカ(VOA)を通じて約6分のメッセージを公開。「世界でも最も民主的であるはずの日本やインドが、国軍を支援している」と指摘し「失望している」と語った。
(CNN) ミャンマー軍に空爆された同国北西部ザガイン管区カンバルの村。一夜明けた12日、現場では焼け焦げた遺体や遺体の断片を、親族が拾い集めていた。 トンネルの中に隠れていたという目撃者は、空爆を受けた現場の惨状を目の当たりにした。死亡した子ども、泣き叫ぶ女性、地面に積み上げられた遺体の山。ミャンマー軍事政権による11日の空爆では、女性や子供を含む少なくとも133人が死亡したと、ミャンマー民主派の「統一政府」(NUG)で人権担当相を務めるアウンミョーミン氏はCNNに語った。 当時現場にいた活動家団体によると、今回の空爆で子ども少なくとも20人が死亡し、50人が負傷したという。 目撃者によれば、村では11日朝、地域行政事務所の開所式が行われて300人ほどが集まっていたという。式典ではミャンマーの新年の始まりに合わせて飲食が振る舞われ、近隣の村からも家族連れが訪れていた。 同地は軍事政権の支
クーデターを主導したミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官から、麻生太郎元首相と日本ミャンマー協会長の渡辺秀央元郵政相が名誉称号と勲章を贈られた。有権者に選ばれた政権を武力で転覆させ、抗議する市民を多数殺害している人物からの表彰を受け入れるとは、常識的感覚からして信じ難い。苦境にあるミャンマー市民に理解される振る舞いだろうか。(北川成史、大杉はるか) ミャンマーの国営紙によると、ミンアウンフライン氏は20日、麻生氏と渡辺氏に名誉称号と勲章を贈った。首都ネピドーでの授与式に出席した渡辺氏に「両国と両国民、両国の軍隊が友好関係と協力を強化することができた」と謝意を表明。渡辺氏は「生涯、ミャンマーの発展と国軍の地位のために努力する」と約束した。麻生氏は欠席したが、渡辺氏を通して謝意を伝えたという。
国軍は情報統制を強め、放送局の「ミッジマ」や「ビルマ民主の声(DVB)」などの独立系メディアの免許を剥奪した。アウントゥンミンによれば、隣国へ逃れたジャーナリストは約二百人に上る。同じくジャーナリストでともに隣国に脱出した妻エイミサン(41)は「国内にいたら国軍に捕まるのを待っているようなもの。捕まれば拷問されて殺さ...
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