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ブックマーク / agora-web.jp (12)

  • 名著を検証する:「失敗の本質」を精読②

    書評Book in library with old open textbook, stack piles of literature text archive on reading desk, and aisle of bookshelves in school study class room background for academic education learning concept 『失敗の質』精読検証の第2回です。今回は同書と最初の出版当時(1984年)の読者との間に共有されていたと思われる「暗黙の前提」の一つについて考察します。なぜかというとそれが同書の分析全体に大きな影響(初期位相と原点との乖離)を及ぼしているからです。つまり「開戦原因の認識に表象される、戦後40年経過した時代の歴史観」とその影響について考えて行きます。 (前回:「失敗の質」を精読①) 同書では、

    名著を検証する:「失敗の本質」を精読②
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    sasabon 2021/11/23
    “戦史叢書”
  • 日本批判を繰り返す謎の海外在住日本人・渋谷健司氏の問題

    「政府の対応、海外が疑問視」「政府のコロナ対応、海外から批判続出」(朝日新聞)と言う記事が、波紋を呼んでいる。 イギリスのガーディアン紙とBBC 放送および韓国のハンギョレ新聞が、日PCR検査数の少なさを理由にして批判をしているという記事である。特にイギリスは世界2位の3万人の死者と、20万人以上の感染者を出しているので、日を批判している場合か、という反応が巻き起こったのである。 だが、よく見てみると、事情はいくぶん微妙である。この記事がとりあげている4月30日のBBCの記事でお馴染みの日批判をしているのは、毎度毎度のあの渋谷健司氏である。日のメディアでは「WHO事務局長上級顧問」の肩書で各種メディアで日批判を繰り返している渋谷氏だが、海外のメディアに登場する際には決して「WHO事務局長上級顧問」の肩書を使わない。 海外英語メディアでは、大学の肩書でなければ、「元WHO職員」

    日本批判を繰り返す謎の海外在住日本人・渋谷健司氏の問題
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    sasabon 2020/05/12
  • 格闘技界のレジェンドから学ぶ仕事術(1)指導者を超える弟子を育てよ

    格闘技のレジェンド、中井祐樹氏と対談した。彼はこのたび『希望の格闘技』(イースト・プレス)を発表した。彼の勝負論、プロ論だ。ビジネスパーソンが部下・後輩の指導に必要なエッセンスがつまっていると感じた。対談を数回にわけお届けする。 ■普通のビジネスパーソンこそ、格闘技から学ぶべし 常見:このたびはご出版おめでとうございます。レジェンド、中井祐樹先生と対談できて大変光栄です。 中井:ありがとうございます。札幌つながりですし(笑)。 常見:永遠のライバル、札幌北高校と札幌南高校出身者の対談ですね(笑)。中井祐樹先生の試合は、実は学生時代、かなり観ていたのですよ。日武道館でも、駒沢体育館でも。 このは「教育・指導の」であると思いました。私は大学で非常勤講師をしており、来年は千葉商科大学に専任講師として就職することになったのですが、「教育とは何か」ということに、一教育者として常に悩み、試行錯誤

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    sasabon 2014/09/11
  • 『夢、死ね』とアンジェラ・アキのMVで考えたこと

    中川淳一郎君と出会って、今年で20年だ。大学の同級生で、同じサークルで、同じくメディアの仕事をしている彼の最新作『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘』が発売された。このを読んで、彼のことがより良くわかったし、僕との違いがよくわかった。僕は、「夢」に「死ね」なんて言えない。 このは元々、文藝春秋社から『凡人のための仕事プレイ事始め』として単行でリリースされていた。これに、cakesでの連載企画『赤坂のカエル』のコンテンツをプラスしつつ、大幅に加筆・修正し、編集しなおしたものである。 さすがの星海社クオリティ。文字の強調の仕方、言葉の並べ方など、実にキャッチーで、以前のものよりも読みやすくなっているし、かっこいい。 内容も、彼の博報堂時代、およびフリーランスとしての経験を元にした、地に足のついたものである。まるで、新橋の飲み屋でオヤジの説教を聞いているような気分になるが、彼は、渋

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    sasabon 2014/08/14
  • 歴史が語る「戦争」の役割 --- 長谷川 良

    2014年は第一次世界大戦勃発から100年目を迎えることもあって、欧米メディアでは新年号から特集を企画するところがある。独週刊誌シュピーゲルは英国考古学・歴史家のイアン・モリス教授(IanMorris)とのインタビュー記事を掲載していた。教授は「戦争によって人類は発展し、より平和な世界を築いてきた。戦争は生産的だ」と主張した著書「Krieg.Wozu ergutist」(原題「War!WhatisitGoodfor」)で注目されいる。 「暴力(戦争)が人類の発展でどのような役割を果たしてきたか」が教授のメイン・テーマだ。石器時代から今日まで絶えず戦争が続けられてきたが、「歴史を長期的視点で判断すれば、戦争は人類をよりよく、豊かな世界へ導いてきた。そしてより大きな秩序を構築してきた」というのが教授の主張だ。 教授は「初期石器時代から今日まで戦争は続けられてきたが、その回数は減少してきている。

    歴史が語る「戦争」の役割 --- 長谷川 良
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    sasabon 2014/01/21
  • 日韓併合って何?

    さんの記事は、小学生にはわかりにくいと思うので、少し解説しましょう。日韓併合というのは、1910年に日韓国(当時は大韓帝国)と結んだ条約で、韓国を日の領土にしたことをいいます。このときから1945年までの35年間、朝鮮半島は日の支配下に置かれたのですが、韓国の人々は、これをなぜか「日帝36年」といって、いまだに根にもっています。 それは気持ちとしてはわかるのですが、少なくとも国際法上は、日韓併合条約は大日帝国と大韓帝国の合意のもとに調印・批准された正式の外交文書です。この条約が日の圧倒的な軍事的優位のもとに結ばれたことは事実ですが、当時の韓国では多くの餓死者が出て、100万人の韓国人が「日韓合邦」を求める請願書を出しました。 もちろん日が善意で韓国を助けたのではありませんが、韓国から「搾取」したわけでもありません。韓国の教科書に「日の朝鮮総督府は40%の土地を接収し、生

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    sasabon 2013/10/30
  • 山本太郎氏当選に思う--噛みしめるべき格言「教育のない民主主義は無意味 : アゴラ - ライブドアブログ

    科学・文化太郎氏当選に思う--噛みしめるべき格言「教育のない民主主義は無意味 科学と理性に背を向けた人を信任 7月21日の参議院選挙は自民党圧勝という結果になった。私は特定政党を支持しないが、自民党の影響力が強まり政治が混迷して、何も決められない状況が終わることは一国民としてうれしい。 ところが残念なことがあった。東京選挙区で反原発を過激に主張する俳優の山太郎氏が当選したことだ。私は原則として選挙での民意を尊重する。しかし山氏は当選するべきではないと考えていた。 偉そうに聞こえたら恐縮だが、私はこの結果に「日社会の敗北」という感想さえ抱いた。そして「悪霊」(意味は後述)が社会を覆った恐怖を感じた。科学的な判断力を養わない教育、有名人に面白がって投票する幼稚な政治文化、理性的な判断をしない情報弱者の多さなど、日で観察される問題の悪しき集大成が、山氏の当選につながっている

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    sasabon 2013/07/22
  • 「維新」幻想の蹉跌:なぜ改革は挫折するのか

    先日の記事に、池田信夫さんからレスポンスをいただきました。「高齢者の高福祉と若者の高負担…をどこまで容認するかという世代間闘争」が、今後の政治の争点になるべきだというのは、私も同意見なのですが、しかし池田氏自身がしばしば嘆かれているように、現在の日では当の若者たちが、(脱原発や反TPPでは盛り上がっても)そのような方向には立ち上がらない。実は、これは理念的に真逆の立場の論者から見ても同様のようで、「新自由主義的な格差社会で一番苦労するはずの不安定雇用の若年層に限って、小泉改革を支持して自分で自分の首を絞めている」式の言説が、数年前まで論壇を席巻していたことは記憶に新しいでしょう。あらゆる陣営から首尾一貫性のなさを叩かれてばかりの「若者」は、果たして思慮が足りないのでしょうか。どうして日では、理念的な整合性を伴った構図での「改革」が貫徹されないのかを、歴史的に考えてみます。 拙著でも論じ

    「維新」幻想の蹉跌:なぜ改革は挫折するのか
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    sasabon 2011/11/25
    “今日の日本政治の停滞の要因は、かつて江戸時代を行き詰まらせた諸要素と、ことごとく一致しています”――
  • 明治維新が二度と起らない理由 - 矢澤豊

    NHK大河ドラマ「龍馬伝」がヒットしているようですね。以前も申し上げましたが、歴史は民族が共有するアイデンティティーの根です。その歴史の中でも、特に人の心に訴える物語は、「民族のロマン」として、その国の文化における重要な部分、「宝物」になっているのでしょう。 日の幕末/明治の物語群のみならず、世界に目を向ければ、アメリカではFounding Fathersと呼ばれる建国の父たちによる、独立革命戦争の故事が、いまでもTea Partyなどという政治運動の名称の由縁になっているわけです。中国には「項羽と劉邦」、「三国志」から始まって、この手の物語の宝庫といった観があります。韓国ではやはり李舜臣でしょうか。 幕末の快男児、坂龍馬の物語に、日人としてカタルシスを感じることは、もちろん健全なことですが、「ブーム」などと言われ始めると、根が横着者にできている私には、どうも「これで当にいいのか

    明治維新が二度と起らない理由 - 矢澤豊
  • 重力に抵抗する人々 - 『ネット帝国主義と日本の敗北』

    ★☆☆☆☆(評者)池田信夫 ネット帝国主義と日の敗北―搾取されるカネと文化 (幻冬舎新書) 著者:岸 博幸 販売元:幻冬舎 発売日:2010-01-30 クチコミを見る ベストセラーになっているクリス・アンダーソンの『フリー』は、彼の前著『ロングテール』ほど斬新なではない。彼が指摘しているネットビジネスの原理は、基的には経済学の教科書に書かれているからだ。それは次のような二つの原理である: 絶対的に供給過剰な商品は自由財になる 価格は限界費用と均等化する インターネットでは膨大な情報が供給され、その量はつねに需要を上回っているので、価格ゼロの自由財になる。また情報の限界費用(複製費用)はゼロなので、価格はゼロになる。これは経済学のきわめて基的な原理であり、いわば重力の法則のようなものだ。たしかにそれは従来の資主義に慣れてきた企業にとっては都合の悪いものだろうが、残念ながら重力を非

    重力に抵抗する人々 - 『ネット帝国主義と日本の敗北』
  • ふるさとは遠きにありて - 池田信夫

    年末年始、実家に帰って「ふるさとはいいな」と思った人も多いでしょう。しかし1週間もいると都会が恋しくなって田舎の不便さがうとましくなり、都会に戻ると「やっぱり都会はいいな」と思うのではないでしょうか。室生犀星の有名な詩は、こう歌います: ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしや うらぶれて異土の乞となるとても 帰るところにあるまじや ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ そのこころもて 遠きみやこにかへらばや 遠きみやこにかへらばや これは望郷の歌のように思われていますが、最後まで読むと、実はその逆であることがわかります。ふるさとに帰りたいが、そこにはもう自分の居場所はないのだと断念し、都会に帰る歌なのです。私には、これが2010年の日の心象風景を描いているように思えます。 正月から「派遣村」を訪れてホームレスの人々を激励した鳩山首相は、彼らに一時の安住の地

    ふるさとは遠きにありて - 池田信夫
  • それでもあなたは生保に入りますか? - 『生命保険のカラクリ』

    ★★★★☆ (評者)池田信夫 生命保険のカラクリ (文春新書) 著者:岩瀬 大輔 販売元:文藝春秋 発売日:2009-10-17 おすすめ度: クチコミを見る 大手生命保険会社に就職した私の友人が、3年ほどでやめて大学院に入り直した。理由をきいたら「客をだましてもうける仕事がいやになった」という。彼の話では、日の生保は「生保のおばちゃん」を使って彼らの親戚を加入させ、外務員を使い捨てて加入者を増やしていくビジネスで、金融商品としてのリターンはマイナスだという。 おばちゃんは「万が一のときに備えるとともに利殖にもなる」と勧誘するが、そんなうまい話があるだろうか。次の二つの医療保険があるとして、あなたはどっちに加入するだろうか? 保険料が10万円で、病気になったら医療費を払ってくれる「掛け捨て」 保険料が20万円で、病気になったら医療費を払い、無事に満期を迎えたら10万円の「ボーナス」が払い

    それでもあなたは生保に入りますか? - 『生命保険のカラクリ』
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