規制強化で提供しにくくなったユッケに続き、「レバ刺し」という人気メニューを失いかねない業界関係者は困惑の表情を見せる。一方、これまでも危険性を訴えていた専門家は「規制は当然」と言い切る。 「焼き肉文化を潰そうとしているのか」。都内の焼き肉店の男性専務(53)は牛の生レバーが法律で規制される可能性が高まったことを受け、こう語った。 店では生食用牛肉の新しい衛生基準が施行される前から、自主的にユッケやレバ刺しなど生肉の提供をやめたが、常連客にせがまれたときだけ「レバーをタタキのように軽くあぶって出している」という。 男性は「ユッケとレバ刺しをやめて売り上げは3割落ちた。子供や老人が生ものを食べるのは論外だが、常識的に調理したものを健康な大人が食べるぶんには問題ないはずだ」と話す。 内臓肉などの業界団体「日本畜産副産物協会」(東京)の担当者は「全面的に禁止するのではなく、食べたい人が食べられる選