アニュアルリポート(年次報告書)が出回る季節となった。四半期決算が定着し、3カ月ごとに企業の業績や動向は明らかになるが、それでも年1回のアニュアルリポートを待ち望む内外の株主・投資家、アナリストは少なくない。 しかも、ウェブサイトへのアップで待ち時間は限りなく短くなった。アニュアルリポートのサイト掲載はひとつのイベントなのだ。しかし、アニュアルリポートの詳細な分析や大量の文章を、そのまま画面で読み通すのは大変だ。 たとえば、PDFの体裁で掲載されたアニュアルリポートが分冊もされず、容量やダウンロードの時間も明示されていないとなれば、アクセスした人たちが、読み始める前に、その企業の市場に向きあう姿勢に疑問を感じ始めても不思議ではない。 この7月末に応募を締め切った英国IR協会(IRS)が主催する「ベストプラクティス賞」。アニュアルリポート部門の表彰は、その「ベストプラクティス」基準に基づいて
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