【ニュース裏表 安積明子】 京都市と愛知県豊田市、前橋市で4日、市長選の投開票が行われた。注目は41歳の女性市長が誕生した前橋市だ。 【写真】「市民の勝利だ」前橋市長選に当選した元県議の小川晶氏 群馬県は、福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三、福田康夫と4首相を輩出した「保守王国」だ。自民党の選対委員長は、恵三氏の娘で群馬選出の小渕優子衆院議員が務める。 にもかかわらず、今回の前橋市長選では、立憲民主党など野党が支援した弁護士で元県議の小川晶氏が6万486票を獲得し、自民党と公明党の推薦で4期目を目指した現職の山本龍市長に1万4000票の大差をつけ当選した。 投票率は39・39%と、前回を3・77ポイントも下回った。「風が吹いた」とは言えない状況だ。自民党派閥のパーティー収入不記載事件の影響もあるだろう。ただ、それだけか。 昨年4月の統一地方選で、41道府県議選で女性の当選者は316人だった。全