3月30日の開幕2戦目に先発した広島・黒原拓未投手(24)が初回、DeNA・度会の頭部付近に死球を与え、わずか3球で危険球退場となった。実は翌31日の同戦で左腕はベンチ入りしていた。新井貴浩監督(47)の思いに迫った。 【写真】頭部への危険球で審判に促され退場する黒原 3月31日・DeNA戦前。球場入りした新井監督は黒原について問われると「今日はブルペンに入れている」と話した。後日、改めてその意図を尋ねると「それまでに投手を使っていたから、延長戦とかイレギュラーのケースでと考えていた」と説明した。ただ、首脳陣から一方的にベンチ入りを告げたわけではなく、本人の心境を直接聞いた上での判断だった。 「本人の気持ちが後ろ向きだったら使ってはダメだと思う。本人としゃべったら『早く投げたいです』と。本人の気持ちは折れていないと自分は受け取ったから『ベンチに入るぞ』と」。左腕の気持ちをくみ取り、30日の