産業、歴史伝える副読本 松前 (10/30 16:00) 今月、町内の全小中学校に配布された「ふるさと読本」 【松前】町教委は来年度、小学1年から中学3年まで1冊の副読本を使って地元の産業や歴史を学ぶ「ふるさと学習」を導入する。教材の「ふるさと読本」は地元の漁協や観光協会の職員ら各分野のプロが協力して編集し、今月、町内の全小中学校に配布した。渡島、檜山の両教育局によると、小中一貫でこうした郷土学習を行う取り組みは道南では例がない。 町は2008年に独自の「教育指針条例」を制定し、小中高を通じた郷土学習の推進を明文化した。町内の教員や学芸員、漁協や観光協会の職員も加わった「ふるさと学習推進委員会」を設立し、昨年1年間かけてふるさと読本を編集。今月18日に町内の6小学校と2中学校に配布した。 読本はA4判152ページで全面カラー。6章で構成し、前半はマグロ漁や町内の観光資源など産業を中心に紹介