金属が皮膚に接触して発疹やかぶれが起きる金属アレルギーの原因は、体内に入った超微細な粒子だとみられると、大阪大の東阪和馬助教(ナノ安全科学)のチームが10日発表した。 これまで、体に金属が触れて刺激されることで金属に対する免疫ができ、再び触れた際に免疫が活発に働いて発症するとされてきたが、詳しい仕組みは不明だった。 チームは、こうした免疫反応の引き金となる物質が「金属ナノ粒子」だと特定したとしており、予防や治療法の開発につながるという。成果は英科学誌ネイチャーナノテクノロジー電子版に5月掲載された。