急増する待機児童の受け皿を作り、女性が子育てをしながら働ける環境を整えるため、仁坂吉伸知事は4日、県内保育所の増設を推進する方針を明らかにした。中でも、人手不足に悩む特別養護老人ホームなどの施設で出産・育児を理由に離職する女性が多いことから、平成30年度までに12カ所の介護施設に保育所を新設するという。 仁坂知事は、4日の県議会本会議の森礼子県議(自民党)の一般質問で、「東京などに比べると圧倒的に恵まれているが、和歌山市や岩出市では待機児童が急増し、大変良くないことだ」と懸念を示し、「(保育所の)ニーズが高い介護施設内での増設を助成をしていく」と語った。 県内では、年度途中で保育所への入所を希望する家庭が増えていることに伴い、待機児童数が年々増加。毎年10月1日時点での集計では、24年度35人▽25年度64人▽26年度127人▽27年度215人-と右肩上がりに増えている。特に27年度では子