9月末についに完成した「ソーシャルデザイン白書2016」。greenz.jpを寄付で支えてくださる「greenz people」にだけお届けしていますが、読者のみなさんにも一部をお見せします!まずは編集長・鈴木菜央が書き下ろした第1章「ソーシャルデザインの歩み」をお楽しみください◎ 2011〜2016 コミュニティ、暮らしから、まちづくり 東日本大震災から1週間後の岩手県上閉伊郡大槌町 2000年以降のソーシャルデザインを振り返るとき、もっとも大きな転換点になったのは2011年3月11日の東日本大震災と、それに続く福島原子力発電所事故ではないかと思います。このとき、greenz.jpの月間読者数が突然、これまでの2倍の月間12万人を超えました。 なぜ突然greenz.jpを読む人が増えたのか?僕は、3.11をきっかけに、2つのことが明白になったからではないかと思っています。ひとつは、自分の
核家族化が進み、人間関係も希薄になる中、多くの高齢者が「寂しさ」という問題に直面している。「傾聴ボランティア」は、こうした人の話に耳を傾け、孤独や不安を和らげようというもの。高齢化時代を迎え、需要が高まっているようだ。(櫛田寿宏) 触れ合いに感謝 「孤独に打ちひしがれそうになったとき話を聞いてもらい、救われました」 さいたま市に住む男性(85)の自宅には毎月2回、さいたま市シルバー人材センターの傾聴ボランティアの女性(66)が訪れる。男性は10年ほど前に妻を亡くした。会社員の長女(55)と同居しているが、日中は1人で過ごすことが多く、引きこもりがちに。市の広報紙で傾聴ボランティアを知り、8年前から来てもらうようになった。「人との触れ合いの大切さを痛感しました。感謝しています」 同センター事務局の佐藤まゆみ次長は「妻に先立たれ、寝たきりになった男性が元気を取り戻し、マラソン大会に出場できるよ
職員と打ち合わせする伊藤さん(左端) 精神科病院に通算46年間入院した男性が今、青春を謳歌している。群馬県太田市内で一人暮らしする伊藤時男さん(65)。高齢者総合福祉センターに週3日通い、風呂に入ってカラオケを楽しむ傍ら、入院患者を訪ねて自らの体験を語るピアサポーターとしても活躍している。 福島県育ちの伊藤さんは16歳の時に統合失調症を発症。退院できたのは東日本大震災による原発事故がきっかけだ。入院していた病院が閉鎖され、他県の病院を転々として社会福祉法人アルカディア(同県太田市)のグループホーム(GH)にたどり着いた。2014年12月からは市内の一軒家で暮らす。 「銀行のATM、電車の改札、どれもこれも様変わりして分からないことだらけだった」と振り返る。 そんな戸惑いを他の人もきっと感じるだろう。そう思ってピアサポーター養成研修(県が実施)を受け、15年12月に修了。主な活動は精神科病院
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