■考古学ファンの「公開サイト」人気 古代の姿が一瞬、現代に蘇る。それが、遺跡の「現地説明会」、略して「現説(げん・せつ)」の魅力だ。大半が埋め戻されるため、マニアはいつも、どこで何が公開されるかの情報に目を光らせている。そんな考古学ファンに便利なサイトが注目されている。その名も「gensetsu.com」。(土居新平) ■携帯で「生中継」175カ所の資料も 20日午後、重いカメラバッグを提げた男性が、平城宮跡の東院地区で出土した建物跡を、携帯電話のビデオ機能を使って熱心に撮影していた。奈良時代、天皇や皇太子が過ごした遺跡について奈良文化財研究所の研究員が解説を始めると、それも映している。 男性は、大阪府茨木市の会社社長湯川真朗さん(44)。実はこの映像、ネットで生中継されていた。湯川さんが運営する「現説公開サイト」(http://www.gensetsu.com/)から見ることがで