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ブックマーク / yashio.hatenablog.com (22)

  • 差別語の三相を見つめて適切に距離を取る - やしお

    小説を商業出版することになり、これまで自分で書いて見直すだけだったのが、編集者・校正者による校正・校閲のプロセスを初めて体験した。その過程で差別語・差別表現に関しての指摘を受けて、改めて自分の中での判断について少し整理しておきたいと思った。 ある言葉が持つニュートラル、ネガティブ、ポジティブの三相を同時に見ないと、「その言葉をここで使うのが適切か」は判断ができないけれど、三相のうち一面しか見なかったり知らなかったりすると正確に判断ができなかったり、話が噛み合わなくなったりする。 指摘を受けた点1 「発狂」や「狂人」に指摘が入った。 江戸時代に実在したという届出「発狂扱ひ」に言及した箇所に指摘が入った時はどうしようかとも考えて、「精神状態の異常による行動という届け出」と言い換えた。 明治時代に精神障害者が「狂病者」と呼称され、「狂」に否定的・差別的な意味あいが付与されてきた。1970年代に「

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    sds-page 2024/04/22
    チーズ牛丼の話か
  • 慢性人員不足の負のスパイラルあるある - やしお

    少し前にテレビ番組の「カンブリア宮殿」で、医師1名のクリニックで、高い水準で患者ファーストを実現できている、結局それは人員の大幅増で実現できた、と紹介しているのを見た。 2023年9月21日 放送 おおこうち内科クリニック 院長 大河内 昌弘 (おおこうち まさひろ)氏 |カンブリア宮殿: テレビ東京 その後で、財務省が文科省に「人員不足はどの業界も共通課題なのだから、教員も数のみに頼らず学校運営を効率化すべし」と指摘したという話を見かけて、並べると趣深さがあるなと思った。 「数に頼らない学校運営を」 教員不足への対応で財務省が注文 クリニックは、当初はどんどん人が辞めていく状況にあったと紹介されていて、今の自分の職場もそれに近いところがあるなと身につまされた。 クリニックの取組み 患者ファーストは、 待ち時間が短い 専門外の症状も断らずに見てくれる 先生がきちんと話を聞いてくれる 診断書

    慢性人員不足の負のスパイラルあるある - やしお
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    sds-page 2023/10/16
    学校で「客を増やす」にあたるのは統廃合とか移転とか。北海道医療大学の移転が話題になってる https://www.hbc.co.jp/news/cde03480b5ac6069b294cfdf845fc715.html
  • 小悪事を自己申告して後ろめたさを解消するムーブ - やしお

    「著者や編集者に『図書館で/古で』読みましたと感想をわざわざ言ってしまう人」の話がまたTwitter(X)とかで話題になった。「あなたへは一銭も払わないが、あなたのコンテンツは消費させてもらいました」と言うことになってしまう。 「変なマナーを作るな」「払えない人を排除するな」「商売の話と創作活動の話を分けて考えろ」等の意見も見られたが、現実的にはそれで金銭を得ている人に向かって(子供でなく大人が)普通はまあわざわざ言わないんじゃない、とは思う。 この「わざわざ」の意図について、「嫌がらせで言ってる」、「との出会い方を大切にしてるからだ」、「特に何も考えてない(雑談の一種)」等の色んな説が出た。個人的には「相手に『わざわざ』言って後ろめたさを解消するムーブ」の一種もあるのかなと思ってる。 昔20代のときに職場で「OA推進担当(パソコンとかOA機器の管理する人)」をやっていて、同僚のおじさ

    小悪事を自己申告して後ろめたさを解消するムーブ - やしお
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    sds-page 2023/08/28
    全く問題ない行為を悪事認定して断罪したがるムーブの方が気になる
  • はてなブックマークのガイドライン:コアユーザーと人的キュレーションの行方 - やしお

    少し前にはてなブックマーク(はてブ)のガイドラインが公開された。 はてなブックマークガイドライン そのブックマークコメント(ブコメ)で、好意的な意見も多かった一方、反発するコメントも2~3割ほどあった。この内容でそんなこと言うんだ、と少々ドン引きした。「コアなファンがジャンルを殺す」話の一バリエーションのような気もした。 それから、はてブはキュレーションを何とか「みんなの手で」に留めたい、そういうカウンターとして何とか抗ってる感じなのかなとも思った。 「はてブが」というより、あるサービスやコミュニティの盛衰とその抵抗のプロセスの実例を見るようで興味深く、その辺のメモ。 経緯 はてなブックマークは2005年開始の国産ソーシャルブックマークサービス。 参考になった/後で読み返したいウェブ上のコンテンツのURLを保存でき、タグ付けして検索したりメモ(コメント)を残せる。 ブックマークの多い「人気

    はてなブックマークのガイドライン:コアユーザーと人的キュレーションの行方 - やしお
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    sds-page 2023/08/08
    ガイドラインはガイドラインなので守ったり守らなかったりするだけ
  • ゼルダとジムとやりがい搾取 - やしお

    ここ最近、テレビゲーム「ゼルダの伝説」の新作「ティアーズ オブ ザ キングダム」(TotK)をずっと遊んでいる。当に楽しい。前作「ブレス オブ ザ ワイルド」(BotW)も当に楽しくて、ずっと新作を心待ちにしていた。これだけ大勢の人から大きな期待を集めて、その期待を越えたものをメーカーが出せるのは心底すごいと思う。 それはそれとして、遊んでるとなんか仕事っぽいなという気持ちに時々なる。 仕事っぽさ タスクがどんどん発生する、それをやり方考えてこなしていく、それで忙しい。やることが多い。 この感覚が、やってると「仕事っぽい」という気持ちになる。 前作BotWも同様だけど、今作TotKはやること、やれること、やりたいことがさらに増えていて(アクションの種類がさらに多く、フィールドがさらに広いので)ますますその気持ちになる。 アクションの種類が増えたことで、操作に難儀することが時々ある。(ウ

    ゼルダとジムとやりがい搾取 - やしお
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    sds-page 2023/05/31
    ゲームは失敗しても責任取らなくていいからね。オンラインでマルチプレイになると失敗の責任感が発生したりして微妙に辛くなってくる
  • 自分自身をニュースサイトにしない - やしお

    SNSでもブログでも、時事的な事柄・ホットな話題への反射的な言及が自分自身では減ったと感じている。気を付けてそうしているというより、そうすると自分が嫌になる・苦しくなる、という心理的なハードルが上がって勝手にやらなくなってきている。 この「気分」は個人的なものだけでなく、全体の風潮の影響も受けていて、一定の一般性があり得るかもしれない。現時点で「どういう気持ちがあるのか」を書き残すといいかもと思ってメモ。 炎上加担の功罪 「ホットな話題への言及」には利点/欠点の両面がある。 「不正義・不条理で苦しめられた」などの案件が、炎上で是正されるケースもよくある。 企業・行政vs個人で、昔なら個人が一方的に不利益を押し付けられて終わりのケースで、個人が救われたりする。 一方で「実は不正義じゃなかった」案件の炎上に参加して、意図せず加害行為に加担してしまうケースもあり得る。 例えば、草津町議が町長から

    自分自身をニュースサイトにしない - やしお
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    sds-page 2022/05/01
    自分に対してはネガティブチェック。他人に対してはポジティブチェック。怒りに囚われたコメントは書かないようにしてる
  • 国政選挙で勝つということ - やしお

    自民党総裁選と衆院選を控えて、最大野党の立憲民主党も政策アピールに入っていて、その政策が刺さらない、粒度が変、センスがない、安保も経済もない、と左右両サイドからネットで叩かれる光景をよく見かけて、ちょっと思ったことのメモ。 選挙戦 「選挙で勝つ」には「票をたくさん集める」が必要で、その票には大きく分けて、投票時点での世の中の空気感や、党や候補者のイメージに左右されて入る浮動票と、特定の党や個人に固定的に投票される組織票とがある。投票率が高ければ浮動票の比率も高まり「風が吹く」と言われるような大勝/大敗が起こり得るし、低ければ組織票の比重が大きくなる。 浮動票と組織票には、それぞれ党自体の方針で確保されるものと、候補者・国会議員や地方組織・地方議員の働きによるものとがある。 この4つのエリアそれぞれで対応が必要になる。(ただ各エリアで確保できても調和が取れていない/方針がちぐはぐだと政権交代

    国政選挙で勝つということ - やしお
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    sds-page 2021/09/22
    菅が総裁に選ばれた頃はまだ「総理にふさわしい人間がいない」ムード漂ってたけど今回の総裁選で自民党はイメージ戦略打ち出してきた。翻って野党は枝野でも志位でもいいが政権任せられるイメージを形成できているか
  • 小野マトペ氏の逮捕・裁判のこと - やしお

    小野マトペ氏の東京地裁での裁判について、傍聴した今井亮一氏が1/9と2/16の2回メルマガで報告したものを読んだ。 放っておけば何の実害もなかった事柄を、直接的な利害関係者でもないたった一人の第三者が通報することで、逮捕され生活を破壊されなければならないのは、やっぱり何かアンバランスなんじゃないかと改めて怖くなった。 メルマガの内容以前に、逮捕の報道に至るまでの経緯を再確認すると以下の通り。 2020/3/17 20:15に「私はコロナだ」とツイートし、同日21:14に「濃厚接触の会」という言葉と飲店のテーブルに乗ったビールの写真をツイートした。ビールのグラスには店名の入ったロゴが印刷されており、写真にはロゴが写り込んでいる。 https://twitter.com/ono_matope/status/1239872988704464899 https://twitter.com/ono

    小野マトペ氏の逮捕・裁判のこと - やしお
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    sds-page 2021/02/20
    通報した人を犯人呼ばわりするのは完全に逆ギレでしょ。地獄への道を舗装してるかもしれないけど行為としては善意。Twitterはそういう冗談が通じる場ではなくなった
  • タイの王政と軍政 - やしお

    最近タイのBLドラマが流行っていて、少し見たりするうちにタイに興味が湧いてきた。「タイの普通の生活」の(詳細かつコンパクトな)を探したものの手ごろなものが無かったので、歴史と現在の政治状況を書いた新書を2冊読んだら面白かったので忘れないように自分なりに整理しておこうと思った。 仏教の国で王室への尊敬がすごくて時々クーデターが起こる、という漠然としたイメージしかなかった。つい最近、ハム太郎の替え歌で反政府デモが起こっているとかでも話題になったりした。流れを確認するとどうしてクーデターが起こるのか、どうして今反政府デモが起きているのか、といった文脈が見えてくる。 柿崎一郎『物語 タイの歴史』(2007年)はタイの通史を概観するもので、王朝以前の時代から2006年のクーデターでタクシン政権が崩壊するところまでを描いている。岩佐淳士『王室と不敬罪』(2018年)はタクシン政権崩壊に至る過程と、そ

    タイの王政と軍政 - やしお
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    sds-page 2020/08/22
    近代化も早かったけどオカルト文化もまだ根強い https://www.afpbb.com/articles/-/3038889
  • 「安定した政権は全て良い政権である」という感覚 - やしお

    「安倍首相をどうして支持するのか」という実感を綴った記事が非常に面白かった。 安倍総理は何故ここまで叩かれるんだろう - えすけーぷ37のブログ 支持者の内在的なロジックは非支持者からは極めて見えにくい。それが一定程度可視化された点で貴重であり興味深い。記事のおよその論旨は以下の通りだった。 長期政権は、政策が評価されたことの結果である。 外交・内政(経済)ともに一定の成果はあった。 各種疑惑(森友・加計・桜)は首相主導ではなく外在的なもの。 疑惑を野党が追求するのは、他に政権を叩く材料がないため。 仮に不正があっても些末なことで問題ではない。国益に叶う仕事をする者が良い政治家である。 ここには大きな特徴が二つある。 一つが「具体的なデータや論拠は提示されない」という点。一切が印象に基づいて構築される。「あくまでも一般人の肌感覚的評価です。」という一文は、そうした姿勢の自己言及として象徴的

    「安定した政権は全て良い政権である」という感覚 - やしお
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    sds-page 2020/06/02
    軽い神輿にだれを据えるかは大した問題じゃなく自民党、官僚、経団連その他日本医師会などから構成される強固なシステムをどう切り崩せるかだよ。脱官僚から始まって財務省の犬で終わった民主党政権の絶望の記憶
  • 改革者は仲間の顔をして潜伏する - やしお

    PTA活動を改善させようと思って広報部長(中学1年)に立候補してみたら周囲から罵倒された上、部長を降ろされてしまった。改善を提案しても同調する者はなく、周りは「くじ引きで仕方なく引き受けた人を周りが支えるのが筋である」「立候補するような人は認められない」と言う。そんな理不尽な一連のツイートを見た。 結論から申し上げますと、私は中学校PTAの広報委員長(広報部長)にはなれませんでした。大まかに言うと予想通りの展開でしたが、想像を遥かに超えるほどひどい展開になりました。 https://t.co/Um71byVutC— 高川朋子 (@darkmatter_tomo) 2020年1月22日 この話を読んだ時、徳川吉宗が、自分を将軍に取り立てた恩人がみんな死ぬまで改革を進めなかったって話を思い出した。吉宗は「享保の改革」で有名だけど、家出身でもなければ長男ですらなく(紀伊徳川家の四男)来は将軍

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    sds-page 2020/01/24
    「トップダウンで降ってきたコンサルが社内の反対を押し切って改革を断行」みたいな事だとどっちに転ぶかわからん
  • 誰かを貶める笑い - やしお

    新しく始まったアニメ「アフリカのサラリーマン」の第1話をこの前見て、「誰かを貶めることで発生する笑い」みたいなのはもう、見るのがしんどいなと思った。 二足歩行の動物たちのコメディで、電車で通勤していたサラリーマンが女子高校生によって痴漢にでっち上げられそうになるというエピソードが前半に流れた。サラリーマン(オオハシ)は女子高校生(ゴリラ)に向かって「鏡見ろブス」と言う。またサラリーマンの同僚(トカゲ)は、オオハシがスマホでデリヘルのウェブサイトを見ているのを女子高校生に示し「こいつのスマホを見て下さい。素人JKには興味ないんです。プロのババアにしか反応しないんです。(だから痴漢はしていない)」と擁護する、オオハシは「人の性癖ばらすのやめてくれる?」と怒る、という場面だった。 また後半では、合コンに出席したオオハシ(男)が、相手側の女性がみんな可愛かったので遅れている最後の一人にも期待してい

    誰かを貶める笑い - やしお
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    sds-page 2019/10/11
    サウスパークとかシャルリー・エブドとかと地続きなんだよなこれ。自分達が不快になった時に始めて声を上げるのか。誰かを不快にするようなものは芸術じゃないとか税金を使うべきじゃないとかって話にも正当性が
  • 中国の人たち - やしお

    お盆の間に中国の工場に出張してきた。この間なら他の仕事に影響ないし、中国は操業しているから……。今回は3日間だけだったけれど工場の現場作業者(製品検査の現場)に囲まれて仕事をしていて、思ったことをせっかくだからメモしておこうと思って。 中国出張自体は初めてじゃないけど、現場に入ってずっと一緒に過ごしたのは初めてだった。 現場作業者のお姉さん(私は4, 50代の女性をこう呼ぶ)たちはほんとにみんなずーっと喋ってる。楽しそう。声も大きい。別にお姉さんに限らずおじさんでも若い人でもそう。よく笑う。 空間を言葉で埋めないといけない、それが当たり前という感覚なんだろうか。例えば「シェシェ」(ありがとう)と言うだけでも「シェシェシェシェシェシェ」と繰り返し言う。とにかく言葉を繰り返す。会話だけじゃない。作業をしている間も一人ごとを言ってる。 あと自分は中国語がほとんど分からないけど、でも普通にガンガン

    中国の人たち - やしお
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    sds-page 2019/08/19
    台湾問題って意外に深刻
  • お金を貸して絶縁するだけの話 - やしお

    お金を貸した友人と絶縁するに至ってしまった。困っていて大変だなと思って貸したのに、最終的に「冷たい」「鬼」と罵られて、こんなの耐えられないと思ってもう返さなくていい、今までありがとうと言って絶縁してしまった。大人になってからこういう形で友人を失ったのは、なんていうか、ずっと大切にしていこうと思っていたのにとか、自分のコントロールする力が結局足りないんだろうかとか、色々考えてつらい。 一旦整理して過去に押し込めてしまうために記録しておく。 経緯 去年の12月に8万円貸してほしいというので貸した。過去にも彼にはお金を貸して、でもまともに返済できないままになったことがあったから、「二度と貸さない」と言い渡していた。ただ今回は自分の都合というより家庭の事情で、彼の母親が借りるという。息子経由で息子の友人から借りるってどうなの、とは思うけれど「それがかなりおかしなことだとは分かっているが、お願いでき

    お金を貸して絶縁するだけの話 - やしお
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    sds-page 2019/05/26
    マイクラマンは「いつもは気前よく出してくれるのに何で今回はいきなり怒り出したんだろ?」とか思ってるんじゃないの
  • 人間にもセーフモードがほしい - やしお

    人間はロボットじゃないから、判断力は簡単に低下する。 病気、睡眠不足、貧困、暴力とかで、心が簡単に弱々しくなる。心が弱ってる時は、「都合の悪い可能性」を直視できなくなってしまう。だって、それを直視してしまったらもう、心が壊れてしまうから。 「損して得取れ」って言葉があるけど、それは余裕がある時にしか取れっこない戦略だ。 HPが10しかないのに「一旦ダメージを50らう」なんて選択肢ない。HPが100ある人に「防御コマンド繰り返しててもジリ貧ですよ」「一旦ダメージを50らって次のターンで攻撃しなきゃ勝てませんよ」とか言われたって、HP10の人は「そんなこと言われたって私には無理だよ……」と呟いて、防御コマンドを繰り返すしかない。 誰だって「自分は損している」「自分は馬鹿だ」なんて思いたくない。「自分は最良の選択をしている」と自分で信じたい。だから、当は追い込まれて選択しているだけの「防御

    人間にもセーフモードがほしい - やしお
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    sds-page 2019/02/07
    まともな判断できる人間なんて一人も居ないしここで言うセーフモードが実現した世界ってハーモニーみたいな世界でディストピアって言われるんじゃねーかな
  • 出口をふさいで人事権を握ると人が狂う - やしお

    財務省の文書改竄の話を見ながら、「出口をふさぐ」と「人事権を握る」を同時にやると、「正しいことをやる」より「人事権者に気に入られる(過剰な配慮や忖度をする)」を選ばざるを得なくなるんだ、みたいなことを思った。「出口をふさぐ」というのは、別に官僚をクビになったってアカデミックや民間でキャリアや実績を積み上げられるし、政権が変わればまたスタッフになれるかもといったパスがなくて、一度辞めたら二度と戻ってこれないといった出口のなさのことで、「人事権を握る」というのは2014年に設置された内閣人事局によって審議官クラス以上の各省庁の人事権が内閣に集約されたこと。 学校なんて行かなくても大丈夫、別に大学にも入れるしと思っている(親や周囲が思わせてくれる)子であれば大丈夫でも、そうでないと追い詰められて自殺してしまうのと似ているのかもしれない。 官僚は外部との流動性が低いというのは、日が「ポストに人を

    出口をふさいで人事権を握ると人が狂う - やしお
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    sds-page 2018/03/30
    無策で官僚コントロールしようとしたら仲が険悪になって最終的に財務省の悲願である増税案を飲まざるを得なくなったのが民主党政権の末期なのでは。カネの流れと実務を握ってる財務官僚はそこまで弱くない
  • 甥っ子が承認欲求のおばけになっていく - やしお

    甥っ子の兄弟(小4と小3)というか弟の方が、「子供だから」というレベルではないくらいに身勝手というか欲望のコントロールができていなくて心配になってしまう。去年のゴールデンウィークに会ったときよりこの前の年末の方がひどくなっていて、姉(母親)も悩んでるっぽいし。 自分の願望を実現しようとする時に、他人を気持ちよくする(他人にとってのメリットを勘案する)ことで実現しようとする方法と、他人を虐げる(他人にとってのデメリットを突きつける)ことで実現しようとする方法があるとすると、兄の方は前者で、弟の方は後者の戦略を採用しているように見える。後者の方法は、たとえば「○○してくれないと泣き止まない、うるさくする」とか、「○○してくれないといじわるする」とか、あるいは明らかにフェアでない自分だけが有利な選択肢を提示するとか。 後者のやり方だと、当然その利害関係者は反発することになる。そんなのはずるいじゃ

    甥っ子が承認欲求のおばけになっていく - やしお
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    sds-page 2018/01/10
    コストをかけて矯正するしかないけど誰もコストをかけられなさそう
  • システムをハックする首相 - やしお

    安倍首相・内閣の言動がはちゃめちゃだとするなら、「どんな風にはちゃめちゃなのか」というより「どうしてはちゃめちゃが成立するのか」の方に興味があるし、「首相は愚かだ」と嘆くよりは「愚かな事態をシステムはどのように許したのか」を知りたい。 今の時点でどう見えているか記録を残しておけば、10年後くらいに読み返して面白いかもしれないと思って。 はちゃめちゃが成立する構造 はちゃめちゃが安定して存在するには、「はちゃめちゃを許容する構造」と「はちゃめちゃを用意する構造」の両方が必要になる。 おふとん(=眠気を許容する構造)と眠い人(=眠気を用意する構造)の両方がそろって安定した睡眠が成立するみたいな感じ。おふとんだけあっても全く眠くなければ睡眠は発生しないし、眠い人がいてもおふとんが無ければぐっすり眠れず目が覚めてしまう。 それから眠くなかったのにおふとんに入ったら眠くなってしまうといった、「許容す

    システムをハックする首相 - やしお
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    sds-page 2017/06/02
    システムハックして化学で言うところの緩衝液にどっぷり浸ってる状態なので多少の政権批判じゃ揺らがない。小選挙区制で戦える野党を育てなきゃいけないのに野党支持者は野党を甘やかしすぎ
  • 素人のいちゃもん作法 - やしお

    国立競技場だったりマクドナルドやフジテレビの不振だったり何かの事件事故だったり、ヤフーニュースやはてなブックマークなんかで、門外漢のど素人、利害関係もまるでない傍観者が、「こいつがバカだからだ」という前提をほとんど無意識に採用した上でコメントしているのを見るのがとてもしんどい。そして自分の言表が所詮それらと同じ穴の貉ではないかと思わず疑ってしまう。どの一線によってそこから画されるのか、自戒のために整理しておく。 まず一般的に言って、当事者というのは傍観者よりその問題についてはるかに多くの時間を割いて考えているはずだ、という認識から出発する。当然だが、当事者は傍観者よりもはるかに切実に問題を捉えて行動している。 そしてもうひとつ、相手の知的水準が自分より著しく劣っているなどということはないはずだ、という認識を持つ。まして当事者がその分野の専門家として職を得ている=社会的に一定の評価を得ている

    素人のいちゃもん作法 - やしお
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    sds-page 2016/01/05
    日本のトップレベルの専門家が集まって予算も潤沢に使ってきた原発が事故を起こすわけないだろ
  • 自民党が今ああなってきた道 - やしお

    安保法案の強行採決の話を見て、どうやって今の自民党がああなったのか、形式面・構造面での必然性を、雑でもいいから整理して把握しておきたいと思った。 古き良き自民党? かつての自民党は、野党への配慮があったのに、もっと良識のある議員がいたのに、自浄作用があったのに、という嘆きを最近よく見る。しかしそれらは何も、偶然良識のある人達が自民党に集まって自主的に抑制的な運営をしていたわけではなく、ある諸条件の中の損得勘定のバランスの上でそうなっていただけだ。その条件の中で最も支配的だったのが、中選挙区制だったと理解している。 中選挙区制は一つの選挙区から複数人を選出する選挙制度だ。その制度の中で衆議院である党が多数を占めようとするなら当然、一つの選挙区に同じ党の人間を複数人立候補させなければならない。つまり一つの選挙区で同じ党の人間が戦うということだ。戦うというのは他者と差別化して自分の優位をアピール

    自民党が今ああなってきた道 - やしお
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    sds-page 2015/07/28
    メリットとデメリットを差っ引いて中選挙区制に戻すしかないだろ