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ヘイト本 ベストセラーの検索結果1 - 15 件 / 15件

  • 近藤誠と日本国紀に学ぶキャンセルカルチャー批判:「SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」は実在する

    追記 (10:05)明らかに長く書きすぎているので短縮版をまとめておきます トランスジェンダーの命を守るためと称して、トランスヘイターには対話の場を与えない、主張の発表の場も与えないという戦略を、学者や活動家たちが実践している。 今回のKADOKAWA刊行停止はその1つの実例である。 しかしこれは30年前の近藤誠「トンデモ本」に対して日本の医学界が実践したことと同形であり、この前世紀に起きた「キャンセル」は、蓋を開けてみればむしろ失われる命や尊厳が増えたという悲劇に終わった。 キャンセルの力は「対話を重んずる側」に向かっており、患者を守ると称して守られたのは、「正しさ」をパターナリスティックに押し付ける権威のメンツだけだった。 そもそも「トンデモ本」が、日本屈指の高リテラシー層である編集者たちの会議を通り出版されようとするのは、学術界の市民に対するコミュニケーションに課題があることを示唆し

      近藤誠と日本国紀に学ぶキャンセルカルチャー批判:「SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」は実在する
    • 書店における「道徳」と「倫理」~「本屋とヘイト本」問題をめぐって~|タサヤマ

      非常に気が重いが、この本をご覧の展開をして販売している身として沈黙している訳にはいかず、私見を述べておきたい。 そもそも諸悪の根源は何か?ということを忘れてはいけないのではないか。 諸悪の根源とは差別であり、差別思想を撒き散らす者の存在である。 pic.twitter.com/6QrOIVQ0da — 日野剛広 (@Nanoruhino) December 10, 2019 おそらく、日野店長のコメントを全面的に否定されるような書店関係者はいないのではないかと思います。 もちろん完全に同書の意義を認めない人もいましたが、ほとんどの人は永江さんという著者のこれまでのお仕事に敬意をもっていて、そしてなにより「書店とヘイト本」の問題をシリアスに考えている。 (だからこそ、その期待に及ばなかったところに苦いコメントが出てくるのでしょう) 以下では、まず①同書についての批判的な指摘(全否定的な感想は

        書店における「道徳」と「倫理」~「本屋とヘイト本」問題をめぐって~|タサヤマ
      • はすみとしこの「そうだ難民しよう!」事件をふりかえる|yuco

        最近、伊藤詩織さんに名誉毀損で裁判を起こされそうで話題の(正確には、謝罪及び500万円の賠償金を支払わなければ裁判を起こすという通知を受け取った)はすみとしこさん。彼女が一般に知られるきっかけとなった事件を紹介した記事を公開します。2015年10月に、シリア難民の少女の写真をトレースし、彼女の心中についてゲスな想像のテキストをつけたイラストをtwitterに発表し、大手マスメディアでも内容のひどさが話題になり、撮影したカメラマンに抗議を受けてイラストを削除した事件です。 その後のことを少しふりかえっておきます。記事中で発売が予告されていると書いた「そうだ難民しよう!」という本の表紙は、トレースだと批判された難民少女の顔だけオリジナルとして書き換えたものでした。それからのネトウヨイラストレーターとしてのご活躍は知っている人は知っている通り。 2020年現在、Facebookはヘイトスピーチに

          はすみとしこの「そうだ難民しよう!」事件をふりかえる|yuco
        • 人文書とTwitter - 道徳的動物日記

          Twitterは辞めたけれど、気になる話題があったら、いまだに外部サイトを経由して検索などはしてしまったりしている。 すこし前になるが、いろいろと気になったのはKADOKAWAによる『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』の刊行告知および刊行中止告知に関する話題。 www.kadokawa.co.jp この件に関しては、わたしは津田大介氏とほぼ同じ意見を持っている。 KADOKAWAのゲラ送付の件、担当編集者(あるいは営業担当?)と、中止の判断を行った現場責任者(経営幹部)が実名で詳細な経緯説明をするべき案件でしょう。それが文化に携わる業者としての最低限の責任では。送付先リストから見える意図が明確でSNSを使ったステルスな世論工作と大差ないですよこれ。 — 津田大介 (@tsuda) 2023年12月8日 前述しましたが僕は原則的にこの本は出版されるべきだ

            人文書とTwitter - 道徳的動物日記
          • 「真の名」をめぐる闘争

            最初から言い訳がましい話になるが、このエディターズノートは毎月、月初に書くことにしている。しかし今月はずるずると月中を過ぎても書けず、いっそのこともうやめようかとさえ思いつめた。その理由をまず最初に述べる。 崩壊後の風景 月初に書くという趣向は、もともと小田光雄さんの「出版状況クロニクル」に合わせたいという気持ちがあったからだ。日本の近代出版流通システムが崩壊していくさまを、長年にわたって出版統計等の数字で跡づけ続けている小田さんのブログを読んでいる出版業界人は多く、私もその一人なのだが、そのタイミングで毎月、出版時評をやるつもりでいた。 しかし、日本の近代出版流通システムはもう事実上、崩壊している。その影響は様々なところにあらわれているが、昨年12月の「アイヒマンであってはならない」で紹介した永江朗さんの書いた『私は本屋が好きでした』が指摘する、いわゆる「ヘイト本」(ただしこれには留保が

              「真の名」をめぐる闘争
            • 『反日種族主義』(李栄薫・原著)は韓国世情解説本ではあってもヘイト本じゃなくない?|山本一郎(やまもといちろう)

              タサヤマさんのnoteをふんふん読んでいて、途中で何故か本書『反日種族主義』がヘイト本扱いをされるような文脈で出てきて椅子から落ちそうになりました。 どうしてこうなってるんだろう。 確かにタイトルは煽り気味ではありますが、韓国でベストセラーになった本書は、むしろ実例を挙げながら煽動的な言論に左右されやすい韓国の国内世論についての警鐘も含めた世情解説をしているものであって、ダイレクトに韓国の反日活動を批判して韓国国民を侮辱するようなヘイト本とは言えないのではないか、と思います。 下手をすると、手に取ってしっかりお読みになっていないのではないかと…。 もちろん、タサヤマさんの一連の議論は興味深いところも多く、同時に首肯するところも多々ありますので、これはこれでご一読いただければと思うわけですけれども、永江本批判(『私は本屋が好きでした』)の文脈で『反日種族主義』が取り上げられているというのはち

                『反日種族主義』(李栄薫・原著)は韓国世情解説本ではあってもヘイト本じゃなくない?|山本一郎(やまもといちろう)
              • 出版状況クロニクル140(2019年12月1日~12月31日) - 出版・読書メモランダム

                19年11月の書籍雑誌推定販売金額は1006億円で、前年比0.3%増。 書籍は537億円で、同6.0%増。 雑誌は468億円で、同5.7%減。 その内訳は月刊誌が394億円で、同4.3%減、週刊誌は74億円で、同12.4%減。 返品率は書籍が37.3%、雑誌は41.9%で、月刊誌は41.1%、週刊誌は45.8%。 ただ書籍のプラスは、前年の返品率40.3%から3%改善されたことが大きく作用しているのだが、書店売上は5%減であることに留意されたい。 雑誌のほうは定期誌の値上げが支えとなっているけれど、相変わらずの高返品率で、19年は一度も40%を下回ることなく、11月までの返品率は43.3%となっている。 1.出版科学研究所による19年1月から11月までの出版物推定販売金額を示す。 ■2019年 推定販売金額 月推定総販売金額書籍雑誌 (百万円)前年比(%)(百万円)前年比(%)(百万円)前

                • 出版中止は知る権利の侵害 〜恫喝的なトランスジェンダーとアライの問題〜|シバエリ

                  情報解禁後すぐに刊行中止となった角川『あの子もトランスジェンダーになった』本12月3日、KADOKAWAの翻訳チームアカウントがTwitter(X)にて、来年1月24日にアビゲイル・シュライアー著『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』を発売する予定であることを投稿しました(現在削除済)。 この投稿に関して、一部のトランスジェンダーアライなどから「ヘイトスピーチである」との抗議の声が多く上がりました。 KADOKAWAから刊行予定のトランスヘイト本、紹介ページから「差別は反対。でも」と始まり「トランスジェンダーに"なった"」「SNSで"伝染"」「ジェンダー思想(イデオロギー)に身も心も奪われた」「LGBT法が施行され、子どもたちを守るためにすべきこととは」と典型的な差別煽動でしかなく衝撃。→ — 松岡宗嗣 (@ssimtok) December 4, 20

                    出版中止は知る権利の侵害 〜恫喝的なトランスジェンダーとアライの問題〜|シバエリ
                  • 【第111回】期待の「歴史修正主義」批判本を読む|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま

                    ただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月3冊の関連本を選んで論じます。書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。「本を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。PR誌「ちくま」2019年7月号より転載。 南京虐殺はなかった、慰安婦は性奴隷ではない、先の戦争の反省や謝罪を示すのは自虐史観である……。この種の言説を「歴史修正主義」と呼ぶならば、その書籍での発祥は藤岡信勝+自由主義史観研究会『教科書が教えない歴史』(一九九六年、産経新聞ニュースサービス)だと私は考えている。翌九七年には「新しい歴史教科書をつくる会(つくる会)」が発足し、九八年には小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論』(幻冬舎)がベストセラーになった。 それからもう二十数年がすぎようとしている。その間にも、この種の本はめきめき増殖を続け、教科書から慰安婦の記述が消

                      【第111回】期待の「歴史修正主義」批判本を読む|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま
                    • 米国教授の「強制」否定論が大批判 国際問題化する慰安婦論の最前線

                      今年に入ってから国際的な批判を集めている「ラムザイヤー論文」をご存知だろうか。(「月刊サイゾー」2021年9月号より転載) 『海を渡る「慰安婦」問題――右派の「歴史戦」を問う』(岩波書店) ラムザイヤー論文とは、米ハーバード大学ロースクールのマーク・ラムザイヤー教授が執筆した、日本軍の慰安婦制度を題材とした論文。タイトルは「太平洋戦争における性行為契約」(Contracting for sex in the Pacific War)で、2020年12月に国際学術誌「International Review of Law and Economics」のウェブ版で公開された。その内容は、ゲーム理論を用いて、日本軍の慰安婦制度が「商行為」だったと示そうとするものだ。 同論文は「経済学のゲーム理論を用いて」という体裁をとっているが、主張そのものは慰安婦の強制性を否定する、歴史修正主義の言説にありが

                        米国教授の「強制」否定論が大批判 国際問題化する慰安婦論の最前線
                      • 『モーニングショー』玉川徹が「嫌韓本じゃない」とお詫びした本を検証! ほとんどはやっぱり“嫌韓・ヘイト本”だった(2019年9月15日)|BIGLOBEニュース

                        『モーニングショー』玉川徹が「嫌韓本じゃない」とお詫びした本を検証! ほとんどはやっぱり“嫌韓・ヘイト本”だった テレビや出版界で吹き荒れる“嫌韓扇動”の嵐。数は少ないながら、一部のマスコミからも、こうした安倍政権の「嫌韓キャンペーン」にまる乗っかりした企画に懸念を表明したり、メディアに冷静さを求める論調が出始めた。たとえば、9月5日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)は、玉川徹氏の「そもそも総研」のコーナーで、「週刊ポスト」(小学館)の韓国ヘイト特集を入り口にして、巷間に溢れかえる「嫌韓本」の問題を取り上げた。 番組は、旧ユーゴスラビアの民族紛争関連の取材などで知られ、『さらば、ヘイト本!』(ころから)の共著もあるノンフィクション作家・木村元彦氏をスタジオに招き、出版界が売上げ目当てで“嫌韓扇動”に走る現状に警鐘を鳴らした。 木村氏は「韓国のことを批判するというか、非常に扇情

                          『モーニングショー』玉川徹が「嫌韓本じゃない」とお詫びした本を検証! ほとんどはやっぱり“嫌韓・ヘイト本”だった(2019年9月15日)|BIGLOBEニュース
                        • 韓国ベストセラー『反日種族主義』は日本のネトウヨ本そっくりの歴史修正とフェイクだらけ! 背後に日本の極右人脈が… - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

                          韓国ベストセラー『反日種族主義』は日本のネトウヨ本そっくりの歴史修正とフェイクだらけ! 背後に日本の極右人脈が… 改善の兆しのない“戦後最悪”の日韓関係のなか、安倍政権の尻馬に乗ったマスコミは相変わらず「嫌韓キャンペーン」の大合唱。そんななか、韓国人学者らが書いた『反日種族主義』なる書籍の日本語版が今月、文藝春秋から出版された。編著者の李栄薫(イ・ヨンフン)氏は元ソウル大学教授の保守論客で、その弟子にあたる李宇衍(イ・ウヨン)氏ら6人の研究者・ジャーナリストによる論考集だ。 この本、今年7月に韓国で発売されるやベストセラーになり、日本のワイドショーの嫌韓特集でも度々好意的に取り上げられていたのだが、その宣伝文句は「韓国で通説とされる歴史認識のウソを明かした」なるもの。ようするに、徴用工問題や慰安婦問題など日韓政府で対立している問題を軸に、「韓国人が韓国側の“反日”はウソや捏造だらけと糾弾す

                            韓国ベストセラー『反日種族主義』は日本のネトウヨ本そっくりの歴史修正とフェイクだらけ! 背後に日本の極右人脈が… - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
                          • 民間人が私有地内に置いただけの「土下座像」に何の問題があるのか - 読む・考える・書く

                            韓国内のとある植物園に置かれている「土下座像」について、菅官房長官が会見でブチ切れて見せていた。 【「土下座像」に菅官房長官が不快感】 韓国にある民営の植物園が、慰安婦問題を象徴する少女像にひざまづいて謝罪する安倍首相を模した像を設置していることについて、菅官房長官は「国際儀礼上、許されない」などと強い不快感を示しました。 pic.twitter.com/VeL9wiReyU — 日テレNEWS / 日本テレビのニュース・速報 (@news24ntv) July 28, 2020 菅はさらに、この件が「日韓関係に決定的な影響を与えることになる」とまで言っている。 だが、この像は韓国の一民間人が自分の運営する植物園の中に置いたものに過ぎず、韓国政府も自治体も一切関与していない。像が失礼だとか下品だという批判はあるとしても、表現の自由の範囲内だろう。 だいたい、一民間人が私有地内に置いただけの

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                            • YATO(東京) 「ラクになってしまう」と教師を辞め、本屋空白地帯の両国に作った「自分が居心地のいい店」|好書好日

                              地縁血縁はないけれど、なぜかよく行く街というものがある。相撲の聖地・両国が、私にとってはそのひとつだ。とはいえスー女だからではなく、以前は友人の家に、ここ数年は関東大震災で犠牲になった朝鮮人の追悼式に通っているから。しかもつい最近、また別の友人が引っ越して来たので、さらによく行くようになっていた。でも両国ってちゃんこ屋は多いけど、本屋がないんだよなあ……。 と思いながらてくてく歩いていると、「YATO」という文字と並んで「BOOKS GALLERY COFFEE AND MORE」と書かれた看板が目の端を通り過ぎた。えっ? 印象的なロゴは静岡在住のデザイナー亀澤希美子さんとバランスを考えに考えて作ったもの。 その場所はJR両国駅から歩いて約10分の横網町公園近く。木枠にガラス張りの扉の奥に、本棚らしきものが見える。これは素通りできない。中に入ってみると、縦長のスペースの両端に本が並んでいた

                                YATO(東京) 「ラクになってしまう」と教師を辞め、本屋空白地帯の両国に作った「自分が居心地のいい店」|好書好日
                              • 「ユートピアとしての本屋」関口竜平さんインタビュー 30歳の書店主は思う、本屋の本質は「置かない本」に表れる|好書好日

                                関口竜平さん=朴順梨撮影 【連載「本屋は生きている」より】 >【小屋時代のインタビュー】lighthouse(千葉) 元サッカー少年が詰め込んだ「楽しい人生を送るための何か」1000冊 「小屋」から移転した理由 ――連載当時に訪れた10平方メートル以下の小屋と比較すると、今の店舗はどのぐらいの広さになりましたか? ここが約40平方メートルなので、単純計算すると小屋4つ分くらいですね。小屋は自分で作ったプレハブでしたが、2020年の夏には暑すぎて「もう来年は無理だ」と思っていました。気温は上がる一方なのに、自分の体力は年々落ちてくる。だからどうしようかと考えていた時に、コーヒー店のHAMANO COFFEE STANDの方から、並びの店舗が空きますよと声をかけられたんです。 それで物件を見に行きましたが、すぐに「これは逃してはならない」と感じて。居抜きでそのまま使えそうだったし、家賃も比較的

                                  「ユートピアとしての本屋」関口竜平さんインタビュー 30歳の書店主は思う、本屋の本質は「置かない本」に表れる|好書好日
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