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  • 水は変わった物質

    水はありふれた物質? 変わった物質? 岡山大学 異分野基礎科学研究所 松本 正和 (理科教室2019年7月号に寄稿) 水に満ちあふれた世界 宇宙から地球を眺めると、水と雲と氷(雪)がほぼ全表面を覆っています。生物は水の中で発生し進化してきました。私たちの生活も水に深く結びついていますし、科学・工業・食品・農業・医療などのさまざまな産業も、水とは切離せません。あまりに身近であるために、私たちは物質の性質を考えるときに、ともすれば水が普通だと考え、水を基準にして比較してしまいがちですが、ほかの物質と比較すると、水はいささか変わった性質を持っています。例えば、汗をかいたり水に氷をうかべて飲んでいる時に、水の異常性を実感する人はまずいないと思います。しかし、他の物質と比べて水の蒸発潜熱は非常に大きいし、融ける時に体積が縮む物質は非常に稀です。水に隠された変わった性質はどのくらいあるのかは、水だけを

    • シーシャで最大の煙を吐きたい | オモコロ

      煙を吐きたい。でかい煙をぶわっと吐きたい。普段タバコは吸わないけど、とある本に「タバコは眼で吸うものである」とか書いてあって、そんな風に眼でもてあそびたい。景色は煙の向こうに消えていって、視界はそのまま真っ白になる。ぜんぶ煙で包んでやるんだ。 タバコというと、10年以上前の思い出が蘇ってくる。それは旅行でトルコへ訪れた時のことだった。現地で親しくなったサムと名乗る男に、「シーシャ屋」に何度も連れて行かれたのだ。「シーシャ」とは水タバコとも呼ばれる、煙を水に通して吸う嗜好品である。 真ん中の鬱陶しい髪の塊が僕(岡田)で、口に加えているのがシーシャのパイプだ。その右に写っているのがサムで、左の男性はなぜか無理やり写り込んできた知らない人である。見事なピースを決めるな。 シーシャに傾倒しすぎて仕事を辞めたというサムは、連日のように僕をシーシャ屋へ誘って、そのイロハを教えてくれた。何百通りもある味

        シーシャで最大の煙を吐きたい | オモコロ
      • 冷めるときに味が染み込む理由 | エンジニアのメソッド

        はじめに 煮物は冷めるときに味が染み込むと言われて冷ましという操作を行うことで味がよくなることは広く知られています。 これに対する説明がイマイチ納得行かない。というのも物質の移動(拡散)は温度が高いほど早いとうのが一般的に知られた話だからです。冷ますことが物質の移動速度を増加させたりするとはありえないというのが直感的な感想になります。 科学的に解説されている他サイトさんや料理研究家の話を聞いても、体積変化や圧力、浸透圧といった難しい言葉を使う一方で、拡散に触れている人は稀です。 本記事では、味が染み込む現象や味の染み込む系の諸説に触れます。 通説、味が染み込むとは 煮物に味が染み込むというのは、煮汁が食材に移動して起こります。お祖母ちゃんの知恵袋的な話から、冷ますときに味が染み込むんだよ、という話をよく耳にします。 実際に自由研究で検証された結果が報告されています。 外部リンク:冷めるとき

        • 脳スキャンにより発達障害に見られる「感覚過敏」の原因となる脳の部位が判明

          神経発達障害の一種である自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)の中には、視覚や聴覚といった感覚が敏感なため生活に不便を来す「感覚過敏」という症状を持つ人がいます。ASDやADHDの人を含む合計218人の脳をスキャンした最近の研究により、発達障害に見られる「感覚過敏」の原因となる脳の部位が特定されました。 White matter alterations in autism spectrum disorder and attention-deficit/hyperactivity disorder in relation to sensory profile | Molecular Autism | Full Text https://molecularautism.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13229-020-00379-6

            脳スキャンにより発達障害に見られる「感覚過敏」の原因となる脳の部位が判明
          • 「ディープラーニングにおける速度限界」の論文を読む

            Speed Limits for Deep Learning という論文でニューラルネットの学習過程における熱力学的速度限界の研究がされています。 先を越されてしまった感があるので紹介します。本文10ページくらいで解析式とテストデータでの興味深い結果が書かれています。 熱力学的速度限界とは非平衡な物理系において分布の変化の大きさL、エントロピー生成\sigmaに対して変化に要した時間\tauが \tau \geq \frac{L^2}{2\Lambda \sigma} というような形で制限される法則です。 詳しくは ここでは機械学習の過程でパラメーター\theta_tが時間tに対して d\theta_t=\eta\nabla_\theta V(\theta;D)dt+\sqrt{1\eta\beta^{-1}}dB_t (Dは学習データ\etaは学習率)と変化するような状況を考え、 論文で

              「ディープラーニングにおける速度限界」の論文を読む
            • 【さかなクンさんも登場】【レポート】Technologies for Sustainability – AWS で実現するサステナビリティ(SP-03) #AWSSummit | DevelopersIO

              レポート 前座 サステナビリティという言葉がなぜクラウドで出てくるのか? 基調講演でも言っていた 大事なことは2回言う Well-Architected フレームワークの柱にもサステナビリティが追加された AWSJ 佐藤氏 まずはビデオから Amazonではサステナビリティを重要に考えている サステナビリティの課題はたくさんある 気候変動対策 クリーンエネルギー つくる責任、つかう責任 海の豊かさ 持続可能な成長戦略 世界規模で気候変動への対策の必要性に直面している しがらみを捨てて野心的に取り組む必要がある これはDXにも似ている しかし異なる部分もある DXは数ヶ月や数年で実現可能 GX(グリーントランスフォーメーション)数十年が必要 脱炭素化社会への移行 Amazonはパリ協定より10年早く温室効果ガス排出量を実質ゼロにする The Climate Pledge 3つの原則 定期的な

                【さかなクンさんも登場】【レポート】Technologies for Sustainability – AWS で実現するサステナビリティ(SP-03) #AWSSummit | DevelopersIO
              • 最近注目を浴びるエネルギーベース生成モデルを用いた時系列予測

                3つの要点 ✔️ 多変量時系列予測フレームワークScoreGradの提案 ✔️ エネルギーベース生成モデルと、スコアマッチングを使用 ✔️ 実世界のデータセットを用いてSOTA性能を確認 ScoreGrad: Multivariate Probabilistic Time Series Forecasting with Continuous Energy-based Generative Models written by Tijin Yan, Hongwei Zhang, Tong Zhou, Yufeng Zhan, Yuanqing Xia (Submitted on 18 Jun 2021) Comments: Published on arxiv. Subjects: Machine Learning (cs.LG); Machine Learning (stat.ML) cod

                  最近注目を浴びるエネルギーベース生成モデルを用いた時系列予測
                • [PDF]トリチウム水タスクフォース報告書|METI

                  トリチウム水タスクフォース報告書 平 成 2 8 年 6 月 トリチウム水タスクフォース トリチウム水タスクフォース報告書(概要) 東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所(以下「福島第一原 発」という。 )における汚染水処理対策のうち、多核種除去設備等で処理した水 (以下「トリチウム水」という。 )の長期的取扱いを決定するための基礎資料と して、様々な選択肢についての技術的な評価を行った(関係者間の意見調整や 選択肢の一本化を行うものではない。 ) 。 ○基礎情報の整理 水素の放射性同位体(三重水素)であるトリチウムについて、その物性、環 境動態、及び環境や人体への影響に関する知見を整理するとともに、福島第一 原発におけるトリチウムの存在状態やトリチウムに係る規制基準、国内外にお ける取扱い事例を基礎情報としてとりまとめた。 ○トリチウム水の取扱いに係る各選択肢とその評価 諸外

                  • 水の異常な性質

                    水の異常な性質 Martin Chaplinのサイトより抄訳。 http://www1.lsbu.ac.uk/water/water_anomalies.html この分類では、水に混じりものが含まれるケースは除外されている。 相の異常 融点が異常に高い。A 沸点が異常に高い。A 臨界点が異常に高い。A 結晶および非晶質の氷の種類が異常に多い。D 氷の熱伝導率、剪断弾性率および横方向音速は圧力の増加と共に減少する。 C 液体の水の構造は高圧で変化する。 C 過冷却水には二つの状態がある。C 液体の水を過冷却するのは容易だが、ガラス化するのは困難。 C 非常に低い温度で液体の水が存在し、それは加熱すると凍る。E 液体の水は容易に過熱する。A お湯は冷たい水より速く凍る? (Mpemba現象) 暖かい水は冷たい水よりも長時間振動する。 C 水分子は温度が上昇すると収縮し、圧力が上昇すると膨張す

                    • 【物理数学】フォッカー・プランク方程式【確率論③】|kT@物理・化学

                      前回,マスター方程式を導きましたが,マスター方程式は時間微分と状態の積分からなる方程式なので大きな自由度の系を扱うにはなかなか複雑なものでした.今回は,状態の間の「近さ」に着目することで,マスター方程式を形式的に微分方程式の形にすることを目標にします.ただし,状態間の距離を考えることに意味がないような状況もあるので,位置や密度など,定量的に状態間の「距離」を測れるようなものに限定して考えることになります. クラマース・モヤル方程式前回導いたマスター方程式とは,過程がマルコフ過程であるときに,ある時刻においてある状態を取るような確率密度の時間発展を記述する方程式のことで と表されていました.状態間の飛躍(jump)を と置いて,遷移速度を という表記に改めれば,マスター方程式は と表されます.ここで,飛躍について右辺第二項をテイラー展開します.つまり, のように展開します.ここで右辺はすべて

                        【物理数学】フォッカー・プランク方程式【確率論③】|kT@物理・化学
                      • 「しみこむ」を多少科学してみた

                        季節は夏に向かい、温かい煮物とは縁遠くなってくるころですが、だしのきいた煮汁がしみ込んだ煮物はいつだっておいしい。 この煮物に欠かせない「味がしみ込む」とは、どんな現象なのかをこの時期に科学してみた。 煮物は「水の利点」を生かした料理 煮物は食卓によく並ぶ定番のおかず。なおさら田舎の実家とかいうと常にあるようなイメージです。里芋や蓮根などの根野菜の煮物がおいしいし、寒くなると、風呂吹き大根やおでんも食べたくなってくる。味がよくしみた煮物はご飯にもぴったりですねぇ。 煮物とは、だしに酒やしょうゆ、みりん、砂糖、塩などを加えた汁の中で、野菜や肉、魚などの食材を煮込む料理。食材は煮汁の中でやわらかくなり、うまみたっぷりの煮汁をしっかりとしみ込ませる。口に入れれば、煮汁のうまみと食材の味が一体となった風味がふわっとぶわっと口の中で広がる。 加熱調理には「焼く」以外にも「ゆでる」「煮る」「蒸す」など

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                        • 全固体電池のリチウムイオン移動、電解質の粒界が抵抗に…物材機構が解明した意義 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

                          物質・材料研究機構の長谷川源ポスドク研究員と桑田直明主幹研究員らは、全固体電池のリチウムイオン移動は電解質の粒界が抵抗になっていることを突き止めた。マイナス100度C以下に冷やしてリチウムイオンの動きを極めて遅くしたところ、粒界でリチウムイオンの濃度差ができる様子を観察できた。拡散係数は粒界で1万分の1以下になる。全固体電池開発に知見を提供していく。 2次イオン質量分析法(SIMS)を低温観察に応用した。リチウムイオンがほとんど移動しない温度でリチウムイオンの分布を測定する。 リチウム同位体を酸化物電解質の端から導入して拡散する様子を観察した。 すると粒界に沿ってイオン濃度が変わっていた。電解質粒子内部ではイオンは高速で動くものの、粒界が抵抗になる。粒内と粒界では拡散係数が5ケタ変化すると見積もられた。 電池のシミュレーションがより正確になる。イオン拡散を妨げない粒界を設計できれば全固体電

                            全固体電池のリチウムイオン移動、電解質の粒界が抵抗に…物材機構が解明した意義 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
                          • JAIST、リチウムイオン2次電池の劣化をしにくくするバインダーの開発に成功

                            北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)は3月1日、リチウムイオン2次電池(LIB)の耐久性を向上させる「負極バインダー材料」の開発に成功したと発表した。 同成果は、JAIST 先端科学技術研究科 物質化学領域の松見紀佳教授、同・環境・エネルギー領域の金子達雄教授、同・バダム・ラージャシェーカル講師、同・アグマン・グプタ大学院生、同・アニルッダ ナグ元博士研究員らの研究チームによるもの。詳細は、米化学会発行の「ACS Applied Energy Materials」にオンライン掲載された。 リチウムイオン2次電池は、充放電を繰り返すことで、その充放電能力が劣化することが知られている。スマートフォンを購入した時は長時間稼働するが、1年、2年と使っているとバッテリーの減り方が早くなったと感じたことがあるはずだ(アプリがバックグラウンドで動作しているため減りが早いという場合もあるので一概には言

                              JAIST、リチウムイオン2次電池の劣化をしにくくするバインダーの開発に成功
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