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  • 2021年のマンガ新作ベスト10+5+7+5 - 名馬であれば馬のうち

    序 【2021年に第一巻が発売された継続連載作】 ベスト10 『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』ナガノ 『FX戦士くるみちゃん』原作・でむにゃん、作画・炭酸だいすき 『ムシ・コミュニケーター』ムネヘロ 『すぐに溶けちゃうヒョータくん』戸倉そう 『ディノサン』木下いたる 『ムサシノ輪舞曲』 河内遙 『ブランクスペース』熊倉献 『泥濘の食卓』伊奈子 『地球から来たエイリアン』有馬慎太郎 『ダンジョンの中のひと』双見酔 +15選 『まじめな会社員』冬野梅子 『ニックとレバー』ミヤタキョウゴロウ 『るなしぃ』意志強ナツ子 『サイコの世界』原作・井龍一、漫画・大羽隆廣 『スノウボールアース』辻次夕日郎 『フール・ナイト』安田佳澄 『あんじゅう』幾花にいろ 『九条の大罪』真鍋昌平 『アフターゴッド』江野朱美 『さよなら幽霊ちゃん』sugar. 『フォビア』原作・原克玄、作画・ゴトウユキコ 『MI

      2021年のマンガ新作ベスト10+5+7+5 - 名馬であれば馬のうち
    • 【2021年まとめ】海外文学の新刊を読みまくったので、一言感想を書いた - ボヘミアの海岸線

      2021年は、海外文学の新刊を読みまくった。 『本の雑誌』の新刊ガイド連載「新刊めったくたガイド」の海外文学担当になったからだ。 「新刊めったくたガイド」は、ジャンルごとにわかれて、毎月4冊以上の新刊を紹介する連載だ。日本文学、海外文学、SF、ミステリ、ノンフィクションと、ジャンルごとに担当者が書いている。 本の雑誌463号2022年1月号 本の雑誌社 Amazon これだけ新刊まみれになるのは人生はじめての経験だったので、記憶が飛ばないうちに、読んだ海外文学の感想を書いておくことにした。 ここで言う「新刊」の定義は以下のとおり(『本の雑誌』ルール)。 ・2021年に発売した、海外文学の翻訳 ・新訳、復刊は対象外 目次 ■2021年のアイ・ラブ・ベスト本 【アメリカ】ローレン・グロフ『丸い地球のどこかの曲がり角で』 【アメリカ】 ジェニー・ザン『サワー・ハート』 【ポルトガル】 ゴンサロ・

        【2021年まとめ】海外文学の新刊を読みまくったので、一言感想を書いた - ボヘミアの海岸線
      • 自堕落だった30歳を、短歌が変えた。町中華「平和園」が歌人たちの聖地になるまで - イーアイデム「ジモコロ」

        「現代短歌ブーム」の到来が囁かれる中、“短歌の聖地”と呼ばれる名古屋の老舗中華「平和園」をご存知でしょうか? 全国からやってくる短歌ファンのお目当ては、平和園2代目店主にして歌人の小坂井大輔さん。小坂井さんが短歌に出会い、平和園が“短歌の聖地”になるまでのお話を伺いました! こんにちは、ライターの夜夜中さりとてです。 僕は趣味で短歌を詠んでいるのですが、みなさんは「短歌」と言われてピンと来ますか? 5・7・5・7・7の音に言葉を当てはめて1首を作る短い詩、短歌。 最近は、以下のような理由から現代短歌に興味を持つ人も増えてきているのだとか。 ・日常で使っているような口語(話し言葉)で作ってもいい ・31文字を揃えれば発表できるので、小説などよりも気軽に挑戦できる ・少ない文字数の中で趣向を凝らして自己表現できる ・インターネットやSNSを通じて作品を発表しあえる 書店の文芸書ランキングで歌集

          自堕落だった30歳を、短歌が変えた。町中華「平和園」が歌人たちの聖地になるまで - イーアイデム「ジモコロ」
        • 「ひとりで楽しむこと」を学べる街、西荻窪。小説家・角田光代が語る“小さな文化”の魅力 - SUUMOタウン

          編集: 小沢あや(ピース株式会社) 取材: かなめゆき 写真:曽我美芽 多くのクリエイターに愛される街、西荻窪。小説家・角田光代さんも、この街に魅了されたひとりです。 1990年にデビュー後、直木賞を受賞した『対岸の彼女』、映画化でも話題になった『八日目の蝉』『紙の月』など数々の代表作を持つ角田さんは、西荻窪で暮らし始めて約27年。 「引越した瞬間、ここだと思ったんです」。そう語るほど惹かれた西荻窪の魅力と、ものづくりをする人たちにとっての“吸引力”とはなにか? また、小説の舞台となる街の選び方も伺いました。街と人々の息遣いが鮮やかに浮かび上がる巧みな描写は、どのように生まれるのでしょうか。 狭さがほどよく、のんびりできる─「小さな文化」が魅力の西荻窪 ―― 角田さんは中野、高円寺、南阿佐ヶ谷、荻窪などを経て、西荻窪に落ち着かれたそうですね。 角田光代さん(以下、角田):引越してすぐ「ああ

            「ひとりで楽しむこと」を学べる街、西荻窪。小説家・角田光代が語る“小さな文化”の魅力 - SUUMOタウン
          • 百合ラノベ、百合SF、百合ミステリその他、百合小説約30冊を読んだ - Close To The Wall

            ここしばらく百合小説を集中的に読んでいて、ツイッターでもその都度書いていた感想を適宜手を入れてひとまとめにした。アニメや漫画に比べてそういや百合小説ってそんなに読んでないなと思っていた時、百合ラノベ、百合SFが三月くらいにばっと出たのを機に、手持ちのなから百合と呼びうる本を集めたら結構な量になってしまった。積んだままなものもいくつかある。ここでは、性愛でないものまで含めた女性同士の関係を広く包含するものを百合と呼ぶ広めの解釈なので、同性愛を描いたものからバディものや友人関係のもの、一冊のなかの短篇一篇だけが百合というものも並べてある。 以下は読んだ順に並んでいる。とはいえラノベから読み出したので下に行くほどジャンル的に硬くなる傾向がある。 目次 鳩見すた『ひとつ海のパラスアテナ』 二月公『声優ラジオのウラオモテ ♯01 夕陽とやすみは隠しきれない? 』 みかみてれん『わたしが恋人になれるわ

              百合ラノベ、百合SF、百合ミステリその他、百合小説約30冊を読んだ - Close To The Wall
            • 東京創元社編集部・編『創元SF文庫総解説』第1回(全6回)l

              2022年09月29日17:00 by 東京創元社 東京創元社編集部・編『創元SF文庫総解説』第1回(全6回) カテゴリSFファンタジイ・ホラー 【はじめに】 創元SF文庫は来年2023年、創刊60周年を迎えます。 1963年9月に創元推理文庫SF部門として誕生し、フレドリック・ブラウン『未来世界から来た男』に始まり、1991年に現行の名称への改称を挟んで、これまでに700冊を超える作品を世に送り出してまいりました。エドガー・ライス・バローズの《火星シリーズ》やE・E・スミスの《レンズマン》シリーズをはじめ、ジョン・ウィンダム、エドモンド・ハミルトン、アイザック・アシモフ、ロバート・A・ハインライン、レイ・ブラッドベリ、J・G・バラード、アン・マキャフリー、バリントン・J・ベイリー、ジェイムズ・P・ホーガン、ロイス・マクマスター・ビジョルド、そして近年にはアン・レッキーやN・K・ジェミシン

                東京創元社編集部・編『創元SF文庫総解説』第1回(全6回)l
              • Kindle50%セール中!早川書房作品オススメ30選 - 読書する日々と備忘録

                【速報!/ユーザー還元】早川書房の電子書籍1500点が50%OFF、夏のKindle本セール開催中! 現在、早川書房による上記企画がスタートし、Kindleで国内作家セールとして1500点が50%OFF(半額)となっています(期間は6月2日(水)~22日(火)21日間。)。 例によって「基本読書」さんがさっそくオススメ記事を作られていましたが、見たら自分のオススメしたい本とはあまり被っていなかったので、自分の方でも記事を作ってみることにしました。今回セール対象作品としては新作などを追加して刷新した20作品、それと今回残念ながらセール対象外でしたが、おまけでオススメの10作品の計30作品を紹介します。 【参考】前回セールス時の記事 【セール対象のオススメ20作品】 1.三体 三体 posted with ヨメレバ 劉 慈欣/大森 望 早川書房 2019年07月04日頃 楽天ブックス 楽天ko

                  Kindle50%セール中!早川書房作品オススメ30選 - 読書する日々と備忘録
                • あんたはここでふゆと死ぬのよ百人一首(前編)|ハバネロ

                  秋の気配も深まる頃合いとなった。皆様はいかがお過ごしだろうか。 さて、私は相変わらずアイマスにうつつを抜かしながらFGOの聖杯戦線のクソゲーぶりに苛立ち、ドルフロで日々60個のクマのぬいぐるみを集める日々を過ごしている。 そんな中、こんなワードが突然ブームを巻き起こした。 「あんたはここでふゆと死ぬのよ」 「ふゆ」とはアイドルマスターシャイニーカラーズに登場する黛冬優子の……まぁ一人称であると思ってもらって良い。詳細を説明すると別に記事を立てねばならんので割愛する。 さて、ひとつ重要なことをお伝えするが、冬優子はゲーム中で一度もこの台詞を口にしていない。シャニマスが削るのは審査員のHPであったりプレイヤーの心だったり財布だったりするが、命の削り合いまではしない。 なのでこの台詞がゲーム中に登場するはずがないのである。ないのであるがめっちゃ言いそう。それゆえ途端に謎のブームとなった。 もうひ

                    あんたはここでふゆと死ぬのよ百人一首(前編)|ハバネロ
                  • 先生、その俳句の「切れ」はそうじゃありません|こばると

                    この記事は「言語学な人々 Advent Calendar 2021」の4日目の記事として書かれました。 はじめに俳句を始めた。2020年、高3の夏だった。 高2までは理系の文化部だったけれど、うちの高校にそもそも部活と呼べるほどの活動実態のある文芸の部活はほぼなく、俳句部なんてもってのほか。校内に特に仲間もいない中、ひとりで始めた、ある意味趣味らしい趣味だった。 校内に仲間がいないと書いたけど、本当はその頃、校内にもほとんどいられなかった。少なくとも、当時の僕が期待(依存?)していたよりは。言わずと知れたコロナ禍で、高校や塾は分散登校から徐々に類のないほぼ全面オンラインの学習指導に移行し始めた。誰もが手探りで、でもやるしかないから前に進む、そんな時期だった。 その「でも」が、僕にはなんだかどうしてもできなかった。ずっと同じ景色の自室に篭って、たまに体を鈍らせないように駅前を散歩して帰ってく

                      先生、その俳句の「切れ」はそうじゃありません|こばると
                    • 大江健三郎詳細年譜 - jun-jun1965の日記

                      1850年 曾祖父・八三郎生まれる。 1855年(安政2)内ノ子騒動 1866年(慶應2)奥福騒動 1894年(明治27)父・好太郎生まれる。祖母はフデ。 1902年(明治35)母・小石生まれる。 1914年(大正3)20歳の父と12歳の母が結婚。 1919年(大正8)祖父この頃死ぬ。数え五十歳。 1923年( 12) 姉・一生まれる。 1924年4月24日、好太郎、明智新六らと大瀬革進会を結成、総選挙で窪田文三を応援と決定する。(史料愛媛労働運動史4巻、124p、愛媛新報) 1929年(昭和4)長兄・昭太郎生まれる。 ? 次兄・清信生まれる。 1933年、姉・重子が生まれる。 5月15日、伊丹十三(池内義弘)生まれる。 1935年1月31日 愛媛県喜多郡大瀬村に生まれる。父は大江好太郎、母は小石。長兄・昭太郎(燃料商、歌人)、次兄・清信。姉二人、弟・征四郎、妹一人。父は製紙原料商で、ミツ

                        大江健三郎詳細年譜 - jun-jun1965の日記
                      • 「ショートソング」に魅せられて|本屋の時間|辻山良雄

                        いま、短歌にあたらしい波がきている。いや、短歌だけではなく、詩、俳句、川柳といった、短い形式の詩すべてが変革期にあると感じるが、特に短歌ではその傾向が顕著だ。自らの感情を、日記をつけるように歌にして、気軽に発表する人が増えている。それを読むのも、いわゆる〈愛好家〉とは違う、ふつうの人たちだ。 そうはいっても、短歌というものに普段接していない人にとってみれば、あまりピンとこない話かもしれない。参考までに手元にあった歌集から、いま作られている歌をいくつか紹介してみよう。 春だねと言えば名前を呼ばれたと思った犬が近寄ってくる 服部真里子 ファミレスを出たら漫画のような夜 漫画のようにファミレスの光 岡野大嗣 春のパンまつりのシールがキッチンの片隅で二度目の春を知る 島楓果 いずれの歌も、まずはその光景があざやかに広がり、その後その場の空気、そこに流れた時間があとに続く。そしてもう一度、今度は意味

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                        • 会社にいたら「海に行けない」。穂村弘が17年勤めた会社をやめた理由 | JOB:クリエイティブ業界の求人情報 | CINRA

                          歌人。1962年札幌市生まれ。1985年より短歌の創作を始める。2008年『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。歌集『シンジケート』『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』『ラインマーカーズ』、詩集『求愛瞳孔反射』、エッセイ集『世界音痴』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』など、近著に『図書館の外は嵐』がある。 働きたくない。「一生、日給5,000円」でもいいと思っていた 大学在学中に作歌を開始し、1986年に応募した連作「シンジケート」で第32回角川短歌賞次席という好成績を残した穂村さん。しかし、卒業後は一般企業に就職、以来二足の草鞋生活を長らく続けることになる。由緒正しい賞でそれなりの評価を得たのだから、「最初から専業で」という考えはなかったのだろうか。 穂村:親が会社員でしたし、親戚にも自営業やフリーで働い

                            会社にいたら「海に行けない」。穂村弘が17年勤めた会社をやめた理由 | JOB:クリエイティブ業界の求人情報 | CINRA
                          • 「わたしたちは決してかわいそうな人生なんかではない | 「黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える 26人のがんサバイバー」 左右社 | フラスコ飯店

                            「わたしたちは決してかわいそうな人生なんかではない | 「黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える 26人のがんサバイバー」 左右社 毎日闘ってる。自分だけがとかではないと思うけど毎日かなり闘っている。 だいたいにして眠りから目覚めると同時にどこか痛いし、たびたび根拠もわからないまま死にたくなったりする。 自分の生活の中に困難が数多あってそれらと日々闘っていることへの実感がある。 けれど「闘っている」「困難」そういう言葉を虫眼鏡で見てみればその言葉はどこか解像度が粗く、いろいろな要素を取りこぼしているかもしれないとも思う。 もちろん苦しんでいる自分だけが自分なわけではない。一時の苦しみにとらわれて未来まで見えなくなることもあれば、穏やかな時間に差し込んだ陽の光の明るさを信じられるような一瞬もある。握った手に励まされて心が溶けるように泣いた日もあった。 「困難と闘う」は自分の周りだけ

                              「わたしたちは決してかわいそうな人生なんかではない | 「黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える 26人のがんサバイバー」 左右社 | フラスコ飯店
                            • 定期通院などなど。 - 時巡るブログ

                              こんばんは! 珊瑚です。 定期通院 今日は一日中、冷たい雨が降り続き寒いですね。 暮らしや交通のことを考えると、雪にならなかったのでよかったかもしれませんね。 今日は定期通院だったのでデイケアをお休みして病院へ行ってきました。 わりとすいてて早く終わってよかったです。 レントゲン検査をして診察して10分くらいで終了。 ”もっと膝に力がつけば車いすへの乗り移りもできるようになるのでリハビリがんばってください”とのことでした。 2月ごろから花粉症の時期が始まることもあるので、アレルギーのお薬の処方箋もいただきました。 花粉症 花粉症は20代後半に発症して、けっこうひどかったんです。 毎年、お薬を処方していただいて飲んでましたね。 お薬を飲んでも、あまりきかなくてくしゃみとかたいへんでしたけど。 でも、7年ほど前、脊髄の病気になってから、花粉症はほとんどおさまりました。 あんなにひどかった花粉症

                                定期通院などなど。 - 時巡るブログ
                              • わしらの言葉 - 蜂インザヘッド

                                関西弁でやってみよう 今日はちょっと試しに自分が普段しゃべってる言葉で書いてみよ思う。そうはいうてもどうチューニングするかいうのはむつかしいとこで、とことん口語的に、家族と喋るみたいにやることもできるし、人前で演説する時用のかっちりめの関西弁もありなわけやから、そこは探り探りやけども。 なんでそんなことするかいうと、BFC3の準決勝作品の左沢森さんの「ハーバード」の一首について、ジャッジ・鯨井久志さんが評でけっこうきつめに突っ込んでいて、それに左沢さんがジャッジのジャッジでアンサーしていて、その一連の流れが私にはものすごい面白くて、面白いというか、うわあ痛いとこ突かれたなあ、と思った。私が。ファイトには直接関係ない一観客の私が。ちゅうのはこれこの通り、私が関西生まれの関西弁話者やからやし、かつ小説書いてて、その中で語り手を関西弁話者にすることがようあるから。いうのと、最初はTwitterで

                                  わしらの言葉 - 蜂インザヘッド 
                                • 別のところでみる夢-丸田洋渡試論 - アオマツブログ

                                  詩は世界と世界にあるすべてのものを明示すべきなのである。わたしたちにものを与えるためでなく、わたしたちからそれを奪うために。 -ジャン=ポール・サルトル「マラルメ(1842−1898)」 1.夢の時代、生活の時代 自らの遅れてきた第一歌集で、あつかましくも「短歌はふたたびの夢の時代に入った。」と宣言してみせたのは平岡直子だったが、じっさいのところ、〈夢〉と向かい合って短歌を書くことのできる書き手は、ごく限られている。 そして現在、その〈夢〉とは逆に、〈生活〉は現代短歌の必須アイテムだといっていい。テン年代の短歌を語るキーワードをいくつか選ぶなら、多くの人がそのひとつとして〈生活〉をあげることになるだろう。 もちろん、短歌自体が〈生活〉と密接な関係をもつジャンルであることは言うまでもない。自分の短歌を読ませるための強いカードとして、つねに〈生活〉は重宝されてきた。しかし、この10年の短歌、と

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                                  • カクヨムに黒猫チビの短歌を投稿しました。 - 昭和ネコ令和を歩く

                                    以前、カクヨムで小説投稿し始めたという記事を書きました。 mishablnc.hateblo.jp そのカクヨムで、第一回俳句・短歌コンテストが6月1日から7月10まで開催されており、ジャンルは短歌と俳句、両方とも一首(句)単作と二十首(句)連作で募集しています。 それで、黒猫チビの生涯を二十首連作で投稿いたしました。 kakuyomu.jp チビの生涯を、 子猫時代 母猫(子育て)時代 避妊手術後の成猫時代から猫エイズで死ぬまで の、三部に分け短歌で語りました。 締め切り間際になって急ピッチで作歌したので、あまり表現にはこだわってないのですが、お読みいただけると嬉しいです。 全部でわずか511文字ですので読むのに時間はかかりません。 短歌や俳句はむかし(数十年以上前)いくつかの雑誌に投稿していたことがあります。 かクヨムの母体の角川書店って、月間の文芸誌か何かで一般の読者からの短歌や俳句

                                      カクヨムに黒猫チビの短歌を投稿しました。 - 昭和ネコ令和を歩く
                                    • 荘子it×吉田雅史「テンプレ氾濫時代に抗う“様子のおかしい”ビートメイクのすすめ」~『J・ディラと《ドーナツ》のビート革命』3刷重版記念対談|DU BOOKS

                                      荘子it×吉田雅史「テンプレ氾濫時代に抗う“様子のおかしい”ビートメイクのすすめ」~『J・ディラと《ドーナツ》のビート革命』3刷重版記念対談 モーツァルトとサリエリの喩えはもう古い。 本書以降、現代における音楽家の二者関係ドラマの類型は、ディラとマッドリブによって刷新される。 ――荘子it(Dos Monos) 早世のビートメイカー、J・ディラの創作の秘密に迫った『J・ディラと《ドーナツ》のビート革命』(ジョーダン・ファーガソン著)が3刷重版出来となりました。お手に取ってくださった読者のみなさま、誠にありがとうございます。 このたびは重版を記念し、本書の翻訳・解説を手がけた吉田雅史さんと帯推薦文を寄せてくださった荘子itさん(Dos Monos)による特別対談をお届けいたします。 〈ビートメイクとDJの違い〉〈ヒップホップのやばさの源泉=ヴァイブス〉〈批評家と考察厨の対立図式から探る、批評

                                        荘子it×吉田雅史「テンプレ氾濫時代に抗う“様子のおかしい”ビートメイクのすすめ」~『J・ディラと《ドーナツ》のビート革命』3刷重版記念対談|DU BOOKS
                                      • 短歌の「現代」を問い続けるために | 塔短歌会

                                        二〇一九年を振り返ってみて、これほどまでに目に見える形で分断が露呈した年は過去にあっただろうかという思いを禁じ得ないでいる。それらはけして、短歌や文芸の世界の中だけで完結する文学的(?)な物事ではなく、日々の暮らしや現実社会における世俗的(?)な出来事でもない(そもそも文学と世俗を対比させるのがナンセンスだ)。誰もが当事者としてその場に晒されうるものであり、だからこそ問題の深部には、私たちを巻き込もうとするさまざまな構造の、隠された意図が見え隠れしている。 二年間この時評を担当するにあたって心掛けたのは、限られた字数の中で、構造の問題を如何にして取り上げるかということだった。早い話が、私たちは日頃、歌を詠み、歌を読む時に、そもそも何を前提とし、何に影響され、依拠した上で思考しているのかを、書いておく必要があると考えたのだ。構造についての概念的な話がひっきりなしに続き、「そもそも」を突きつけ

                                        • 『夜桜お七』

                                          タイトル: 夜桜お七(1994年9月リリース) 作  詞: 林あまり 作  曲: 三木たかし さて、次の隠し玉は..... 坂本 冬美(さかもと ふゆみ 本名同じ 1967年3月30日 - ) それでは、次なるアーチストは、飛び道具が出てきました演歌です 坂本冬美 です 本作品は、これまで演歌の作詞をしたことがなかった 歌人・林あまりに作詞が依頼されました 曲名の 「お七」 とは、八百屋お七のことだそうです、自己主張する現代的な女性像を、八百屋お七になぞらえた作品だそうです 林の第一歌集 『MARS☆ANGEL』 に収録されている、短歌連作 「夜桜お七」 を再構成するかたちで歌詞としているそうです どこまでシリーズ化するかは、相変わらずの優柔不断チャンピオンの純ちゃんは、さっぱり決めていません 所謂、予定は未定ってやつです、もうこのセリフはコピペですw オオオオオォォォ…………(ノ゚ο゚)

                                            『夜桜お七』
                                          • 第二回笹井宏之賞を読んだ話 - 肉を切らせて寿司を食う

                                            短歌は既に多様性の時代に突入している。ここで語りたい多様性とは「人それぞれの多様性」というよりも、「『私』の多様性」と呼ぶべきものである。<わたし>と<あなた>の違いなどは既に前提化されており、描かれるのは言わば<昨日のわたし>と<今日のわたし>の違いである。つまり「多面的な私」、短歌において言うならば「キャラクタライズされない私」である。 歌集単位で「私」の多面性を描くのは比較的容易であった。一連作で一面を描けば良いのである。実際はそのような単純なものではないが、自己同一性の保たれない連作群が一冊の書物という容れ物と筆者の署名によって無理矢理に一人の人格に納められてしまう様はとても人間的だ。 一首単位で「私」の多面性を描くのもそこまで難しいことのようには思えない。短歌が唱和であったことに立ち返り、あたかも連句(無論連歌にも共通するが)の発句に求められたことのように上の句で切ってしまえばよ

                                            • 詩の到来、その素描 - アオマツブログ

                                              ◇ 「完璧な詩」は予期されるばかりで、現実のものとして僕たちの前に到来することは少ないようだ。 ある一個の表現ジャンルを意味する「詩」という言葉とは別に、それらの核心のように語られる、イデア的な「詩」が何を意味するのかを、この1年ほどいつも考えてきた。たとえば「詩的」とか「詩性」というときの「詩」がそれだ。 朗読をかさねやがては天国の話し言葉に到るのだろう (佐々木朔「往信」/『羽根と根』創刊号) この名歌で、予期されながら実現しない「天国の話し言葉」は、僕がこれから話題にする、ロマンティックな「詩」のイメージと重なる。この歌の美点は、決して到来しない「詩」≒「天国の話し言葉」を期待しながら「朗読をかさね」つづける、下界の僕たちの涙ぐましい寂しさに、つまるところ行き着くのだろう。 ◇ 予期されながら実現しない「詩」。それを希求する涙ぐましい努力が、現実のジャンルとしての「詩」を駆動している

                                                詩の到来、その素描 - アオマツブログ
                                              • 初の短篇集とか創元日本SF叢書とか、最近読んでた日本SF - Close To The Wall

                                                大森望編『ベストSF2020』 宮内悠介『超動く家にて』 宮内悠介『カブールの園』 円城塔『シャッフル航法』 柴田勝家『アメリカン・ブッダ』 柞刈湯葉『人間たちの話』 宮澤伊織『裏世界ピクニック5』 宮澤伊織『裏世界ピクニック6』 藤井太洋『公正的戦闘規範』 高島雄哉『ランドスケープと夏の定理』 門田充宏『記憶翻訳者 いつか光になる』 門田充宏『記憶翻訳者 みなもとに還る』 松崎有里『イヴの末裔たちの明日』 久永実木彦『七十四秒の旋律と孤独』 石黒達昌『冬至草』 最近読んでた日本SF。溜めてたなかでも最近の作家多め。創元日本SF叢書はある程度フォローしておこうと思って読んだので、ここでデビューした作家の一作目はひとまず全部読んだかな。この記事を上げてすぐ新しいのが出るけれども。創元SF短編賞受賞作は年刊傑作選に載るのでそれを手始めに単行本を読んでいると、ハヤカワからデビューした作家は全然読

                                                  初の短篇集とか創元日本SF叢書とか、最近読んでた日本SF - Close To The Wall
                                                • 4、3、2、1、死の装置 - アオマツブログ

                                                  1 生まれてから死ぬまでの限られた時間のうちいくらかを割いて、あなたは今、ここで僕が何かを語りだしているのを見ている。 あなたが人生のなかで読める文章の数は決定的に限られているし、ひとりが死ぬまでに書けることもおそらく限られている。 そういうわけで、僕にはすでに、あなたの限られた時間に対する責任があり、その責任をできるだけ重く受け止めたうえで、僕は、あくまで自分自身の短歌を引用することから、この文章を書きはじめる。 - 数字しかわからなくなった恋人に好きだよと囁いたなら 4 -青松輝「4」(『文學界』2022年5月号) 『文學界』2022年5月号:特集「幻想の短歌」に寄稿した、僕のこの短歌について、まほぴさん(岡本真帆さん)が以下のツイートを書いている(嬉しかった)。 『文學界』5月号まだ斜め読みしかできてないのですが、青松輝さんの連作の表題作になってる「4」の歌、めちゃくちゃ好きです。—

                                                    4、3、2、1、死の装置 - アオマツブログ
                                                  • 歌集のおすすめ(最近読んだやつ - きまやのきまま屋

                                                    昨年から、こつこつと歌集を読んでいます。が、フィクションと詩集と混ざって、記憶が曖昧になりがち。 なので、歌集だけまとめておきたいと思います。もれなくおすすめです! ペンギンの見る夢は白い 風にあたる Lilith 歌集 滑走路 かわいい海とかわいくない海 end. 青卵 天才による凡人のための短歌教室 短歌の友人 これから注目 ペンギンの見る夢は白い 木曜何某『ペンギンの見る夢は白い』読了。歌集。Twitterで見かけて好きそうだった(私が好きそうなセンスの人が関わってる)のでKindleで買った、こういう時Kindle便利。ツボすぎてゲラゲラ笑えたので、木◯龍也など好きな人に。— きまや (@kimaya4125) 2021年1月31日 これ、kindleで300円なんですけど、ものすごく楽しいので300円どころじゃないですよ!ここ数年で一番有意義な300円だった、と思う。 kindl

                                                      歌集のおすすめ(最近読んだやつ - きまやのきまま屋
                                                    • tanka.fun - 2022年下半期の記録

                                                      #1 ペンギンは動物園の面接を終えて明日は水族館に / 鴨南蛮 2022年8月6日筋肉短歌会「水族館」 https://twitter.com/kamo_to_negi 動物園と水族館、それぞれの志望動機を用意するペンギンを想像したら、健気で愛らしいなと思いました。これが人間だったら、その人の将来がかかっている場面ですからそんな風には思えないでしょう。主体をペンギンにすれば、世の中の大体の物事を穏やかに見られる気がします。 /この歌を推薦した人 三浦くもり https://twitter.com/miurakumori #2 雨だよ、と告げてあなたに降りかかるわたしに雨の才能ありぬ / 大森静佳 歌集『ヘクタール』 2022年 文藝春秋 https://twitter.com/oomrshiz 「雨だよ」という他愛ない会話から主客が転回する美しさを見た気がしました。 /この歌を推薦した人 

                                                        tanka.fun - 2022年下半期の記録
                                                      • Z世代の川柳人・暮田真名さんが句集「ふりょの星」を刊行 「OD寿司」に「いけフリ」、言葉を勝手に走らせて|好書好日

                                                        暮田真名さん 「サラ川」との違いは ――「川柳」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは「サラリーマン川柳」だと思います。文学としての現代川柳とは、どのような違いがありますか? 「サラリーマン川柳」や「シルバー川柳」は、属性川柳と言われています。サラリーマンという属性を持った受け手(読み手)が、最大限楽しめるようになっていると思うんですね。働いていて、妻子が居て、という属性に、受け手が当てはまっていればいるほど楽しめる。逆に、現代川柳はそういった属性を一切必要としない。受け手がなんであっても、どういう状態であっても、性別だったり、働いているとかいないとか、家庭があるとかないとか、そういうのを全部気にせずに取っ払った状態で読まざるを得ない。それが一番の違いかなって思います。 ――暮田さんの代表作のひとつに「OD寿司」があります。全24句のすべてに「寿司」という単語を詠み込んだ連作ですね。 良い寿司

                                                          Z世代の川柳人・暮田真名さんが句集「ふりょの星」を刊行 「OD寿司」に「いけフリ」、言葉を勝手に走らせて|好書好日
                                                        • 句集を読む 死と友情 生駒大祐『水界園丁』の方法について(後編) 上田信治

                                                          毎週日曜日更新のウェブマガジン。 俳句にまつわる諸々の事柄。 photo by Shino MURATA 4.『水界園丁』の方法の新しさ 金子(兜太) 僕は俳句、短歌っていう短定型詩は、もじり、本歌取りの集積を基本に置いてできてると思う。 宗(左近) だから本歌取り、やめてほしいんです。 金子 いや、駄目です。これは日本短詩形の興味尽きない伝統なんです(…)本歌取りを、どううまく定型に使って、今後やっていくかというところに、一つの宿題があると思ってるわけです。 宗 引用の織物になってくると、何が失われてくるかというと、本歌を作った人の、僕の言葉を使うと、宇宙とか神様との付き合いの瑞々しい厳しさが、薄れちゃうわけですよ(…) 金子 ええ。よくわかります。わかりますがね、違う言い方をすると、本歌取りをすることによって、いまの魂のカケラみたいなものを受け継ぎながら、カケラですよ、自分の魂が生かせ

                                                          • 「あたらしい歌集選考会」のお知らせ|ナナロク社

                                                            木下龍也選:1名 岡野大嗣選:1名 登録締切:2020年9月30日 応募締切:2020年10月13日(消印有効) 結果発表:2021年1月23日予定 2021年度にナナロク社より刊行する、歌集のための選考会を公開応募いたします。既に多くの出版社や賞が、毎年、優れた歌集や歌人を見出し、輩出しています。選考会を開催する経緯は「出版社から」として末尾に記しましたが、歌集刊行のための作品公募をするにあたり、以下の3つを軸にしました。 1、これまでに歌集を刊行していない歌人を対象とすること。 2、選考者を歌人ひとりとして、偏りのある審査をすること。 3、応募条件・刊行条件を明確にして、才能を広く募ること。 選考を担う歌人を「選考者」、選ばれた作品を「選出作品」としました。今回の選考会では、選出作品を「2枠」設けました。 1枠ごとに異なる選考者は、歌人の木下龍也さん、岡野大嗣さんに依頼して、それぞれお

                                                              「あたらしい歌集選考会」のお知らせ|ナナロク社
                                                            • 「あなた」と「わたし」の境界線はどこ? 大岩雄典評 小田原のどか《↓(1923-1951)》と「近代を彫刻/超克する」展

                                                              「あなた」と「わたし」の境界線はどこ? 大岩雄典評 小田原のどか《↓(1923-1951)》と「近代を彫刻/超克する」展昨年ふたつの場所で展示された小田原のどかの作品を批評する。歌人・斉藤斎藤の作品を引きながら「わたし」について、またゲーム、小説、美術作品における「あなた」という代名詞が指すものの正体を分析。さらに「見る者/見せる者」両者の境界線を越境させる力について考察をめぐらす。 文=大岩雄典 小田原のどか「TOKAS-Emerging 2019『近代を彫刻/超克する』」展示風景(TOKAS本郷、2019) 写真=加藤健 画像提供=Tokyo Arts and Space 過ちは繰り返しませ いくばくか長い話が始まる。 「わたし」と「あなた」の話をするつもりだ。 歌人・斉藤斎藤の第二歌集『人の道、死ぬと町』(2016)は、〈当事者〉という主題に貫かれた1冊だ。歌人、歌集というのだから、

                                                                「あなた」と「わたし」の境界線はどこ? 大岩雄典評 小田原のどか《↓(1923-1951)》と「近代を彫刻/超克する」展
                                                              • ラバウル将軍・今井均の太平洋戦争

                                                                **************************************** HOME ミッドウェイ ガダルカナル ニューギニア インパール ビルマ シッタン河 ラバウル タラワ サイパン フィリッピン 硫黄島 沖縄 ラバウル将軍・今井均の太平洋戦争 (『責任 ラバウル将軍今井均』三章 角田房子著) 私には、法律で罰せられない罪がある。戦犯として服役を済ませた後も、ラバウルの軍司令官に“終戦”はなかった。釈放後も、庭先の三畳の小屋に自らを幽閉して戦没者を弔い、困窮の遺族や辛くも生還した部下への行脚が続いた。敗軍の将・今村均の自責の旅路を辿りつつ、戦場の実態を冷徹に叙す、太平洋戦争に逝った兵士たちの鎮魂歌。 今村均・略歴 明治19年、仙台に生れる。 高等学校へ進学の析、父を喪い進路を変更、陸軍士官学校、陸大を経て軍人の道を歩む。 昭和13年陸軍中将となり、昭和17年11月、第八方面軍司令

                                                                • 「現代短歌」編集部からの応答とそれに対する応答について - 灰の森通信

                                                                  【「現代短歌」編集部からの応答とそれに対する応答について】文:二三川練 2021年8月21日(土)に「現代短歌」編集部宛に抗議署名を提出致しました。(これまでの経緯につきましてはこちらを御覧ください。) この度、2021年9月2日(木)に「現代短歌」編集長の真野少様からお返事をいただきました。全文掲載という形式に限り掲載許可をいただきましたので、本記事にてお返事を掲載致します。 まず、私が「現代短歌」編集部宛に送った文面が以下の通りになります。 ―――――――――― 「現代短歌」編集部 ご担当者様 はじめまして。歌人の二三川練と申します。 先日貴社より刊行されました「現代短歌」2021年9月号(通巻86号)の 編集後記の文章につきまして、抗議署名を提出するためご連絡いたしました。 該当の編集後記について、 私の批判は、個人ブログ(下記URL)にて詳細に記載してあります。 お目通しいただけま

                                                                    「現代短歌」編集部からの応答とそれに対する応答について - 灰の森通信
                                                                  • 言の葉の床(ことのはのとこ) 袴田朱夏

                                                                    言(こと)の葉(は)の床(とこ) 袴田朱夏 花びらの無賃乗車もゆるされてふわり子とゆくさくら街道 二〇二四年四月八日 うたの日で薔薇をいただいた歌に一首追加 これまでの更新履歴 縦書き、ブラウザのみで閲覧可、非画像・非PDFで自作の短歌・川柳を好きなようにまとめたかったので作りました。 X(旧ツイッター)・マストドン・ブルースカイが新しい順で表示される置き場なのに対して、このウェブページは古い順で表示される置き場として作っています。 短歌 うたの日で薔薇をいただいた歌 NHK短歌 新聞歌壇 選をいただいたその他の歌 短歌連作サークル誌『あみもの』 階段を上がればひかり(二〇二二年五月末までの既発表自選短歌二九九首) 探査機(第六回笹井宏之賞の最終選考候補作から作った一六首連作) 川柳 毎週web句会 現代川柳かもめ舎WEB句会 新聞柳壇 見え方は主に Windows パソコンとスマホ (A

                                                                      言の葉の床(ことのはのとこ) 袴田朱夏
                                                                    • 2021年のまとめ(書籍編)2021年12月28日の日記|青島もうじき

                                                                      2021年に読んで特に印象的だった書籍を振り返るやつです。今年刊行された書籍ではなく、青島が今年読んだものです。「まだ読んでなかったの……?」と思われるであろう名作がいっぱいあるので、例年に比べて非常に緊張している。 SFを語るのであれば最低千冊読むべし、みたいな恐ろしいことを聞いたことがあるけれど、青島は間違いなくそんなには読めていない。せいぜいが百冊~二百冊くらい。曲がりなりにもSFの書き手を自称しているので、いつか「それ、〇〇(大作家)がやってたよね」と言われないか不安で仕方がない。来年はきちんと共通言語として扱われるような名作くらいは読んでいきたいなと思っている。イーガンとか。ミステリでもクリスティなんかは全然読めていないので、オリエント急行やらABCやらの話になると露骨に目が泳ぐ。来年こそはドヤ顔で「そして誰もいなくなった、というわけですね」と言いたい。 今年は小説に限らず色々な

                                                                        2021年のまとめ(書籍編)2021年12月28日の日記|青島もうじき
                                                                      • 「飲みすぎて記憶があまり無いのだが――」 SNSで話題の当世風短歌|ガジェット通信 GetNews

                                                                        上の句(5・7・5)と下の句(7・7)の31字で四季の情緒や心の感動を表現する短歌の世界。Twitter上でもその短文投稿型という特性にあわせ、時おり短歌の投稿が見受けられるが今、詩人の榎本いずみさんによるある試みが話題になっている。 12月15日、榎本さんは短歌のお題として「飲みすぎて 記憶があまり 無いのだが」という上の句をツイート。 「「飲みすぎて記憶があまり無いのだが」から始まる短歌」 「飲みすぎて記憶があまり無いのだが」から始まる短歌— 和泉 (@blue_light9) December 15, 2019 https://twitter.com/blue_light9/status/1206033412395429888 上の句と下の句を別々の人が詠む連歌のスタイルで、お酒で記憶がうつろになった折の心持ちを表現する短歌を連作しようというのだ。ちょうど忘年会シーズンということも手

                                                                          「飲みすぎて記憶があまり無いのだが――」 SNSで話題の当世風短歌|ガジェット通信 GetNews
                                                                        • tanka.fun - 2022年上半期の記録

                                                                          Twitterから万葉集まで「今年こころに残った短歌」を記録するweb企画です。対象は「今年1〜6月に読んだ歌」で、発表媒体は歌集/同人誌/総合誌/新聞/ネット/結社誌/ネプリなんでもOK。1人1〜3首エントリー可能。他薦のみを受け付けています。 これまで「推したい短歌」として開催してきましたが、3年目の今回はコンセプトに合わせて「今年の短歌」に名前をあらためました。世の中に公開された歌を全て追うことはできませんが、一人ひとりの心に残った歌が集まると、思いがけない良い歌との出会いがあるはず!という願いを込めています。 #1 空じゅうにブルーシートがかけてある天国はまだ工事中だな / RUKA  2022年03月04日うたの日題「工事」 https://twitter.com/yanakasyoga 推薦した人: https://twitter.com/northmount836 コメント:

                                                                            tanka.fun - 2022年上半期の記録
                                                                          • 緊迫、過酷、偏見、切実…コロナ病院の現場を短歌に 救急専門医の男性が歌集:東京新聞 TOKYO Web

                                                                            〈世の中の風当たりにも耐えるよう防護ガウンを今日も着込んで〉。大阪府内の病院の救急科専門医で、新型コロナウイルス感染者の治療にも当たる愛知県出身の男性が、歌人「犬養楓」のペンネームで、現場の日々を短歌にしている。2度目の緊急事態宣言が出され、全国で感染拡大が続く現状に「自分の歌を発信することで、人々の行動を変えたい」と語る。2月に第1歌集「前線」を刊行する。(松崎晃子) 犬養さんは、短歌をたしなんでいた祖母の影響で、18歳で自分も始めた。身近な日常を題材に、インターネット上で発表してきたが、勤務先が感染者を受け入れるようになった昨春からは、コロナ禍を詠み始めた。昨年、三十首の連作が、短歌の大きな賞の1つ「短歌研究新人賞」で、新人賞、次席に続く「候補作」に選ばれた。 冒頭の歌は、自身が感じる世間の偏見を表現した一首。医療従事者として、今回の事態に向き合わなくてはならないが、外出する人の減らな

                                                                              緊迫、過酷、偏見、切実…コロナ病院の現場を短歌に 救急専門医の男性が歌集:東京新聞 TOKYO Web
                                                                            • 短歌共鳴論(ver.0.2.1)を公開します - 丘と水路と橋と火を

                                                                              まえがき 短歌総合誌「現代短歌」にて予告を打っていただき、掲載を予定していた「短歌共鳴論」について、諸般の事情により誌上での掲載が取りやめとなりましたので、すでに制作済みの原稿について本ブログにて公開いたします。 「諸般の事情」などというと色々と誤解を招きそうなのであらかじめ断っておきますと、誌面事情による掲載延期などもありましたが、掲載中止の主な要因としては浅野の力不足によるものです。 「現代短歌」編集部のみなさまはじめ、関係各位には多大なるご厚意をいただいておりました。 その期待に最終的には応えることができなかった、かつ、改稿作業にも多くの時間を要することが見込まれる、という二点より、協議の上いったん「現代短歌」での掲載については取りやめとさせていただきました。 ですので、以下の「短歌共鳴論」の内容については、今後さらなる検証および改稿が必要なものとなります。 一方、不完全ではありなが

                                                                                短歌共鳴論(ver.0.2.1)を公開します - 丘と水路と橋と火を
                                                                              • 奪うな – 砂子屋書房 月のコラム

                                                                                第65回短歌研究新人賞は、受賞作候補作含めて読み応えのある作品が多かったように思う。なかでも受賞作であるショージサキ「Lighthouse」30首は、非対称の力ないし関係性の発現をつぶさに捉えつつ、歌同士が有機的に関連づけられて読まれ得る仕掛けの施された傑作である。 年上の女のひとが車道側歩いてくれて今だけ女児だ 顔も手も胸も知ってる友人が知らない男と生殖してる 種を蒔くほうに生まれてみたかっただろうか種を育てる身体 花を踏む 咎める人の足元はコンクリートで幸せですね (ショージサキ「Lighthouse」「短歌研究」2022年7月号) 引用1首目、「年上の女のひと」によって守られる側となった自身を「女児」と呼び表した、というだけの歌ではないことに注意したい。一緒にいる相手より車道側を歩く、という行為に含まれる〈守る/守られる〉の関係は、今回はたまたま年齢の違いによって〈守られる〉役割を歌

                                                                                • 中城ふみ子と中井英夫|そしてあなたたちはいなくなった 第7回|瀬戸夏子|かしわもち 柏書房のwebマガジン|note

                                                                                  一九四九年に結成された女人(にょにん)短歌会は、季刊誌『女人短歌』を創刊し、多くの女性歌人に活躍の場をあたえてきた。本連載では、この短歌会の女性歌人、そしてあえて距離をとりながら同時代を生きた人々、ひとりひとりの素顔と歩みを、歌人の瀬戸夏子が描き出す。 第7回は、鮮烈な歌壇デビューを飾るもその僅か四ヶ月後に逝った歌人・中城ふみ子と、その中城を見出し、最期まで伴走した編集者・中井英夫。後年公開された往復書簡や証言が明らかにした、尋常ならざる二人の紐帯、そして、中井が著した反・推理小説『虚無への供物』を手掛かりに立ち上がる「歪なシスターフッド」とは── * * * 一九九二年、中城ふみ子生誕七十周年の座談会で、馬場あき子は「中城ふみ子から女歌が出発したといえる」と発言し、尾崎左永子が「確実にそう言っていいと思う。やはり(昭和)二十九年はエポックメーキングの年ね」と答えている。生誕七十周年とはい

                                                                                    中城ふみ子と中井英夫|そしてあなたたちはいなくなった 第7回|瀬戸夏子|かしわもち 柏書房のwebマガジン|note