大阪市北区の再開発エリア「グラングリーン大阪」直下のJR大阪駅地下ホームとJR難波駅、南海電鉄新今宮駅との間をつなぐ新線「なにわ筋線」の開業を6年後に控え、工事が本格化している。4年ほど前の令和3年に着工。地下トンネルを通すために道路が掘削され、ルート上の一部の建物は取り壊された。新線の輪郭が徐々に浮き上がるのに伴い、街並みも変わりつつある。 なにわ筋線の建設主体はJR西日本や大阪府などが出資する関西高速鉄道。JR西や南海が関西高速鉄道に線路使用料を支払って列車を走らせる計画で、京都、大阪と関西国際空港とをつなぐ特急などの運行が想定される。統合型リゾート施設(IR)の開業による需要拡大も相まって、関西経済に好影響をもたらすことが期待されている。 4月上旬、グラングリーン大阪のビル群に近接するJR東海道線の高架北側では「発進立坑(たてこう)」と呼ばれる垂直方向の縦穴整備が進められ、工事ヤード