米国に合成麻薬「フェンタニル」を不正輸出する中国組織が日本に拠点をつくっていた疑いが判明した。リーダー格は米麻薬取締局(DEA)も足取りを追っている。米中対立を生み、世界を揺るがしている問題は決して遠い国の話ではない。「新アヘン戦争」の新局面に迫る。足跡は大量の公開データに埋もれていた。2023年5月、フェンタニル密輸組織に対するDEAの逮捕状請求書危険薬物を米国に違法流入させた疑いで、D
<合成オピオイド「フェンタニル」が多くのアメリカ人の命を奪っているが、その90%以上が中国から来ているとされる> 先日、米政治専門のザ・ヒル紙が、こんな記事を掲載して話題になっている。「アメリカ人18~45歳の死因のトップが、心臓疾患や癌、自動車事故、新型コロナなどではなく、フェンタニルだと知ったら驚く人もいるだろう」 ■【動画】米国における薬物の過剰摂取による死者数と、そのなかでフェンタニルが占める割合は? フェンタニルとは非常に強力な鎮痛剤で、モルヒネの50~100倍の効果があるという。フェンタニルとは合成オピオイドのことだが、オピオイドは、けしの実からから採取される有機化合物とそこから生成される化合物の総称だ。 これが以前からアメリカで蔓延しており、現在も社会問題となっている。加えて、記事では「アメリカで発見される違法なフェンタニルのうち90%以上が中国から来ている」とし、中国がアメ
ブリンケン米国務長官が13日、中国外交担当トップ王毅政治局員と会談した。 テーマの一つが中国産の「フェンタニル」。米国で社会問題となっている強力な麻薬だ。 米中対立が深刻化する中、「21世紀版アヘン戦争」とも言われる事態となっている。 (藤 和彦:経済産業研究所コンサルティング・フェロー) ブリンケン米国務長官は7月13日、訪問先のインドネシアで中国外交担当トップの王毅政治局員と会談した。ブリンケン氏は今年6月中旬、米国務長官として約5年ぶりに中国を訪問した際にも王氏と会っており、米国外交トップの会談は2カ月連続だ。 バイデン政権はこのところ中国との対話に意欲的だ。 中国とのさらなる関係悪化を防ぐため、対話を制度化し、両国の衝突を回避できる「ガードレール」を設けようとしていると言われている。筆者は「米国は中国と緊急に協議しなければならない事情があるのではないか」と考えている。 中国外交部は
[Tyler Cowen, “The economic consequences of the Opium War,” Marginal Revolution, October 25, 2021] ――という NBER ワーキングペーパーが新しく出てる.著者は Wolfgang Keller & Caroline H. Shiue だ.アブストラクトを引用しよう: 本稿では,アヘン戦争(1839-42年)以後に西洋が中国に進出した経済的帰結を検討する.この時期に,西洋諸国による植民の影響が数十にのぼるいわゆる条約港に及びはじめている.本研究では,19世紀のあいだに中国の資本市場の性質に劇的な好転が生じていたことを立証する.アヘン戦争の前には沿岸部各地の都市は比較的に重要度が小さかった.それに対して,西洋の条約港システムによって,沿岸地域と国際貿易に注力し西洋の利益にかなった商売に従事する経
米麻薬取締局(DEA)の本部にフェンタニルで命を落とした人々の写真が掲げられている。名前と年齢が記載され、十代も多い=2022年7月、米バージニア州アーリントン【AFP時事】 強力な麻薬フェンタニル 2023年3月9日、米国のジョー・バイデン大統領が「Unity Agenda(統一アジェンダ)」の一環として、麻薬中毒対策として過去最大規模となる461億ドル(約6兆円)の予算案を発表した。というのも、米国では近年、麻薬中毒が深刻な状況にあり、特にフェンタニルとして知られる鎮痛剤系の麻薬が多くの米国人の命を奪ってきたからだ。 米国で今や国家的課題になっているフェンタニル中毒だが、そのまん延の裏には、近年米国と経済や安全保障などで緊張関係が続く中国の存在がある。米国では今、中国が現代の「アヘン戦争」を仕掛けているのではないかという物騒な声も出ている。 米中のもう一つの対立の原因とも言われているフ
東京大学非常勤講師。元法政大学生命科学部環境応用化学科教授。『理科の探検(RikaTan)』編集長。専門は理科教育、科学コミュニケーション。一九四九年生まれ。千葉大学教育学部理科専攻(物理化学研究室)を卒業後、東京学芸大学大学院教育学研究科理科教育専攻(物理化学講座)を修了。中学校理科教科書(新しい科学)編集委員・執筆者。大学で教鞭を執りつつ、精力的に理科教室や講演会の講師を務める。おもな著書に、『面白くて眠れなくなる化学』(PHP)、『よくわかる元素図鑑』(田中陵二氏との共著、PHP)、『新しい高校化学の教科書』(講談社ブルーバックス)などがある。 世界史は化学でできている 火の発見とエネルギー革命、歴史を変えたビール・ワイン・蒸留酒、金・銀への欲望が世界をグローバル化した、石油に浮かぶ文明、ドラッグの魔力、化学兵器と核兵器…。化学は人類を大きく動かしている――。化学という学問の知的探求
中国を統治していた清(しん)とイギリスが1840年に戦ったアヘン戦争は当時の日本にとって衝撃的な出来事で、眠れる獅子と言われた大国・清がいわゆる夷狄(いてき)に完敗して領土と賠償金を取られたという事実は、日本全体の危機意識を呼び覚まし結果的にこれが明治維新に繋がったとも云える。 実際、私の郷里長州藩で攘夷論を牽引した松下村塾系の人々の議論の原点は、このアヘン戦争から来るいわば「西からの衝撃」と言えるものであった。 今までその重要性は知りつつも「イギリスによるアヘン貿易強行のための侵略戦争」と言った程度の知識であったが、今回 陳舜臣著「実録アヘン戦争」中公新書刊 を読み終えたことで、当時長州藩や日本全国の人々が感じた危機感がより深く理解出来るようになった気がしている。 陳舜臣さんは台湾出身で司馬遼太郎さんとも親しい小説家で小説「阿片戦争」も書かれている。 陳さんはこの3000枚に及ぶ長編小説
アメリカに蔓延する「薬物過剰摂取」のウラ事情 米疾病予防管理センター(CDC)は、今年7月「昨年の米国の薬物過剰摂取による死者数が過去最多の9万3331人に達した」ことを明らかにした。 2019年の7万2151人から29%の増加であり、年間の伸び率も過去最高だった。 米国の新型コロナウイルスによる死者数は約37万5000人だったが、薬物中毒による死者数はその4分の1の規模に上る。最近では1日当たりの薬物中毒による死者数が新型コロナウイルスの死者数よりも多くなっている。 薬物中毒死は新型コロナウイルスのパンデミック前からすでに増加していたが、コロナ禍によって加速したことが明らかになっている。薬物中毒による死者数が急増する中で注目すべきなのは、死者が20代から50代の働き盛りの世代に集中している点だ。 薬物が蔓延している背景には熾烈な競争社会という構造的な問題がある。通常の肩こりや腰痛よりも「
米空軍機が米本土を飛行した中国の気球を撃墜したが、バイデン大統領は米中関係に深刻な打撃が及ばなかったとの見解を示した。 【画像】中国で、まさか「長江が干上がった」…! 2月8日にはこのように述べている。 「私は彼らと話をしている。我々のチームも彼らと対話している」 問題の気球は、2月1日にモンタナ州の上空を飛行しているのを発見され、その後も米上空を飛行し、4日に大西洋上に出たところで撃墜された。 バイデン氏は今後の米中関係を楽観視しているが、はたしてそうだろうか。 ブリンケン米国務長官は、気球が発見されたことで米中間の緊張緩和を目的としていた中国訪問をキャンセルした。両国政府はブリンケン氏の今後の訪問の日程について協議しておらず、同氏の早期の訪中は望み薄となった可能性が高い。 中国側も、ブリンケン氏がスケジュールを取りやめ、気球(の残骸)が戻ってこないことがわかると、対決姿勢を鮮明にしてい
1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。 上久保誠人のクリティカル・アナリティクス 国際関係、国内政治で起きているさまざまな出来事を、通説に捉われず批判的思考を持ち、人間の合理的行動や、その背景の歴史、文化、構造、慣習などさまざまな枠組を使い分析する。 バックナンバー一覧 香港、日本の大学がともに、これまでの「学び」を継続することの困難を抱えている。そんな中、立命館大学で私が受け持つゼミと香港中文大学とで、オンライン・ワークショップを行った。これまでも何度も行ってきた学生同士の議論・交流の場であったが、今回はどうも様子が違ったのだ。中国の強権的な振る舞いによって、国民の萎縮があるのではないだろうか。(立命館大学政
2021年12月24日07:00 アヘン戦争←胸糞すぎて草 Tweet 1: 名無しさん@おーぷん 21/12/23(木)22:41:10 ID:ML65 イギリス屑やろ 10: 名無しさん@おーぷん 21/12/23(木)22:42:24 ID:HaDy でも普段から上から目線で威張ってるくせに攻められたらボロボロになった清はダサかったわ 11: 名無しさん@おーぷん 21/12/23(木)22:42:56 ID:y0Q0 >>10 まあ中華思想が歴史的にそういう感じやししゃーない 14: 名無しさん@おーぷん 21/12/23(木)22:43:55 ID:25TF >>11 満州から生まれた国なのにそういうのはきっちり引き継ぐな 15: 名無しさん@おーぷん 21/12/23(木)22:44:02 ID:UDfZ 中国の歴史ある文化財とか根こそぎフランス人がうばったってのなかった? 1
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