新型コロナウイルス下で「密」を避けて楽しめる釣りの人気が高まる中、釣り具の窃盗事件が目立っている。専門店では万引が急増し、車や船からごっそり盗まれるケースも相次ぐ。中古品が高値で売買されるようになっていることから、主に転売目的の犯行とみられ、警察が注意を呼び掛けている。 「やめて」釣り禁止なのに…釣り糸絡まり?野鳥死ぬ 釣りざお、リール、ルアー、釣り用手袋…。福岡県警早良署が1月末までに窃盗容疑で3度逮捕した福岡市南区の無職の男(33)=窃盗罪で起訴=は、昨年10~12月、市内の釣具店3店舗で計57点(約71万円相当)の釣り具を万引した疑いが持たれている。署によると、男は盗品の一部を転売しており「金が欲しかった」と話しているという。 同市のある釣具店では、新型コロナの感染拡大後、売り上げが増えた一方、万引被害も5倍ほどになった。近く防犯カメラを増設する予定という。男性店長は「釣り人気が高ま